日々の感想文

何かしら見たものに対する、私の主観に基づく意見が書いてあります。

約束とは

2005-10-29 00:34:05 | 国際情勢
首相は約束踏みにじった 唐氏が靖国参拝を批判 (共同通信) - goo ニュース

言葉とは難しいものである。

>「昨年11月と今年4月の2度にわたる胡錦濤国家主席との首脳会談で『前向きに対応する』と約束した。会談での約束を踏みにじった。小泉首相は約束を守らない人だ」と

前向きに検討している限り、約束は守っている。
だが、これが参拝しないこと前提として検討している、
と解釈されているとなれば、確かに約束違反だ。

すべてに白黒つけない、曖昧な表現があるのが日本語の特徴だ。
これを悪く言う人もいれば、良く言う人もいる。
良し悪しに関わらず、それが日本語と言うことである。

だが、相手の言葉にこのような曖昧な表現がなければ、
白黒どちらかをつけないといけない。

私は中国語について精通していない。
なので、中国語も曖昧表現に富んでいるかわからない。

もし曖昧表現に富んでいるならば、
敢えて中国側が利用している可能性もある。
無いならば、翻訳のミスであろうか。

意図があるのか、勘違いなのか。
文化言葉が違う相手との約束は難しいものだ。

エンターテイメントたれ

2005-10-25 01:04:27 | 社会全般
農工大「生協の白石さん」に感謝状 顔写真は「ご勘弁」 (朝日新聞) - goo ニュース

>学生から生協への要望に対するユニークな回答ぶりがネット上で紹介され、「生協の白石さん」の名で一躍有名人に。謎めいた素顔が、人気に拍車をかけた。

Q&Aは、高度なQと、高度なAがどちらも揃って初めて成立する。
それはまさに、プロレスに近いともいえる。

プロレスは受身の美学といえる。この場合は、白石氏が受身である。
そして、技を繰り出す側も相手を信頼して技を出す。

いい回答を期待して、面白い質問を考える学生。
その信頼に答えるべくいい回答を繰り出す白石さん。

まさに、エンターテイメントである。
今後、本の出版などで一気にメジャー化してしまい、Qの質が落ちるかもしれない。
こういうときこそ、Qのレベルを維持する学生の努力に期待したい。

減らして増やすには

2005-10-23 17:27:21 | 社会全般
GMとフォード、赤字決算  経営再建、模索続く 医療費・年金、重荷に (産経新聞) - goo ニュース

赤字を黒字にするには、支出を減らして収入を増やす。
当たり前のことであるが、この当たり前のことを実行するのは、「言うは易し行なうは難し」である。

GMもフォードも、支出が増大している。医療費、年金もさることながら、
販売不振を補う販売促進金も相当額に上っている。
値引きも行っているが、これは当然収入源を招く。支出増大の影響が増大する。

医療費の削減は全米自動車労組と合意が出来たようだ。
そして、資材調達費も下げる努力をするようだ。
但し、どちらの会社も部品部門を分社化しており、
単に資材調達費を下げようとすると、
子会社への単純なしわ寄せになりかねない恐れはあるが。
特に、GMは部品子会社のデルファイが既に破産している。

支出を減らすとともに、収入を増やさないと、結局黒字にはならない。
削るだけで問題解決する次元は超えていると思われる。

両メーカーとも、近い将来消費者が欲しがるような車をどれだけ作れるか、
が復活への鍵であろう。

苦しいときの本業回帰。製造業の場合、企業再生で必ず出てくるテーマである。

大型車の終焉といわれるが

2005-10-21 00:36:58 | 社会全般
フォード2億8400万ドルの赤字、大型車不振で転落 (読売新聞) - goo ニュース

フォードの不振の原因は、本当に大型車販売が弱いからなのだろうか?
フォードは、ヨーロッパでは小型車を開発している。
そして、メキシコの工場を利用して、アメリカ大陸での小型車の生産も行っている。

