神奈川県内の2012年度全日制公立高校の入学定員を、定時制不本意入学対策として120人増へ!!

昨日8月30日(火)の神奈川新聞社会面から
『カナロコ・全日制公立高の入学定員１２０人増へ、
定時制不本意入学対策/神奈川』
という気になる記事からです。

神奈川県内の2012年度全日制公立高校
入学定員を、120人増とする案が、
神奈川県公私立高等学校協議会で
まとまったそうです。

これは、このブログでも8月4日(木)に
『今年4月に神奈川県内の定時制高校に入学した
生徒のうち、半数が公立高校全日制志望の「不本意」入学!!』
として取り上げたように、今年2011年4月に
神奈川県内の定時制高校《夜間》に
入学した生徒のうち、本来は公立高校の
全日制課程を志望していた『不本意入学者』が
半数を占め、前年度《2010年度》から大幅に
増加し、経済的理由で私立高校への
進学を断念した生徒の割合は
前年度《2010年度》の3倍
《19.2ポイント増の28.1％》に
急増したことを受け、その解消を図るもので、あくまでも
『2012年度限りの緊急的な措置』としてのことで、
2013年度以降は考えていないようです。この緊急的な措置は、
4月2日(土)に
『神奈川県立高校の前期・後期入試を
2013年度から一本化し、2月中旬に「共通選抜」を実施!!』
として取り上げたように、神奈川県立高校の
前期・後期入試を一本化し、全受験生に
学力検査を課す新たな入試制度について、
神奈川県教育委員会は、現中学2年生が
受験する2013年度入試から切り替え、
全日制、定時制、通信制すべての課程で
同一日程の『共通選抜』《仮称》になることが
すでに決定しているので、このことも念頭においての
ことだと思いますが、『共通選抜』に変わったあとに、
すんなりと『不本意受験』の問題が解消するかというと
現状ではかなり不透明な部分が多いですし、こういった問題が
毎年実はずっと今まで起きていたこと事態、大きな問題で、
『神奈川県の公立高校入試の
絶対評価制による学校別格差の問題』
《中学校自体の絶対評価制による成績評価》
という神奈川県の現行の入試制度が欠陥であることが
あらためてここで露呈させたものですし、入試制度が
2013年度から変わる以上、同じ問題を起こさないように
しっかりと検証を続けて、全日制普通高校の入学定員は
どうあるべきか、緊急的に受験を間近して措置を
取るなんていう、受験生も家庭も学校も大混乱
することのないよう猛省して取り組んでいかないと。