「さて古手君」
「なんでしょうボス」
「傭兵暮らしという君に対して,ここに読者からのお手紙があります」
「ふむん?」
古手さんに頼るのは かなり要求されそう…
っていうか,そんな状況になった時点でもう詰み,じゃない?
「ほどほどに安く見積もったらしい僕に何か言いたいことはある?」
「いえー…『うまくやったなあ』ってくらいですかねえ?」
「あははははは」
以上,わりと実話。
実際安い(が . . . 本文を読む
「ボス」
『なんだい古手君』
「以前,こんな話をしましたよね。ドイツ人の某が,ドイツ語の文献を読まずにペーパー書いてたって」
『うん』
「5月1日に届いた,この資料なんですけど」
『…うん』
「英国人なのに英語の資料のチェック,し切ってないんですが」
『彼は半分米国だとか』
「しってます」
『……指摘してあげてくれる?』
「原稿の完成は,遅れるってことでいいですよね」
『…… . . . 本文を読む
1.
「にゃわー」
と私はうなるのです。
「なにこれなにこれなにこのプログラムっ! パスワードも移転できるとかってお話だったじゃないですかー?!」
仕事場パソコンがですね、さすがにXPではダメだってことで、更新したのです、セブンさんに。
その際、中身全部お引越しできるプログラムを購入して…データ移転はうまくいったのだけど…
「わわ、パスワード、こわれてる? アクセスできないっぽい?」
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「ああ,ところで古手さん」と私を呼び止める部長に
「なんですの,部長」と某「ジャッジメントですの」的に答えるワタシだ。
「そんな,警戒しないで下さいよー」とにんまりと人のよさそうな笑いを装う部長に
「警戒しないで済む話したこと,ないじゃないですか」と苦虫をかみつぶすような顔で答えるワタシ。
微妙に上司に反抗的な態度なのは,うん,社会人に相応しくないとは思うの。
社会人としてそれはどうか
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「あああ,古手さん,古手さん」
と,廊下で同僚が私を呼び止める。
「あみゅ? なんですナディア?」
「あのあの,ちょっと,教えてほしいです…!」
ナディアさんはワーキンググループの同僚。けれど,部長直下の首席補佐が何をわたわたするんだろう? 私に何を教えてほしいって?
辻政信生活 もしくは武藤章生活
「あのあの,秘密なんですけど,極秘なんですけど…」
「はあ」
「コスプレプレイ30k生尺付 . . . 本文を読む
「うぇぷ」
仕事場で私は吐き気に耐える。朝からクリスマスケーキ食べておなかがアレでは,まあ,あるんですけど。
「どうしたんです古手君。体調,わるい?」
「いえ―はい,いえ―悪いのは今日のニュースかなー…」
BBC news Middle East Christians targeted by Baghdad bombs 25 December 2013
…うん。
世界情勢のチェックは,通 . . . 本文を読む
冴木はきゅっ,と,うつむいたまま両こぶしを握って言った,「―そう,ですか」。彼女は少し,涙ぐんでいたのかもしれない。
いや,涙ぐんでいたのだ。実際,「よく,わかりました―とっても!」と顔を上げた彼女の目には涙が浮かんでいた。
はっきり激怒もしていたけど。
「そういう―ことだったのねッ!」
でもって,なんでワタシが睨まれなきゃいけないのかなとかなんとか。
古手さんとボスの素敵な日常― . . . 本文を読む
「やあ古手君。信者と言うのは,業の深いものだね」
「なんです,藪から棒に」
顔を合わせるなり,わけのわからんことを言うボスに,そのまんまな形容句を叩きつけてみるワタシだ。
古手さんとボスの素敵な日常―しゅっちょうがえり―
「比良坂先生の三妖精本vo.2を,多忙を切り抜けて買ったのだ」
「はあ」
「素晴らしいね,アレは。ルナチャの不幸っぷりも,スターのアレ具合も良い。ロリというには足りないね, . . . 本文を読む