Even 言い分

風の向くまま、気の向くままに、今日は何を書こうかな~。

東洋一だった港(前編)

2008年08月27日 | 旅行記
63年の時を経て。。。

今回の旅日記、第2回&第3回の舞台は「呉」です。
僕はこれまで4回、広島を訪れているのですが、呉は今回が初めて。
以前から足を運んでみたいと思っていましたので、ようやく実現できました。

皆さんもご存知かと思いますが、戦前、呉は東洋一の軍港として栄えており、かの有名な戦艦「大和」が建造されたのはこの地でした。
また神風特攻隊とともに、捨て身の攻撃を行った人間魚雷「回天」が造られたのもこの地でした。
ですから呉は、第二次世界大戦を語る上で欠かせない場所と言えるでしょうね。

そんな呉の歴史や平和の大切さを伝えている施設が平成17年4月にオープンしました。
それが、「呉市海事歴史科学館(通称・大和ミュージアム)」でございます。

僕はこれまで広島、長崎の原爆資料館や鹿児島の知覧にある特攻平和会館など、戦争の悲惨さ・平和の尊さを伝える施設に足を運んでいるのですが、皆さんはこういう施設を見学されたことありますでしょうか?
こういう施設って、なかなか足が向かないですよね。展示内容は、非常に重いものですし。。。
でも、再び戦争という悲劇を繰り返さないためにも、日本で過去に起きた出来事と向き合うことは大切なことだと僕は思ってます。

大和ミュージアムの館内に入り、まず目に飛び込んでくるのが10分の1のスケールで再現された戦艦「大和」です。
設計図や写真、潜水調査時に撮影された水中映像などを基に再現されています。
その緻密さ&スケールは圧巻でしたよ。






館内1Fのおよそ半分は、呉の歴史を紹介する展示室になっていました。
こちらでは、明治22年に呉鎮守府が設置されてから軍港として栄えていった経緯とともに、戦艦「大和」の設計~沈没までの様子をパネル、映像、遺品などで分かりやすく紹介されています。
やはり、大和の乗組員の皆さんの遺品や遺書を見ると、何とも言えない気持ちになりますね。。。

また、1Fには大型資料展示室もありました。
こちらには零式艦上戦闘機や人間魚雷「回天」などの実物資料が展示されています。


この展示室で衝撃を受けたのが、「回天」で戦死された方の「肉声」による遺書でした。
回天での出撃前に帰省した際、その方の父親が経営する会社にあった録音装置で家族には内緒で遺書を読み上げ、それを録音したんだそうです。

その方は当時21歳。
今の僕より一回り若い青年が語る家族で過ごした思い出、両親への感謝の気持ち、そして回天に乗り込む決意。
63年の時を経て僕に届いたこの方の肉声は耳と心に深く残り、戦争と平和について改めて色々考えさせられるのでした。。。

皆さんも呉を訪れた際は是非、足を運んでみて下さい。
展示内容はかなり重いですが、心に残るモノはその分大きいと思います。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (akiraさんへ(INAMI))
2008-08-28 20:51:28
大和ミュージアム、富山から遠いですが、行く価値は高いと思います

こういう施設を訪れると、平和や命の尊さを痛感しますよね。
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Unknown (あっきーさんへ(INAMI))
2008-08-28 20:45:03
通ですかね?(笑)
僕は歴史を感じられる場所を訪れるのが好きですから、呉へは自然と足が向いた感じです

原爆資料館に展示されている写真や遺品、ほんと見ているのが辛くなりますよね。。。
穏やかな時が流れていた町が一瞬にして地獄と化してしまうのですから、原爆は二度と落とされてはいけないモノだと思います。

だんだんと戦争を体験された方、戦争を語れる方が少なくなってきていますので、後世に戦争の悲惨さを語り継いでいくことが僕達の責務ですよね。
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Unknown (きらりん☆さんへ(INAMI))
2008-08-28 20:38:18
きらりんさんも呉に行ったことがありましたよね

大和は当時の最新技術を取り入れて造られていますので、カッコ良く感じるんでしょうね~
その一方で戦争に関する遺品を見ていると、心に突き刺さってくるモノがありますよね。。。

北京五輪でのバスケの金メダル、おめでとうございます
金メダルを取って、きらりんさんとしてはホッとした感じでしょうか?
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呉、来れ (akira)
2008-08-28 01:19:30
ミュージアム、見たいなぁ~

何気に若い頃は好きだったので。こういう遺産が。
でも存在する意義はタダひとつ、『平和』っすね。
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Unknown (あっきー)
2008-08-27 22:23:58
呉なんて、なんだか¨通¨ですね(笑)

原爆記念館なら行ったことがありますが、思わず目を逸らしたくなるような写真がたくさんありました。
それとは到底思えないくらい変わり果てた人、街。
でも、あれは事実であり、二度と繰り返されてはならない真実を訴えているんですよね。
当時の人々は実際に体験し、わたしたちの生活経験からではまったくわからないような、
苦しみとか悲しみを生きてきたひとたちもいて…
貴重な資料を提供してくださって、わたしたちが知ることができるんですよね。

特攻隊員の方の語るお話、聞いてみたいです…
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去年 (きらりん☆)
2008-08-27 21:49:45
ちょうど今頃、呉に行ってました!
『戦艦大和』本当にかっこよいです
(以前、コメント書きましたね)
『男たちの大和』を観た後だったということもあり、展示物(遺品など)を見ながら涙があふれてきました
最近もまた、戦争のドラマを観て、うるうるだったし
戦争のない世界になればいいのにと思わずにはいられません

全く関係ないですが、『金メダル』獲りました!
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