日々の感想文

何かしら見たものに対する、私の主観に基づく意見が書いてあります。

繰り返されるのは対岸の火事だからか

2005-05-31 00:27:08 | 社会全般
三光純薬、2万3444名の個人情報含むパソコンが盗難に (ロイター) - goo ニュース

個人情報の盗難のニュースが相次いでいる。
これは、個人情報保護法の施行により、今までうやむやにしていた盗難事象も、きちんと報告されているからと考えられる。

だが、それにしても盗難被害数が毎度毎度多いことに驚かされる。
PCの進化により、大容量でも扱えることが大きいのだろう。
だが、MS Accessのように、ローカルで使うことを前提としたDBで、
顧客情報や個人情報DBを構築してしまったことが最も大きいと思われる。

個人情報施行後以降、個人情報が含まれたDBは、データセンターのDB上に置くのが好ましい。
ネットワークにアクセスしないと、情報を入手できないようにする。
また、データの一括取り出しは出来ないようにする。
そして、一括取り出しなど、特別なアクセスをするには、
USBメモリスティックを改良したようなセキュアキーによるアクセス権限設定が好ましい。

ここまでやったらやりすぎかもしれない。不便も感じよう。
だが、情報紛失の損失と比較したら、トータルの損失は少ないと思う。
有ったら便利、という程度で不要に個人情報を大量に持つよりも、
多少不便でも、必要な情報だけ取り出せるようにしたほうが、万が一の時の損失は少ない。

ローカルにデータが置ける限り、盗難のリスクはなくならない。
これからも、情報盗難のニュースが駆け巡り続けることになろう。
そのたびに、企業のトップが頭を下げる姿が見られよう。

説得力のある文章

2005-05-28 21:36:47 | 社会全般
まずは、このリンク先の文章を見ていただきたい。

これは、北海道は旭山動物園のWebに掲載された文章である。
文章の表題にあったが、「レッサーパンダを見せ物にするな!」ということを切実に訴えている。

文章にもあったが、レッサーパンダの立つ習性は自然のものだということだ。

以前書いた私のBlog、
売りと攻めの戦略と
において、動物園の苦境を書いた。旭山動物園のコメントは、
安易に動物の習性を切り貼りして見せることへの警鐘であろう。
動物の自然な習性を、魅力を最大限に引き出し続けている旭山動物園のコメントだけに、
思わず納得してしまうものがある。

だが、そうは言ってもどこも運営が苦しい。
自己鍛錬、創意工夫で苦境突破、と言ってもなかなかそれが出来ないのが本音だ。

そこで、旭山動物園には、動物の魅力を自然に引き出す術をコンサルしてみてはいかがだろうか?
そうすれば、リンク先で憤慨されていた、動物の安易な見世物化を積極的に防げるし、
多くの動物園も助かることになると思われる。

安全とその対価と

2005-05-28 21:14:43 | 社会全般
JR宝塚線、6月13日にも再開 新型ATS整備にめど (朝日新聞) - goo ニュース

ようやく再開のめどが付いたようである。
確かに危険極まりない鉄道には乗りたくないが、だからといっていつまでも鉄路が開かれていないことも不便である。
公共交通機関は選択肢が狭いものの一つだ。競合鉄路があっても、せいぜい2路線程度。福知山線の場合は1(見方によっては2)路線。いずれも阪急の路線だ。

基本的に、鉄道のような大人数に対する輸送力は鉄道でしか代替できない。
だが、いくら鉄道で代替といっても、全てを代替するには限度がある。
福知山線の輸送力を全て阪急で、といっても今度は阪急がパンクする。
競合区間といっても、実際にはうまいこと両社で大量の輸送量をシェアしているのが実態だ。
現状は、2個1的な状態。さすがに電車に乗るだけで皆疲弊してしまう。

さて、福知山線は事故以降その安全設備の不備の指摘が相次いだ。
再開するということは、当然それらが対策されていると考えられる。
いくら不便だから、といっても安全が確保されていないのでは本末転倒だ。
今回の事故をきっかけに福知山線にも新型ATSがようやく導入される。
究極的には、問題区間にATO(自動列車運転装置)を入れたほうがよいだろう。
だが、それを行うには、短期で解決するのが困難な数々の課題があるだろうから、
それは今後の課題だ。

