京都しゃらら日記

長年住み慣れた香港から帰国。
新しい住処は、KYOTO!
京都でのしゃらら♪な生活をご紹介します。

中国の現実

2007-05-21 21:31:22 | お仕事
数日前、何気なく見ていたインターネットニュース。
中国の新幹線についての記事だった。記事はここ。
えーっ、そんな物まで盗って行くんだ~と感心をしていた次の日。

今日は、福州へのフライト。
香港からは1時間のフライトで、お気楽そうに見えるこのフライト。
実は、めちゃくちゃ大変なんですう~。
なぜかと言うと、この便はアメリカンパスポートを持っている中国人が
かなり乗ってきて、更には2才以下の幼児が通常のフライトの5倍位搭乗する。
1時間と言う短いフライトの上、サービス(温かいハンバーガーの軽食)があって
その上、みんなアメリカンパスポート持っているのに英語ができないし
赤ちゃんもお母さんらしき人だけとか、お父さんらしき人だけが
一人で両手一杯の荷物とともにやって来る為、赤ちゃんの世話で手一杯で
入国書類を記入できないと、私達に入国書類を書いてと頼むのよ~(泣)

実は、このらしきって言うのも
このお母さんらしき人たちは、本当のお母さんではない。

うちのクルーの間でも色んな噂があって
あの子達は、不法入国して入った中国人達に売られて行くのよ~とか
両親が不法入国しているため、アメリカから出てしまうと
再度アメリカに入国できない為、自分たちは仕事で忙しいから
子供達の面倒を見る暇がなく、子供を田舎の両親に運び屋を使って
預けているのよ~。。。とか。

福州は、言わずと知れた中国マフィア蛇頭の本拠地。
そんな事を聞いてしまったら
スチュワーデス刑事(デカ)の私の血が騒ぐう~。
実際にあるんだったら、ホントになりたい私(笑)

と言っている間に、バタバタな1時間のフライトは終わってしまう。

お客様が降機されて、すぐさま飛行機に乗って来るのが
検疫の方々。機内で出たゴミやトイレに消毒液を散布する。
今日も、消毒液片手に検疫のお姉さんがやってきた。

一通り消毒して、何やらトイレの中でごそごそやっているので見てみると
なんと、トイレにセットしてあるトイレットペーパーを
全部外して、袋に入れている。
疑問に思った私は、
すみません、それどうするんですか?。。。。と質問。

衛生上悪いので、すべて取り外して捨てます。という。

今まで10年間働いて、すべての中国ポートに行ったけれど
そんな事をしていた人は初めて見た。

同じ事をお姉さんに言ってみる。更に、捨てるんだったら
ここにゴミ袋があるから、ここに捨ててはどうですか?と
クリーナーさんが持っていたゴミ袋をさす。

すると、私が処分します。
そうじゃないと、あなた達ここから出発できないわよ。...と言って
機内のトイレにセットしてあるすべての使いかけたトイレットペーパーを
奇麗な袋に入れて持ち帰った。

政府の人たちも、こうやって備品を倹約しているのね。
中国のもすごい現実を目の当たりにして、昨日の新幹線の話を思い出した。





記事はここ。

アートな島 直島(香川県)

2007-05-15 12:52:40 | trip
ここ最近、旅行ネタばかりで恐縮です。
3月末から今日まで、働いたのは3週間ほど。。。休みが重なって
遊んでばかりいます。でも、たまにはいいよね♪

4月に香川に帰った時、前の会社の先輩Sさんと、アートな直島へ。
ホントは、会社の後輩めいろいちゃんが来たいって言ってたんだけど
休みが合わずに断念。。。ということで、めいろいちゃんが来たら
ちゃんとアテンドしなきゃいけないので、まずは先に視察。

香川県も最近おしゃれな芸術の町になってきました。
映画のロケ誘致、イサムノグチ、猪熊玄一郎などなど。。。
その中でも、イギリスの旅行雑誌CondeNast Traveller 2000.3
で世界のいくべき7つの場所に選ばれたのが
この瀬戸内の小さな島、直島。
世界的にも有名になって、昔は香川県にほとんどいなかった外国人も
最近では高松駅周辺でよく見かけます。

高松駅でS先輩と待ち合わせて、フェリーで1時間の直島への船旅。
4月に入ったばかりなのに、あったかくて気持ちいい♪
香川にいた頃は、いつもS先輩とつるんで飲んだり、遊んだりしていて
久しぶりの小旅行♪


直島港に着くと、フェリーターミナルもCOOL!
港には、早くも白いオブジェが出現。
おなじみ工事現場で見る赤いコーン。これ、夜になると光るんです。

港で自転車を借りて、各作品を見る事に。
直島では家プロジェクトという家を使ったアートや
ベネッセコーポレーションが所有するアートでおしゃれなホテルと
安藤忠雄建築の地中美術館が、この島の見所。






家全体がアート。自由の女神は新潟の廃業したパチンコ屋さんの物とか..



ちょっとのぞく普通のお宅の庭もステキ








これすごいよね。左の倉の中には、部屋の壁に滝の写真が貼られ、床は漆のような深い藍色
ホントに滝が部屋の中にあるみたい。



お弁当なんか作ったよ♪大ヒット曲、親父の海が直島発祥って知らなかった(驚)



神社の神様の前にもアート

この後、地中美術館へいく。館内は撮影禁止。
ここはすばらしい作品だらけで、ぜひここには行ってもらいたい!
モネの絵や不思議な空間もあるよ。
それからおススメが、地中美術館内にある地中カフェ。
鳥のさえずりをBGMに瀬戸大橋まで眺められる絶景!