収益の柱が大型車で、それが不振になったのが原因であるのは事実だが、
同時に小型車市場で日本勢ヨーロッパ勢に負けているのが、最大の理由と考えられる。

時代は確実に大型から小型にシフトするのは言われていた。
その時点から、小型強化に務めていれば、今訪れた大型不振へも十分耐えられた。

だが、大きい企業では、幹部が実績を作るために短期の業績向上を目指して目先の行動に走る。
たとえばマツダ。短期利益確保に走った幹部がフォードから来ていたときは、
すべての開発をとめられていた。
結果短期的にはマツダは業績を向上したが、その直後から大苦境に陥った。
あまりにも当たり前である。次の儲けの原資を削っては、食いッぱくれはすぐに訪れる。

フォードも、日本車に押されて苦境の北米での小型車事業に投資するよりも、
確実に利益が見込める大型事業に投資しすぎたのだろう。

いずれ訪れる大型不振を知りながら、目先だけ見てその路線を突き進む。
GMの苦境も、基本的には理由が同じであろう。

大企業病。無理に簡単に言ってしまえばこういうことであろうか。

読むべきは空気、流れ・・・

2005-10-19 00:37:45 | 社会全般
[お笑い] 吉本タレント、世界遺産で大暴走も反省なし - goo ニュース

タレントになるということは、他人とは違った部分があるということ。
だが、今回の一件は変わりすぎている。というよりも常識が皆無ともいえる。

面白いと非常識は紙一重である。
その紙一重を司るのは他ならぬ常識である。

「ここまではOK」という見極めができないで変わったことをするのは、単なる非常識である。
常識と非常識の境界線に近い位置で、かつ常識側に立っているのが「面白い」であろう。

リンク先記事の内容が事実ならば、非常識なバカ騒ぎ、注意した人間への非常識な行動が目立っていたようだ。
結局、演じる側もそれを作る側もつまらない非常識な人間ばかりなのであろうか。

そういえば、最近バラエティはさっぱり見なくなったな。

駆け引き

2005-10-18 01:32:36 | 国際情勢
[中国政府] 中国外相が強く抗議 日中関係、一段と悪化 - goo ニュース

中国は靖国がどういうものか熟知していると思われる。
だからこそ、敢えて政治カード化しているのであろう。

首相の靖国参拝の前に、唐突に「靖国参拝を見直したらガス田の共同開発をしてもよい」といっていた。
普通に考えたら、何でこのタイミングでこの発言?と思う。

恐らくは、情報を察知していたのであろう。
首相が参拝する場合、段取りを念入りに行う必要がある。
そして、情報は秘匿性を持って行う必要がある。

だのに、情報が漏れているわけだ。
犯人探しをしようにも、どこから漏れたのか特定は困難だろう。
中国側の、情報は筒抜けであるというデモンストレーションともいえる。

情報が漏れている事くらい、首相側は想定内としているのかもしれない。
さて、問題は今後だ。
きっちりと反日デモが起こるのか、対日制裁が行われるのか。

だが、中国側も、安易にこれらのことはできない。
いまや中国の国内情勢が世界に知られている。
不用意なことをすれば、またチャイナリスクが世界中に知られる。
ポスト中国へのシフトの動きが出てくるかもしれないわけだ。

