京都しゃらら日記

長年住み慣れた香港から帰国。
新しい住処は、KYOTO!
京都でのしゃらら♪な生活をご紹介します。

関西のコミュニケーションツール

2008-05-01 20:30:22 | 京都ライフ
ボランティアの帰り道、京都の四条河原町から
バスに乗ろうと、てくてくバス停に向かって歩いていると
80才くらいのおばあちゃんが、商店街の角で
足が痛いのか、立ち止まって足をさすっていた。
ちょっと気になったけど、どうする事もできないので
後ろ髪をひかれつつ、横断歩道を渡った。

気になるお店を発見し、しばしウインドーショッピング。
5分くらい店内をぶらぶらした後
店を出ると、さっきのおばあちゃんが足を引きずりながら
痛々しそうに、のろのろと歩いていた。

今度は、ちょっと気になって
おばあちゃんが、はあ~と立ち止まって休憩した所で

私:おばちゃん、足痛いの?荷物、持とか?と声をかけてみた。

おば:おおきに。今から、××に帰るねん。

私:私もやで~。バス停まで、一緒に行こか?

。。。とやり取りするうちに、
おばあちゃんが、次のバスがあと20分後で
まだ時間あるから、ゆっくり行くと言うので
私は、高島屋のデパ地下で、晩ご飯のおかずを買って来ると別れた。

時間ギリギリに、バス停に行くとおばあちゃんは
私を見るなり、大きく笑って、間に合ってよかったなあ~と
心配してくれていた。

バスもすぐ来て、私はおばあちゃんの前の席に座って
バスがしばらく走ると、後ろからおばあちゃんが方をぽんぽんと
叩いて、グーを出してきた。
グーの中には、雨が何個か入っていて

おば:あめちゃん食べるか~?黒飴の芯が黒砂糖やねん。

ありがたくもらって、ひとつ口の中に入れた。

関西では、ほとんどのおばちゃんが鞄の中にあめちゃんを
しのばせていて、飴のことをあめちゃんという。
うちのダンナも、あめちゃんと呼び
時々、あめちゃん持ってない?と聞いてくる。

電車の中でも、友達にあめを配るおばちゃんを
よく見かけるし、どこの家庭にも、結構あめのストックがあったりする。

関西に来て、関西人の人との付き合い方が分からない人は
あめちゃんを何個か鞄にしのばせておくと、
簡単に、立派なコミュニケーションが成立するのは間違いない。

あめひとつで、人とコミュニケーションできる関西。
そんな所が、関西を好きな理由かなあ?