ところで、この新型ATS。日本中の鉄道で導入を義務化する動きがある。
そうなると、大変なのは地方の私鉄、それもローカル私鉄だ。
地方はモータリゼーションが進展している。
日常の足としての鉄道は、あちこちで死につつある。

今回の国土交通省の要求。確かに必要な鉄道もあろう。
だが、ローカル線にいたづらに止めを刺すような政策は正直いただけない。

鉄道は、路線に応じてその役割がある。役割に応じた安全レベルもある。
例えば、ほくほく線のように、時速160kmで走るような路線は、
福知山線以上の最高レベルの安全装備が必要であろう。
それに対して、銚子電鉄のように、時間が止まったようなのんびりとした鉄道は、
それに応じた安全レベルで十分だと考える。

日本は責任のとり方、規格の定め方が下手である。
何にでもオーバースペックを要求するのは、どちらからも回避できる。
そもそも、問題があってから事後対処している時点で規格の定め方がだめなのだろう。

地方の私鉄はその役割を既に終えているのかもしれない。
だが、必死に生き残りを図っているのに、国土交通省が止めを刺すのはいただけない。
分相応の安全設備と、そのレベルを決して超えた運転を行わないオペレーション、そしてそれの監視。
国土交通省に求められているのは、それであると私は考える。

PDAの生き残る道

2005-05-27 00:17:37 | 社会全般
スマートフォン:世界シェア1位はノキア、富士通が3位 (infostand) - goo ニュース

我々は子供の頃から、手で文字を書いてきた。故に、手書きなどの、書いた瞬間に目の前に情報が形成されていくことに慣れている。PCにしろ、PDAにしろ、手書き入力にひどくストレスを感じるのはそのためだ。情報が変換されていく間に、アイデアが消失してしまうような錯覚に陥る。

手書きの早さに対抗できるのは、キーボード、それも十分に大きさのあるキーボードだ。
私は、手書きのPDAも、キーボード付きのPDAも試した。結果、紙の手帳に戻った。
Palmの入力方法が、最も手書きに近い速度を出せたが、それでも満足のいく速さではなかった。というよりも、速さを求めすぎたのかもしれない。
日本では、個人利用のPDAはどちらかと言えば下火傾向だ。

さて、キーボードがついて、文字を高速に入力できるツールはもう一つある。携帯電話の番号ボタンがそれだ。自分でも、驚くくらいの速さでメールを打っている。情報もそこそこ蓄えられる。PDAで出来ることの大半が携帯で出来る。
だが、携帯は、情報フォーマットが各社まちまちだ。PCとの情報連携も、専用ソフトで通信している。PCとシームレスな連携から程遠い。
携帯に、PDAの持っているPCとの連携性のよさ、汎用性が加味されれば、と常々思っていた。
独自OSでのPDA携帯はあったが、独自OSでは周辺ソフトが弱くなる。何故、Sharpは独自OSのPDA携帯ではなくZaurusFOMAを出さなかったのか、と思ったものだ。

FOMAといえば、M1000というスマートフォンの登場が控えている。
スマートフォンが日本で登場すれば、日本でも再びPDAが息を吹き返すかもしれない。

便利さと働きすぎと

2005-05-25 08:07:16 | 社会全般
NTTデータの全社員11,835人分の個人情報、USBメモリを電車で紛失 (INTERNET Watch) - goo ニュース

情報紛失は由々しきことである。
今回は顧客の情報ではなく社員の情報である。
直接的に対外的な迷惑はかからないかもしれないが、
社員の生活には大きな迷惑がかかるリスクが発生する。

以前、顧客情報の入ったPCの紛失について記事を書いたが、
今回のケースはそれとはちょっと違う。
仕事での紛失ではなく、仕事を家に持ち帰る過程での紛失だ。

機密保護の観点から、PCの持ち帰りは各社とも規制はしていよう。だが、技術は進歩が速い。
1GB程度の容量で収まれば、たいていのものは持ち歩けてしまう。
それも、非常にコンパクトな道具であるUSBメモリで、だ。
自分のPCの仕事フォルダをUSBメモリに入れて、簡単に持ち帰れる。
普段仕事をする際に、データ量が1GBでは足りない人は相当少ないであろう。

