融合（ルシエラとラファエラ）

実は、ジーンが覚醒後にクレアに呼び戻され、クレアもまたジーンに救われたことが伏線で、人の意思は、覚醒後も残っているのは間違いないと思われる。
妖魔の伝説が作られたように、覚醒についても組織による意図的誘導かある種の洗脳に意識を支配されているのではなかろうか。

ルシエラとラファエラは組織の融合実験の犠牲者だが、ラファエラは姉のルシエラを救いたい一心で生き残ることを選択し、組織の目として隠密活動に従事していた。

イレーネ討伐については、ルブル個人の指令だったかもしれないが、結末は留保されているため、再びどこかの場面で登場する可能性はないとは言えない。

それはさておき、ラファエラのルシエラとの意識の融合は、ここに完成を見たわけであり、リフルもしばしば計測を誤るように、今回も融合の原因は、つかみきれていないようだ。

普通の戦士同様に、覚醒させることができるという目算だが、リフル自身には、その方面の能力開発はできないようだ。覚醒後には成長はない。

しかし、プリシラは、おそらく覚醒後にも休火山のようにどこまでの噴火が起きるかわからない未知数な部分が残されていそうだ、

組織の本質を知ったならば、ラキに従っているように、あるいはミアータのように、ラキの意思に従うかもしれない。

とにかく、さなぎのような状態の姉妹は、やがて睡眠状態からの「覚醒」を果たすだろうが、それはリフルの希望に沿うものではありえないことだけは確かだと思われる。