死して屍拾うものなし

日々の記録。

岸田森が好きだ その3

2008-05-07 16:48:32 | 岸田森
果てしなく続く(と思われる)岸田森シリーズその3です。

「呪いの館 血を吸う目」(1971 監督:山本迪夫)
森サマの代表作といわれる吸血鬼シリーズ。
吸血鬼といえば、岸田森!って位の当たり役だってんで、早く見なきゃと
思ってた映画。これと続編の「血を吸う薔薇」があります。
で、当たり役の吸血鬼ってどんななのよ?と思ってたらこんなでした。

↓こちら

…ハマってます。が、普通に見ても怖いです。
(でもかっこいいです)
あらすじはこちら(笑)
ここのサイトの日本映画の感想文は非常にツボで、話もわかりやすい。

主人公の女性は、幼少の頃に飼っていた犬が逃げてしまったのを追っかけて、
怪しい洋館へ迷い込みます。
そこで、見たのは若い女性の死体と、上の森サマの姿。
幼児には怖すぎるよな。。
そこにいた外人のおじさんに助けられ脱出するのですが、あまりの恐怖に
この一件は彼女の中でうやむやになり、月日は流れ、彼女は絵を描く人に
なりました。お医者さんの恋人もでき、非常に幸せな彼女の人生。
しかしだな、人生幸せばかりではないのだよ。。フフフフフ。

で、主人公の女性は「アキちゃん」と呼ばれてました。
おかげで非常に親近感がわきまして(笑)
しかも、先に血を吸われたアキちゃんの妹、彼女もまた吸血鬼となり吸血森サマ
の手下となって、姉さん(アキちゃんねw)をワナにはめ、吸血森サマを紹介す
るのですが、その時「アキちゃんの事を大変気に入ってるのよ」とか言われたり
クライマックスで吸血森さまに「あの時(迷い込んだ時)から嫁にしようと思っ
ていた…」
だの言われたりで

個人的に非常に気分のいい映画でした

その後、彼女の名前が「秋子」と判明し、奈落の底に突き落とされましたが

アキちゃんの周りで不穏な事件が次々と起こりますが、テンポが非常によく(?)
ダラけることなく、ビビらされまくりでラストまで集中して見る事ができました。
ドアがバタンとしまるだけで「ヒィ!」とビビってしまいましたものw
反して、画面はずっと暗いまま。「家の中位電気つけようよ…」とツッコミたく
なるほど暗い映像の中で話は進んでいきました。まぁ、それが怖いのにもつなが
るんですが、実際、映像暗すぎってことで、森サマが立っているシーンなんかは
顔だけぼーっと浮いて見えてマズい、ということで白いマフラーを巻いたりして
撮影でも工夫がされてたみたいです。

なんで森サマが吸血鬼となってしまったか、なんていう土台もしっかりしてて
最後まで楽しめました。大滝秀治の息子だったってのにはびっくりしたが(笑)

どうでもいい話ですが、クライマックスでアキちゃんがもうちょっとのところで
森サマに血を吸われそうになり、間一髪で逃れるシーンなどは
「ちょっと!逃げないで血ィ吸われときなさいよっ!!」
とか、邪念に囚われまくりでねぇ…、己の浅はかさを思い知りましたよ。

でもやっぱり私だったら吸われるがなぁww
顔がめちゃめちゃ怖いけど。↓

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする