2017.6.17 午前1:30頃、伊豆半島・石廊崎の南東沖約20kmの海上で、アメリカ海軍のミサイル駆逐艦(通称イージス艦) フィッツジェラルドと、フィリピン船籍のコンテナ船「ACX(エーシーエックス) CRYSTAL(クリスタル)」が衝突する事故がありました。。。
行方不明の方も発見されましたが、残念な結果となってしまいました。合掌。
今回、報道や専門家のコメントでも、特に何もなかったのですが。。。
イージス駆逐艦は、ステルス艦なんですよね。。。
ステルス艦、、、見えにくい船なのです。。。
Q: 見えにくい? 何が? どのように??
レーダーに映りにくいのです。。。
船の形を良く見ると、船体や艦橋、煙突などが、斜めの鉄板で出来上がってますよね?
それは、敵からのレーダー電波を、違う方向に反射させてしまう為のものです。
レーダーというのは、発射した電波が帰ってくるまでの時間で、距離を測ります。
電波が帰ってこない=目標物が無いことになるので、見えなくなります。
もちろん、ぜんぜん反射しないのではなく、違う方向に反射させようとしているので、ある程度の電波は、元の方向に帰ってゆきますから、少しは感知できます。
が、ここでノイズ処理が入るので、僅かな反応はごみ扱いされて見えなくなることもあります。。。
実際、どの程度のステルス効果があるかは、軍事機密なので、明確に公表はされていませんが、理論上は、相当の効果があるとされています。
実際は、、、「見える」という人も、「見えない」という人も。。。
で、ステルス効果は、戦時下では必要な機能ですが、平時では、レーダーに映らないと、周囲の船に存在がわからなくなって危険です。
船の形は、戦時、平時で、変わるものではありませんから、戦時に見えないものは、平時でも見えません。
そこで、いくつかの対策があります。
ひとつは、レーダー反射板の設置。
航海用レーダーに反応しやすいものを艦上に設置し、そこで反射させて、艦の存在を示します。
レーダーには、明確な反射の存在が感知出来れば機能します。
もうひとつは、送られてきたレーダー波と同じ電波を、返信してあげること。
レーダーは、送った電波が反射して戻ってきて感知するので、同様のタイミングで電波が届けば機能します。
実際、どれを機能させるかは、艦側の判断ですが。。。
そして、艦側の対策がまったくされていなければ、、、
コンテナ船のほうは、レーダーに写っていませんから、周囲に航行中の船が居ると思わないので、たいした注意を払いません。
昼間なら、目で見ればそこそこ見えるので、びっくりしたところで、たいした騒ぎにはなりませんが、夜間真っ暗なところでは、相当接近するまで気がつかない場合もあります。。。
そうすると、突然近くに艦が居ることがわかった頃には、真横で、もうどうしようも無い、という展開もありえます。
コンテナ船の動きがおかしいという情報が主流化していますが。。。
どうも、毎日新聞の記事、それを単純に英訳転載した海外記事のせいみたいです。。。
通報時刻の2:30を、衝突時刻の1:30と取り違えていれば、「一度通過したコンテナ船が反転して米艦にぶつかりに行った」みたいな妄想も膨らみます。。。
ただ、その場合でも、2:30には西進途上で、更に10分以上そのまま直進しているので、接触のタイミングの疑問が浮かんで当然です。
コンテナ船の動きで気になるのは。。。
1:30の衝突直後90度南向いてるんですよね^^
そしてすぐに東へ。その30分後に反転。。。
なので、衝突時に、船橋でまともに勤務していた気がしません^^
居眠りしていたとしても、ぶっかった瞬間に船橋で気がつけば、ガリガリ音とともに真横に米艦居ますから。。。すぐに停船させると思われ。。。
それが船橋ではなく、船内で衝撃を受けてから船橋に上がってきたなら、船橋に着いたときには米艦から離れていて見えなければ、何がおきたのか事態掌握に時間がかかります。。
米艦は後方に置き去りで、真っ暗闇で目の前には何も居ませんから^^
コンテナ船の航路
衝突の1:30前後の拡大
東に進んでいて、1:30頃に衝突時に、90度南に向かい、東に約30分進んで反転、現場海域に戻っていることがわかります。
DDG62 Fitzgerald です。
平成26年6月14日 横須賀港
⇒2017.6.17 アメリカ海軍のミサイル駆逐艦と、コンテナ船が衝突する事故がありました
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行方不明の方も発見されましたが、残念な結果となってしまいました。合掌。
今回、報道や専門家のコメントでも、特に何もなかったのですが。。。
イージス駆逐艦は、ステルス艦なんですよね。。。
ステルス艦、、、見えにくい船なのです。。。
Q: 見えにくい? 何が? どのように??
レーダーに映りにくいのです。。。
船の形を良く見ると、船体や艦橋、煙突などが、斜めの鉄板で出来上がってますよね?
それは、敵からのレーダー電波を、違う方向に反射させてしまう為のものです。
レーダーというのは、発射した電波が帰ってくるまでの時間で、距離を測ります。
電波が帰ってこない=目標物が無いことになるので、見えなくなります。
もちろん、ぜんぜん反射しないのではなく、違う方向に反射させようとしているので、ある程度の電波は、元の方向に帰ってゆきますから、少しは感知できます。
が、ここでノイズ処理が入るので、僅かな反応はごみ扱いされて見えなくなることもあります。。。
実際、どの程度のステルス効果があるかは、軍事機密なので、明確に公表はされていませんが、理論上は、相当の効果があるとされています。
実際は、、、「見える」という人も、「見えない」という人も。。。
で、ステルス効果は、戦時下では必要な機能ですが、平時では、レーダーに映らないと、周囲の船に存在がわからなくなって危険です。
船の形は、戦時、平時で、変わるものではありませんから、戦時に見えないものは、平時でも見えません。
そこで、いくつかの対策があります。
ひとつは、レーダー反射板の設置。
航海用レーダーに反応しやすいものを艦上に設置し、そこで反射させて、艦の存在を示します。
レーダーには、明確な反射の存在が感知出来れば機能します。
もうひとつは、送られてきたレーダー波と同じ電波を、返信してあげること。
レーダーは、送った電波が反射して戻ってきて感知するので、同様のタイミングで電波が届けば機能します。
実際、どれを機能させるかは、艦側の判断ですが。。。
そして、艦側の対策がまったくされていなければ、、、
コンテナ船のほうは、レーダーに写っていませんから、周囲に航行中の船が居ると思わないので、たいした注意を払いません。
昼間なら、目で見ればそこそこ見えるので、びっくりしたところで、たいした騒ぎにはなりませんが、夜間真っ暗なところでは、相当接近するまで気がつかない場合もあります。。。
そうすると、突然近くに艦が居ることがわかった頃には、真横で、もうどうしようも無い、という展開もありえます。
コンテナ船の動きがおかしいという情報が主流化していますが。。。
どうも、毎日新聞の記事、それを単純に英訳転載した海外記事のせいみたいです。。。
通報時刻の2:30を、衝突時刻の1:30と取り違えていれば、「一度通過したコンテナ船が反転して米艦にぶつかりに行った」みたいな妄想も膨らみます。。。
ただ、その場合でも、2:30には西進途上で、更に10分以上そのまま直進しているので、接触のタイミングの疑問が浮かんで当然です。
コンテナ船の動きで気になるのは。。。
1:30の衝突直後90度南向いてるんですよね^^
そしてすぐに東へ。その30分後に反転。。。
なので、衝突時に、船橋でまともに勤務していた気がしません^^
居眠りしていたとしても、ぶっかった瞬間に船橋で気がつけば、ガリガリ音とともに真横に米艦居ますから。。。すぐに停船させると思われ。。。
それが船橋ではなく、船内で衝撃を受けてから船橋に上がってきたなら、船橋に着いたときには米艦から離れていて見えなければ、何がおきたのか事態掌握に時間がかかります。。
米艦は後方に置き去りで、真っ暗闇で目の前には何も居ませんから^^
コンテナ船の航路
衝突の1:30前後の拡大
東に進んでいて、1:30頃に衝突時に、90度南に向かい、東に約30分進んで反転、現場海域に戻っていることがわかります。
DDG62 Fitzgerald です。
平成26年6月14日 横須賀港
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