>“みっく” ”みく”にしてやんよ
「俺だけど同胞なんだから愛し合えばいいんじゃねと思うんだ俺」
「俺たしかに同胞だな俺」
「俺思うんだけど中佐俺たち軍人で政府の命令下にあるんだ俺」
「俺けどお前等に聞くんだけどあそこの,『下』の連中に知り合い,いねえか俺」
「俺シビリアンコントロールってやつだぞ俺。俺ら犬だぞ中佐,勝手に物,考えるのは禁止だぞ俺」
「俺俺に答えて欲しいんだけど『下』の . . . 本文を読む
「ぶ,無事なのですか,彼女は?」
「分からないわ―ひどい,ひどい失敗だったから―追跡の手も―」
「―厳しく,緩むこと,なく…」
たからはベッドに身を起こした夕映に数枚の紙を手渡した。『彼女』が逃亡せざるを得なくなった理由はここにある,のだ。夕映への見舞いの品。これを作るために,夕映の気晴らしを紡ごうとして,『彼女』は―
「何が…あったです…?」 . . . 本文を読む