死して屍拾うものなし

日々の記録。

岸田森が好きだ その16

2008-11-13 00:00:37 | 岸田森
修羅雪姫 怨み恋歌(1974年 監督:藤田敏八)

久々でございます。
ずっと森サマの出ていたTVシリーズとか見てたからねー。
…というより、そろそろ簡単に借りて見られるものが、ヤクザものか梶芽衣子の
痛い系か、って感じになってきてましてグズグズしてたってのもありますが

というわけで、意を決して梶芽衣子主演の「修羅雪姫シリーズ」を借りてきました。
修羅雪姫シリーズは、シャクレ親父タランティーノのキルビルの元ネタです。
「ヤッチマイナ~」ってやつ。
てか、この映画はどうでもいいです。

修羅雪姫 怨み恋歌は、シリーズ2作目。
1本目の修羅雪姫は、惨殺された親の恨みを一身に引き受けた修羅雪姫が、親の
敵をバッサバッサと斬っていくお話。
やー、驚いたのは、既に死んでしまった敵とかいるわけなんですが、なんとそいつの
墓石をぶった斬ったりするんですよ。想像及ばず。もうびっくり。
後、タッチの差で首吊り自殺してしまった敵(女)の死体をバッサリぶった斬り。
かなーり見ごたえありました(てか、手に大汗でしたが)
ぶった斬って返り血をどっさり浴びても梶芽衣子は美しい。

さて、修羅雪姫 怨み恋歌。時代は明治の終わり頃。
親の敵は既にいない修羅雪姫は、大量殺人を犯した罪で警察から追われてます。
とうとう警察につかまり、37人殺しの罪で当然絞首刑。
で、絞首刑当日、護送中の雪は秘密警察の長官・菊井精四郎に救われます。

秘密警察 長官 菊井精四郎さん(多分独身w)

別に修羅雪姫に対抗したわけじゃないでしょうが、負けないくらいまっちろけのお顔。
しかもまゆげないし(笑)
菊井の森サマは、助けた代わりに無政府主義者・徳永乱水(伊丹十三)のところへ
お手伝いとして忍び込み、政府にとって非常にまずい書類を盗んでこい、と命令します。
なんだかニキータのようですが。
また、この指令を頼むときの顔がもうこんな↓だからさ

プルっちゃうっつうの。素敵で(笑)

で、伊丹十三のとこにもぐりこむ雪なのですが、あっという間に伊丹十三の思想に
共感(?)し、森サマを裏切り寝返っちまいます。
助けられた恩を忘れた時点で雪はもうダメですな。なっとらん(笑)
てかね、伊丹十三には貧民街で医者をしている弟・原田芳雄がいるんですが、この
弟の奥さんだった吉行和子、原田芳雄が戦争に行ってる間にちゃっかり(?)伊丹十三
の奥さんになってんの。
そんなに伊丹十三っていいかしら?役柄もそんないい男でもなかったし…。
わからんなぁぁぁ
どう考えても原田芳雄や森サマのほうがいい男だべ。

ま、そんな感じで疎遠な伊丹・原田の兄弟ですが、伊丹兄は自分に何かあった時には
この機密文書を、原田弟に渡してくれ、と雪に頼みます。
その後、警察にしょっぴかれ拷問を受ける伊丹兄。しかし口を割らない。
そんなんじゃ手ぬるいとばかりに、秘密警察長官の森サマは伊丹兄にペスト菌を注射し
原田弟のいる貧民街に放り込みます。ドS森サマ。
奥さんを取られた兄貴だけど、必死で看病し、自分もペストになってしまう原田弟は素敵。

いくら探しても見つからない機密文書に業を煮やした森サマ、ペストが蔓延したら
大変だ、ついでに書類もなくなっちまえ!とばかりに貧民街ごと焼き払う手段に出ます。
森サマ菊井さん、相当なSでしたw

危機一髪、難を逃れて原田芳雄は命拾いしたのですが、貧民街の住民はほぼ死亡。
このやり方に修羅雪姫の怒りは頂点に。
修羅雪姫、怒りの刃を森サマヘ!って感じのストーリーでございます。
ま、実質主人公は原田芳雄だぁね。

まぁしかし、死に方選手権みたいな映画でしたw
森サマの手下の濡れせんべいみたいな奴は、貧民街でとっつかまえられ、鎖に手を
つながれるんですが、つながれた手を自ら斧でぶった斬って逃走。
ラストで残ったもう片方の腕を修羅雪にバッサリ斬られ死亡。
宙を舞う手とこれでもかと吹き出る血は、何かの祭りですか?状態w
もう一人の森サマ手下は、拷問によって殺された伊丹を見て気がふれた吉行和子に
かんざし(?)で目をえぐられ、ラスト近くでこれまた修羅雪に残った方の目をえぐられて死亡。
まるで、左の頬をぶたれたら右の頬も差し出しなさい状態(違)
ま、しかし、死に方選手権で優勝はやっぱり長官の森サマでしょう。
こんな感じで死亡↓




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