<女三人の屋敷暮らしには人に言えない理由がある!?>
亭主が失踪して10年後に氷室に食い荒らされた腐乱死体が見つかった。
氷室というのは18世紀に屋敷の庭に小丘を模して作られた冷凍庫で冷蔵庫が普及して以来使われなくなっていたものだった。
失踪のときにも警察やマスコミ、それに加えて近隣の住人からも嫌がらせがあった。
登場する主要人物は、この屋敷に住む三人の女と使用人の夫婦、女主人の娘と息子、同居人の娘、主席警部、部長刑事二人、巡査、病理学者、近所のパブの主人に老婦人。
要するに、コミュニティ小説である。
まあ、地味なお話だが、それぞれの登場人物にまつわる伏せられた過去の事実が徐々に解き明かされていく中で真相がその姿を現していく。
二点ばかりどうしても納得がいかない箇所があったが、それはかまわない。
話の中に、詩や文学作品や評論からの引用が出てきたり、男女についての「定義」が丁々発止とやり取りされるあたりはなかなか読み応えがあった。
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亭主が失踪して10年後に氷室に食い荒らされた腐乱死体が見つかった。
氷室というのは18世紀に屋敷の庭に小丘を模して作られた冷凍庫で冷蔵庫が普及して以来使われなくなっていたものだった。
失踪のときにも警察やマスコミ、それに加えて近隣の住人からも嫌がらせがあった。
登場する主要人物は、この屋敷に住む三人の女と使用人の夫婦、女主人の娘と息子、同居人の娘、主席警部、部長刑事二人、巡査、病理学者、近所のパブの主人に老婦人。
要するに、コミュニティ小説である。
まあ、地味なお話だが、それぞれの登場人物にまつわる伏せられた過去の事実が徐々に解き明かされていく中で真相がその姿を現していく。
二点ばかりどうしても納得がいかない箇所があったが、それはかまわない。
話の中に、詩や文学作品や評論からの引用が出てきたり、男女についての「定義」が丁々発止とやり取りされるあたりはなかなか読み応えがあった。
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