ところで、このような情報流出リスクがあるUSBメモリであるが、
仕事をする上では非常に便利でもある。私も仕事で非常に活用している。
PC側の設定で、使用禁止デバイスにして防衛するのもいいが、
仕事に支障がきたしてしまう。

この問題の根本的解決は、やはり家に持ち帰らないといけないような、職場の忙しさであろう。
どこの職場も、人手不足に苦しんでいる。人材を消耗しきっている。
だが、「仕事は全て会社でやる」という文化を根付かせない限り、情報流出リスクはなくならない。
会社で全てが完結できるように、業務プロセスの簡易化なども必要だろう。

忙しさへの、表面的対策のみ講じる限り、企業から情報は流出し続ける。

ごねさせないためにも

2005-05-24 00:24:12 | 国際情勢
幹事長が発言撤回 内政干渉批判に中国激怒 (共同通信) - goo ニュース

そりゃ靖国参拝を内政問題化にさせたくないでしょう。
内政にされたら、格好の日本強請りの材料がなくなってしまうのだから。

幹事長の「内政干渉」発言を、激怒によって撤回させたという。
実に見事な恫喝ですな。
日本にも引き続き恫喝したいんでしょう。


日本の外交は、押しに弱いとされる。
これは日本人の性質のような気もするが。
だが、日本人の性質がどうであれ、国際舞台では毅然としたスタンスで外交を行ってほしい。
日本人同士なら、多少押しが強過ぎても、暗黙的なフォローアップが入ったりする。

この暗黙的な部分が通用しない相手に、
日本的なことを適用するのはこちらが損をするだけである。

海外(特に西の隣国3カ国)は、日本人のこの性質を熟知している。
そこで、だ。海外に政治家などが行く場合は、事前にトレーニングを行っては如何か?
全ての政治家が外交手段に長けているわけではない。
だが、与党の幹部ともなれば、海外に行くからには日本の代表だ。
そのような人物に、短期間でよいから外交術の集中トレーニングを施す。
簡単なロールプレイでは意味が無い。ディベート的なトレーニングが望ましい。

内政干渉によるゴネ得を防ぐためにも、外交術の強化トレーニングを是非行ってほしいものだ。


売りと攻めの戦略と

2005-05-22 23:35:45 | 社会全般
長野のレッサーパンダも…20年前から直立 (読売新聞) - goo ニュース

立つレッサーパンダって、実はそんなに珍しくないのかもしれない。
私はレッサーパンダの習性も、実際に飼育の現場で見られる光景にも詳しくは無いが、
実はこれって普通の光景だったのでは?と思えてしまう。
というのも、立つレッサーパンダの先駆けである千葉動物公園の風太以降、
あちこちの動物園で「うちも立つ」と名乗り出ているからだ。

日本各地の動物園は、経営がどこも厳しい。
だが、皆動物園に行く気がなくなったのではない。
「積極的に」動物園に行かなくなったのだ。
昔は娯楽が限られていた。だから、少ない選択肢の一つとして動物園は選ばれる可能性が高かった。
今は娯楽が多い。子供の教育をかねて出かける先としても、動物園は弱くなっている。

ところで、動物園は魅力溢れるコンテンツの宝庫だ。
それは、北海道の旭山動物園の成功を見れば納得であろう。
動物の魅力を最大限引き出し、それをアピールする。
地道な魅力向上活動が実を結び、ついには単月度で上野動物園以上の来場者数を達成した。

各地にいる立つレッサーパンダを売りにして、人を呼ぶ手もあろう。
だが、肝心の風太はストレスで小屋に篭っているという。
自然体から程遠い環境になってしまったのかもしれない。

ところで、他の動物でも、同じように愛くるしいしぐさは見せないのだろうか?
飼育係にとっては日常でも、見る人には新鮮で、見たいと思わせる光景が。

立つレッサーパンダだけに頼った集客では、おのずと限界がある。動物も潰れてしまう。
今一度、動物の魅力とは?に立ち返った売りを見つけ、
それらの集合体を売りとして、再び動物園に人を戻せないだろうか?

