横川由理のマネー・コンシェルジュ

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なぜ日本の家は30年しか、もたないのか?

2010年01月29日 16時28分03秒 | Weblog
日本の建物であっても、100年は余裕でもちます。
近所の江戸たてもの園には、素敵な建物がたくさん。
こんな家に住んでみたいわ

建築家の前川國男邸や堀口捨己が建てた小出邸の素敵なことといったら
普通の住宅なのに。。

ではなぜ、私たちの住宅だけ寿命が短いのかしら?

なぜなら、戦後の復興期にとにかく急いで建物を建てたから。
質より量でした。
昔は棟梁が責任を持って、いい家を建てていましたが、
現在はハウスメーカーがあっという間に建ててしまいます。

①壁は漆喰からビニールクロスへ
②柱は無垢材から集成材(接着剤で貼りつけた柱)へ
③フローリングも無垢から合板へ
④土台も無垢から防蟻・防虫剤入り土台へ
⑤窓枠やドア枠も今はありません

あっという間に建った建物の耐久性がよいわけはありません。

というわけで、住宅ローンを組んで苦労して支払い続けて、
残りは退職金を充当したのにもかかわらず、
改築をしないと、住めないというのが、日本の現状です。

住宅を買うときには、よーく考えよう


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2 コメント

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おっしゃる通り! ()
2010-02-01 22:18:49
以前の建て売り住宅はローン論返済前に、寿命が尽きてます。
それはおかしいですよね!
横川さんの指摘に漏れている更なる要因の一つは、
木材の大きさ(断面)の違いです。

200年育った木からとる20㎝角の部材と違って、
20年程度育った約10㎝角の木材では、
建物も20年くらいしかもたないのです。

それを推し進めていた政策の元、
ハウスメーカーが便乗していたのです。
最近は事情がかわってきて、ハウスメーカのウリも、
多様性を持つようにはなってきていますが・・・

衣食住・保の先にある住空間への満足度、
そこまでたどり着ければ人生の勝者くらいの位置づけでしょうが、
誠実な建築家と巡り会えればハッピーな人生が送れるでしょう!
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さすがは建築家! (横川由理)
2010-02-01 23:18:33
200年の木材かぁ。。
日光の杉並木があるわ。
世界最長の並木道としてギネスに登録されているけど。

素敵な建築家と出会って、素敵な家に住もう
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