さて、意図的に政治カードにしたはよいが、その落としどころがいまいち見えない。
うやむやで終わるのか、それとも一波乱あるのか。

タイミングが重要

2005-10-15 13:54:03 | 社会全般
[広島東洋カープ] 堀江ライブドア、広島買収調査に動く - goo ニュース

少なくとも、球団がどうこうなるのは、
シーズンが終わってからのほうが適切である。
去年の合併騒動。最近の阪神上場騒動。
どちらも、シーズン中である。

プロである限り、純粋な環境でスポーツに打ち込む、
というわけにはなかなか行かないのは仕方がない。
だが、合併も上場も雑音としては余りにも大きすぎる。騒音だ。

ライブドアの買収調査は、対象球団はペナントを終えているので、
「一応」はOKのタイミングであろう。

さて、市民球団を標榜している広島が企業色が強い企業に買収されるとなると、
なにかと波風が大きく立ちそうだ。

でもって、この買収はひょっとしたら堀江流の根回しの一環なのかもしれない。
何に対する根回しか?もちろん、選挙であろう。

堀江氏は単なる落下傘ではなく、本気で広島に地盤を作ろうとしているのかもしれない。
そのために、地域球団を手中に収めることは地域での知名度は抜群となる。

次の参議院選挙あたりを、本気で見据えているように思える。
そのためには、このタイミングからの地盤作りは機を捉えていると言えよう。

対岸の火事の感覚

2005-10-14 00:32:01 | 社会全般
[放送、通信] TBS社長「慎重に検討」 株式取得に「唐突」とも - goo ニュース

阪神電鉄といい、TBSといいい、後手後手に回っている印象が拭えない。

Livedoorとニッポン放送で大騒ぎしたときに、十分な対策を打たなかったのは、
どうも対岸の火事の感覚があったのではないか?
特に、TBSは早期から買収の可能性を指摘され続けていた。

株式公開する限り、特に過半数以上公開する限り乗っ取りの危機はなくならない。
時価総額がいくら高くても、Livedoorのように資金調達してくる可能性がある。
時価総額が高いことは、乗っ取りに対する何の保障でもない。

唐突という発言は、乗っ取り勃発を「想定内」としていなかったことの裏づけとも言えよう。

さて、Livedoorの後を追っかけているような印象がある楽天だが、
裏を返せばテストケースを見て着実に判断しているともいえる。
そして、確実にものにしてきている。

楽天TBS、その可能性はわからない。
だが、過去の楽天の辿った道を見ると、あながち実現性が低いとも思えない。

街づくり戦略

2005-10-12 08:39:53 | 社会全般
大型店の出店を独自に規制へ 福島県が条例案 (朝日新聞) - goo ニュース

日本は、街づくりに対する行政の力が弱すぎる面がある。
首相官邸の傍に高層ホテルが平然とある。暗殺のリスクを考えたら問題があるが、
結局建物の官邸側に窓を作らない程度の規制しかできなかった。

他にも、大規模開発に対して何の規制も掛けられない場合が多い。

今回の条例に対して、イオンが
「調整基準が不透明で『営業の自由』などをうたう憲法に違反する可能性がある」と通達を送ったらしい。

現状の大型店は、その店のみが栄え、地域が栄えないのが問題である。
顧客の囲い込みの度合いが過ぎているのである。
中心街の大型店の場合、周辺にコバンザメ的に小型店が存続できる。

もちろん、企業活動である限りは利益追求は当然であり、
なるべく顧客を囲い込むのは当然の行動である。

だが、中央が地方から金を吸い上げているように映るくらい、
大型店が利益を独占しているのではないか?
地域の雇用は支えても、地域に金はわずかしか残らない。

大型店舗と小型店舗の共存共栄。
これを街づくりの観点から仕掛けようとしているのが
今回の条例の狙いだろうか。それとも単なる余所者の排除だろうか。

着々と投資を回収

2005-10-08 12:43:39 | 社会全般
トヨタ、富士重に生産委託 提携、北米での協力が柱に (共同通信) - goo ニュース

工場は、自動車生産で最もお金がかかるところだ。
工場の設備が動かないということへの強迫観念みたいなものが多くの製造業にはある。
だから、売れもしないものを無理に作って在庫の山をつくることになる。

ところで、トヨタは工場を余らせることはしていない。
必要な工場だけを作り、そこでやりくりする。
かつての富士重の親会社のGMとは真逆だ。

工場をゼロから作る場合、モノの準備もさることながら人の育成に金がかかる。
建設費だけで工場が立ち上がったら苦労しない。
そして、立ち上げに時間のかかる工場設置は、販売の機会損失へも繋がる。
売れてから工場を作っていてはダメな時代である。

今回の余剰設備活用も、まさにトヨタらしいやり方だ。
富士重への資本参加により、余剰設備が使える。
その効果は、資本参加に用いた850億のかなりの割合を一気に回収するものである。
工場の設置費用+機会損失により本来得られなかった売り上げ。
見積もり方にもよるであろうが、これだけで100億単位の効果は軽くいく。

そして、プリウスのハイブリッド技術の富士重への供与ならびに、
富士重でのハイブリッド部品生産も予定されているという。
これも、特許利用料+大量生産によるスケールメリット+機会損失の合算で、相当額の効果だ。

単にお金を与えるだけではない。効果があるから投資する。

トヨタが世界最強の自動車企業になりつつある理由を、
今回も粛々と実行していると言えようか。