行くつくところは現場力

2005-05-21 20:35:30 | 社会全般
羽田の14便増便計画を延期 相次ぐミスに安全揺らぐ (共同通信) - goo ニュース

物事の多くは、マニュアルがある。そのマニュアルを元に、物事を進める。
マニュアルがないと、個人個人で勝手な作業パターンで仕事を進め、
作業の抜け漏れや、質のばらつきが発生する。

だが、このマニュアルが、実は落とし穴でもある。
定型パターンをこなす力はつくが、想定外の事態が発生したときに、
それに対処する力が身に付かない。

ミスが発生すると、それに対処してマニュアルが増刷される。
マニュアルに、個別パターンばかり増えていき、
作業者がそれを覚えるだけで一杯一杯になってしまう。
すると、判断する時間などないから更にミスが積み重なっていく。
悪循環だ。

昔は、職人的気質により、現場が自立的に判断できた。
だが、職人は育成に時間がどうしてもかかる。また、俗人的ノウハウが非常に多く、
人に依存しきった仕組みだ。

マニュアル化により、職人的部分の問題点はカイゼンした。
だが、同時に失ったものが多数有る。
それが、今求められていると考える。

基本はマニュアルに基づいた仕事だが、人に判断をさせる場面を多く持たせる。
高い個人の力と定型作業の両立。これが今求められていると思う。

「音」を「楽」んでいるか?

2005-05-20 02:29:38 | 社会全般
米パームワン:iPodに対抗、HDD搭載型PDAを発売 (infostand) - goo ニュース

私もその昔Palmを使っていた。というよりも、PDAを使っていた。
今は使っていない。結局紙の手帳+携帯で用が足りるからだ。

だが、PDA+HDDプレーヤとなると、話は違ってきそうだ。
音楽を持ち運ぶものに手帳機能がついているとなると、
再びPDAを使いたい気分になる。

ところで、これが日本で発売されるとなると、意味も無く値段が上がりそうだ。
その理由は、JASRACがHDDプレーヤからも課金しようとしているからだ。

不法コピーにより、著作権料が正等に払われないことを懸念してなのだろう。
だが、正規のCDをRippingして音楽を聞いている人間はどうなる?
これは、著作権料の二重取り以外に他ならない。
私はCDを多く買い、それをRioKarmaに入れて持ち歩いている。
将来をHDDプレーヤを買う際に、どこに行くのかわからない金を払う羽目に陥る。

不当徴収にほかならない。
そもそも、JASRACは聴取者が泥棒の集団だと思っていないか?と思わせる考え方だ。

私は「音」を「楽」しみたいのである。著作権料は正統な著作者に払いたいのである。
一部の人間の、「音」で「楽」して稼ぐ手助けなどしたいとは思わない。

救いようのないマッチポンプ

2005-05-18 23:55:38 | 国際情勢
万景峰号が5か月ぶり入港、船舶安全性検査を実施 (読売新聞) - goo ニュース

拉致被害者家族会が抗議の声を上げていた。
まあこの船が、どういったものを北に持っていっているかを考えれば当然であろう。

だが、この拉致被害者家族会の抗議の様子を報道した後、
「帰国事業は日本人拉致の数百倍問題だ」というインタビューを報じていた某TV局があった。

もう言わずともがな、テレビ朝日である。
在日朝鮮人の帰国事業の原因を、日本での差別が原因と断言していた。
古館さん、あまりにも無知ですよ。あまりにも。

自ら進んで帰国した人達と、ある新聞の扇動により帰国した人たちが大半だ。
ある新聞。もう言わずともがな。珊瑚である。テロ朝の親会社だ。
朝日新聞の扇動を止めなかった政府が悪い、と言うのであろうか?
正気の報道とは思えない。

過去の都合の悪いことは全て政府に押し付ける。
まさに、火の無いところに煙を立てる天才集団だ。

「報道の自由」を叫べば何をしても良いと勘違いしている。
自由とは大きな責任が問われる。
やっていることがまるで「報道無罪」と大差ない。
さすが中国に傾倒している、といったところか。