日々の感想文

何かしら見たものに対する、私の主観に基づく意見が書いてあります。

昔のメモを貼ってみる

2010-04-28 19:37:09 | 社会全般
HDD整理してたら出てきた内容。これどこかに書いた気もするが、
とりあえずネットの海に放り投げておく。
これ書いたときの考えとかとうの昔に喪失してるから、なんだっけ?状態だけどままいいやね

ここから
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話(多分その1)

今日の記載内容:今日も愚痴ですw

先日、「簡単にコミットを諦めるな」と書いた。
仕事でコミットした日程を諦めなかった結果、AM4時の帰宅である。まあそれはいい。

Proj.のマネージャー(といっても、全体Proj.内のサブProj.程度だが)を任されると、
日程コミットの大変さを痛感する。

ところで私が担当しているProj.だが、CAE(Computer Aided Engineering)、CAT(Computer Aided Testing)
である。(英語のつづりは、眠い中Keyboard打っているので間違って書いてるかもしれませんw)。

ものづくりのIT化でよく言われる略語が4つある。CAD/CAM/CAE/CATである。
CADは図面を書くのに用い、CAMは機械加工での機械動作の定義に用い、
CAEはエンジニアリング分野で用いる各種計算を、CATは計測を行う。

ところで、CADにしろ、CAMにしろ、CAEにしろ、CATにしろ、非常に成長している分野なのだが、殆どが外国製である。
CADとCAM日本製がわずかに残っているが青色吐息。CATは急成長中だが日本勢の旗色悪し。CAEに至っては完敗である。

ちなみに、日本でも研究成果を基に起業を試みた例はある。
理化学研究所が中心になって作成したアルゴリズムを基に、CAEソフト販売のベンチャーを起こした例がある。

だが、販売は振るわない。何故か?それは、予測が特定条件ではドンピシャだが、「ざっくりと」当たらないからである。
ロバストではない、ピーキーなツールなのである。それでは他ソフトとの購入ベンチマーク時に脱落して売れない。

仕事柄、多くのドクターやその分野の世界的権威と仕事をしたり、ソフトウェアセミナーに出席して会談をするが、
概して日本人の研究者、技術者は細かいことにこだわる傾向にある。
外国(といっても主に欧米だが)の研究者のほうが「ざっくり」がうまい人が多い。

木を見て森を見ず、という言葉があるが、CAD/CAM/CAE/CATは森が重要な分野だ。
日本は木ばかり作っているので、森はすっかり外国に押さえられてしまっている。

そして、外国製CAD/CAM/CAE/CATの大半は、大学の研究から出てきている。
日本の場合、ドクターまで出ても薄給のままだが、海外はその研究成果をビジネスに結びつけ、
そして多大なるリターンを得ている(無論起業したものの失敗した例も多数あるが)。
純粋学問だけではなく、金銭的な成功者にもなっているのだ。


あと、これが一番重要なのだがCAD/CAM/CAE/CATは高い。とにかく高い。
コスト構造を丸裸にして値切ろうにも完全にブラックボックスなので手も足も出ない。言い値で買うしかない。
そして利益率が高い。ぶっ飛ぶ位高い。いくら売り上げ本数が少ない代物だとしても、驚異的である。

日本人は森から木を見つけるのがうまい。CAD/CAM/CAE/CATの利用技術に長けている。
だが、利用技術では儲けの原資が知れている。森にはかなわない。
森の地主が利益を得て、木こりは雀の涙である。

そりゃ(日本の)理系の給料が安かったりするわけだ。しみじみ思う明け方である。
てなことで、木こりは明日も僅かな睡眠時間で薄給を稼ぎに行きます。

PS.ちなみに、日本製の製造業向けITツールの開発にも少し関わっているが、どうにか森を見て世界を席巻できるようになってほしいものです。

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ここまで

とりあえず読み返してみても、明らかに酒のテンションってやつですわな。