見えるかなあ?小さな島の向こうが瀬戸大橋



黄色がベネッセホテルの敷地内に、赤のオブジェは港に。

地中美術館の後は、もう高松へのフェリーの時間になり
下り坂を一気に自転車で、風を感じながらサイクリング!



フェリーターミナルで、船を待っていると
どこからともなく軽トラックがやってきた。
ナンだろうなあ...と思って見ていると、なんと素朴なパン屋さん。
みんな小腹がすいて買ってたよ、もちろん私も♪

何か、ほのぼのとしていいよね~♪

太陽を全身で浴びて、美味しい瀬戸内の空気を吸って
ステキなアートを見て、感じて。。。
さらには久しぶりにS先輩と遊べて、充実した1日でした。
S先輩、またおつきあいお願いしま~す♪

世界一幸せな国ブータン(3日目)

2007-05-13 12:06:49 | trip
3日目。
初めての民家ステイの夜は、意外にもなじめてぐっすり熟睡。
昨日の夜に冷え込んで、少し寒いと言ったら
おかあさんが、お客さんのものと思われる布団をかけてくれた。
朝起きて居間に行くと、お母さんとソノは居間で寝たらしく
まだ、ソノは気持ち良さそうに寝ていた.
私に貸してくれたお布団に比べたら、
それはそれは薄いお布団で寝ていて、
自分が寒くても、見知らぬ私に、
何も言わず自分の寝台とお客さん用の布団を貸してくれていたんだと思うと
ちょっと心苦しくなる。

朝ご飯は、いつも子供達がバター茶を作り、
お母さんがインドのナンのような物を、油で揚げて
アツアツを出してくれる。

筒の中に紅茶、塩、バター(自家製)を入れて棒状の物を上下にして筒の中で混ぜる
ナンも手作り、粉から練って油で揚げます

朝食後、二人が学校に行くと言うのでソノと一緒に近くまでお見送り。
家の外には、放し飼いの牛達も朝の散歩。
カメラで写真を撮ってあげると、すごく喜ばれるので
近所でソノの写真撮影大会。

その後、私は近所に観光に出かける。
ブータン最古のお寺ジャンペ ラカン、聖なる淵メンバルツオ
チーズ工場を見学して、夕方にはまたソノの待つお家に帰ってきた。

聖なる淵

以外にもチーズは本格的でめちゃおいしい!

ジャッカル市街。日本政府によって建設された橋が架かっていました

観光から帰るとまたまたソノとお庭でボール遊び。
ソノと私はお互いの言葉が分からないのに、
遊んでいる間は違う国から来たと言う事を忘れるほど、
意思の疎通ができて、分かりあえ
今では忘れられない、大切な思い出になりました。

でも、ソノと私にある事件が。。。。

お庭には大きな桜の木が植わっていて、ちょうど花が咲いて
奇麗な頃でした。ソノは私に、桜の枝を折ってくれと頼むのですが
ちょうど生け垣になっていて、なかなか枝に届かず
生け垣も不安定だったのと、せっかく咲いた奇麗な桜を折りたくないと言うのもあって
ソノに、私は届かないから折れないよと説明しても
どうしても折って取ってくれとせがむ。

危ないからダメだと言う私に、ソノはキレてしまった。

それから、ソノの大逆襲。
お土産にとソノにあげたお花の髪留めを、庭に叩き付け
長靴を私に向かって投げつけ、つばを吐き、奇声をあげる。

笑いが出る位、大変貌を遂げるソノ。

お母さんもお家から何事かと出てくる。

それ以来、ソノは私と口をきかなくなった。
最後の夜なのに。。。

ソノはお母さんに任せて、お家で夕食の準備にかかった。
そう言っている間に、2人の子供達が学校から帰ってきて
みんなで夕食作り。

この辺りはそばが有名で、今日はそばをみんなで作る。
そば粉からお母さんがこね出し、子供達がこねた生地を
道具の中に入れて、ところてんのようにつく。


お兄ちゃんが棒の先に乗ると、反対側の筒の中に入ったソバがところてんのように出てくる仕組み

こちらのソバは、茹であがったらチリパウダーとネギ、こしょうを入れて食べる。
この時どれだけツユで食べさせて~と、心で叫んだ事か。。。
でも、ソバの香りがして美味しかったよ。


食事の後、お父さんは畑の見張りに出かけた。
夜になると、畑にイノシシがやってきて
農作物を荒らすので、一晩中畑守をするそうな。

寝るまでに少し時間があったので、
お母さんが民族衣装のキラを着せてくれた。
大事そうに衣装箱から出してきてくれて、家族みんなで
キラの組み合わせを考えて着せてくれた。
う~ん、まるでうるるんだ~♪


ソノも少しだけ機嫌が治った。

一通り撮影隊会を終え、また寝る前のお仕事。
みんなで外の畑に行き、満天の星空を眺めながらトイレ(笑)

今日も、楽しかったなあ~。
明日はみんなとお別れ。ソノも機嫌なおしてくれるかなあ。。。