ドレスとブーケの色

　シーズンになるとブーケのレッスンを希望する生徒さんがいらっしゃいます。

　ブーケを持つ花嫁さんと直接お話ができるといいのですが、そうじゃない場合もあり、そういう時は作成する生徒さんが花嫁さんの希望を聞いて来たりします。

　ごく薄いペールピンクのラウンドブーケを希望しているというので、ドレスの写真を見せてもらったら、濃紺のカラードレス。

　ドレスの色も素敵だし、ペールピンクのラウンドブーケもとっても可愛いのですが、この二つの色を合わせると人間の視覚にどのように感じられるのか、私には想像がつきます。

　明度対比効果というのですが、あまりにも色の明度（明るさ）が違うもの同士が同じ視覚内にあると、濃い色はより濃く、淡い色はより淡く見えてしまいます。

　なのでおそらく、披露宴内の照明も相まって、ドレスはほぼ黒に見え、ブーケはほぼ白に見える事でしょう。

　それぞれを本来の色で見ようと思ったら色相対比をさせるのが最も効果的で、私だったらこのドレスには、黄色、、グリーン、オレンジ等をお勧めします。

　ピンク色がご希望ならば、幅のあるトーンのピンクグラデーションをお勧めします。

　そこに紫や青を入れても、カラーハーモニーとしては素敵になると思います。

　花嫁さんと直接お話ができたら・・・そう思う事多々あります。

 

　さて、このブーケは、ウエディングドレスと、ソフトイエローのカラードレス両方でお持ちになるショートキャスケードブーケです。

 

 

　白ドレスで持っても目立たない程度の、卵色の可愛いミニバラを差し色に入れました。

　このバラ、たくさんの花びらのカップ咲きで、中心から黄色のグラデーションになっていて、とっても可愛いです。

　グリーンも効かせて、フレッシュな印象になりました。

　色ドレスが淡めの色だと、両方で持てるブーケを作る事ができるので、新郎新婦さんにとってはリーズナブルですね。