日々の感想文

何かしら見たものに対する、私の主観に基づく意見が書いてあります。

パクリとインスパイヤと

2005-12-24 14:37:42 | 社会全般
[ロック、ポップス] HIGHWAY61、中島みゆき「ファイト!」を盗作していた - goo ニュース

創作活動において、完全な創作はやはり難しい。何かしら参考になるものがどうしても欲しくなる。
これが文章ならば、「参考文献」という欄を設けてそれらを記述できる。
そして、その参考文献欄があることで、元文章がすぐにわかるわけだから容易にパクることはできない。
それでも参考文献に記述を載せずにパクる人はいるが、当然大きな非難を浴びるわけだ。

音楽の場合、やはり参考にする音楽が何かしら存在する。
「参考楽曲」とも言うべき記述は、通常はよほどのことがないと書かない。
また音楽は目に見えるものでもないので、元楽曲との比較は目で行えないし、
また使う楽器の音色でも印象が大きく変わる。

今回のこのアーチストの件はどう落ち着くのかわからないが、
参考音楽なるものを記述するようにしてもいいのではないかと思う。
ただ、参考参考といっても、今度はインスパイ「ヤ」との兼ね合いが出てくる。
目に見えないものだけに、結局線引きの難しさがあるが。

システムの刷新の必要性

2005-12-12 00:47:34 | 社会全般
[東証、大証、名証] みずほの誤発注、東証システムの不具合が主原因 - goo ニュース

今回の大量誤発注の件、東証のシステムが問題だということらしい。
だが、その原因の奥に潜んでいるのはネット株取引時代のインフラとして、
東証のシステムが完全に変わっていないことがあるのではないだろうか。
11月のシステムダウンにしても同じことだと思われる。

株取引のメインがネット取引へ移行する兆候は数年前からあった。
ここへきて、各証券会社で新規顧客の奪い合いが行われている。
今この競争が激しいのは、数年後に新規顧客が殆どいなくなる、
という算段があるのかもしれない。だから手数料値引き合戦が起こっている。

その結果、大量の実質デイトレーダーが発生しているように思える。
何せ携帯からでも注文を出せる時代だ。

瞬時に注文し、瞬時にキャンセルする、という取引が多数発生してもおかしくない。
今までの延長線上にはない、インフラが必要になる。

だが、インフラである以上は絶対の安定性が要求される。
11月のようなストップは、基本的には許されない。
新しいシステムを導入すれば、大概トラブルが発生する。なかなか難しい話だ。

高レスポンス性と大量処理能力のシステムのゼロトラブルでの垂直立ち上げ。
ひょっとしたら、世界で最も厳しいレベルの要求かもしれない。
だが、それが今の東証には必要と思われる。

アキバはどこから来てどこへ向かうのか

2005-12-06 23:59:33 | 社会全般
万博とアキバが東西横綱 05年のヒット商品番付 (共同通信) - goo ニュース

アキバ、という言葉のイメージはここ数年めまぐるしく変わっている。
古くは電子パーツ街、そして電気街であった。
PCの普及とともに、電気街がPC街、そしてPCパーツ街となっていった。

PCもハード的なものからソフト的なものへの移行が本格化し、
18禁ゲーム、そしてそれに関連した同人誌、フィギュアが中心のアダルト街へ、
そしてアダルトの規制とともに古くからあった萌え系が一気に表舞台に立ち、
萌え街へと変移していった。

今のアキバは、ソフト中心の街となっている。
売り上げ額ではなく、対外的注目度についてである。

だが、その萌え系も中野への移転が起こっているという。
それは、アキバ系が大きく注目を集めるのと連動しているとも聞く。
ボトムアップで動いてきた街が、再開発やメディアの仕掛けいうトップダウンに対して
アレルギーを起こしているようにも思える。

萌え系が緩やかに衰えて、また新たな流行を作り出すのか。
それとも、普通の街になってしまうのか。
街の行方はボトムアップ的に決まるもの。
果たして、アキバはどこへ向かうのであろうか。

大学の資金源

2005-12-04 01:00:47 | 社会全般
[企業全般] グーグル株売却で400億円 米スタンフォード大 - goo ニュース

先行投資して、上場後の株売却益や配当金で巨万の富を得る。
理想的な投資と回収と言える。

だが、それを行うには、なかなか難しい。
特に、今後伸びるベンチャーへの投資などは、ベンチャーキャピタル経由など
それなりのルートを持ってないと実現不可能だ。


ところで、大学。国立大学も法人化した。これからは、確実に運営資金を確保しないといけない。
学生からの授業料では限度がある。確実に、研究成果をお金に結びつけないといけない。

ところで、ベンチャーの種は理系学部のほうが多く眠っている。
今までは、理系学部は金食い虫的な印象があったが、これからは、稼ぎ頭となる。

だが、研究者は経営に疎いと言われる。
そのような研究者をサポートするのに、今度は経営学部などが協力すればよい。
他にも、サポートに回れる知恵を有した学部があろう。

技術ベンチャーに絞って話したが、それ以外でも同じようなことはいえると思う。
そして、育てたベンチャーが上場すれば、前述のスタンフォード大の様に多大な資金を得られる。そして、本業たる研究の資金も増加する。
まさに、プラスのサイクルが回るわけだ。
もちろん、このサイクルを回すには障害が多いだろうが、不可能な話ではない。

知の塊である(筈)の大学。そこは、資金を生み出す種が詰まっているところともいえよう。

チャイナリスクがやってくる

2005-12-01 01:41:17 | 国際情勢
河川汚染情報操作、善意のウソと釈明…中国黒竜江省長 (読売新聞) - goo ニュース

災害は初動が大切である。情報を速やかに、冷静にいかに伝えられるかが重要だ。

で、今回の河川汚染。真実と異なることを発表していたという。
これには2つの見方が出来よう。
嘘をついてごまかそうとした可能性と、住民が簡単にパニックを起こす可能性だ。
特に後者。中国の場合、情報統制されすぎていて、住民各自の情報判断力がまだ低い可能性がある。
なので、この発表はあながち的外れとはいえない。

だが、それはあくまで中国向けだけの話だ。
対外的には、間違いなく情報を速やかに開示することが重要だ。
情報を遅れて開示することは、他国にとっては逆にパニック要因になる。

さて、チャイナリスクと冒頭に書いたが、これは環境リスクと、投資リスクである。
環境リスクは、今回の様に日本ではコストをかけて対策することが殆ど行われていないことである。そして投資リスク。
これは環境リスクの続きだが、結局低コストを期待して中国進出したはいいが、
今後各種汚染への対策費用が発生し、コストメリットがなくなるような場合だ。
投資がかさみ、期待した効果が得られず、最悪焦げ付くわけだ。

中国は成長の歪が今後も噴出すると思われる。
各地ではプラントの事故が多発しているという。

中国に進出した企業は多い。中国語など、中国関連に自分を投資している人も多い。
今回の汚染は、それらが焦げ付く発端になる可能性は、十分にあると思う。

でも、某新聞にいわせれば「だが、心配のしすぎではないか」、であろうが。