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南魚沼~わが故郷から~

四季折々姿を変える豊かな自然を次世代に
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龍馬伝4・本格小説

2010年10月15日 | Weblog
最近、一歩退いて少し遠目で見ようとしているせいか、個々の問題や課題について「それがどんな
意味があるんだろう?」と、あまり力が入らない。。
というわけで、書きやすいテーマで、最近読んだ本から2冊、簡単にコメントを。
どちらも気軽に読めて楽しめます。

■大河ドラマ「龍馬伝」ノベライズ第4巻 福田靖 青木邦子 NHK出版
大河ドラマノベライズ第4巻(完結)が本屋さんに出ていたので、条件反射で買い込み、第1回目読了。
私は司馬遼太郎氏の「龍馬がゆく」も読んでいないし、坂本龍馬という人物はほとんど知らなかった。
ドラマで脚色があることはわかっていても、欠かさず見ているし、このノベライズも1巻から読んでいる。
「薩長同盟」に土佐を巻き込んで、山内容堂をして幕府に大政奉還を建白させる・・凄い人物ですね。
しかし、どうも終盤は薩長からも疎まれ、むろん幕府側からも命を狙われるわけで、政治家と言うより理想家
だったのだろうと・・。
私欲も権力欲もなく、理想にまっしぐらに進む生き方には感動させられます。
今の時代、龍馬からみれば政治家はみんな小粒に見えるんだろうな。
いや時代を変えた木戸孝允や西郷隆盛、大久保利通、小松帯刀などの方々からも、そう見えるのかも。
ポピュリズムを批判するご意見、書物は多数あるが、結局政治家にとって大事なのは、次の選挙での票数
なのかも・・。

■「本格小説」 水村美苗 新潮文庫
上下巻1100ページ、ページ数の割には短時間で読めます。
作者は少女期から青年期までアメリカで過ごした方なので英語に堪能、・・であるばかりか、日本文学にも通じている。
そうした方が愛してやまない「嵐が丘」をモチーフに書き上げたのが本作です。
実は「嵐が丘」を読んだこともない自分が言うのも恐縮なのだが、この小説はストーリーもさることながら、英語での表現が
とても凄いんだとか・・何が凄いのかは、英語に堪能ではないし、小説を読んでいないのでなんとも言えませんが・・。
とすれば、日本文学も英語の表現にも精通した作者のこの「本格小説」、かなりおもしろいのではないか・・と。

それと、戦前戦中の日本のハイソサエティの没落、高度成長・バブルでの新興勢力の台頭などと、変わりゆく日本を知ること
ができるのではないかとの興味、これは書評や宣伝文句に吊られたわけで、そんなこんなで手にした小説でしたが。

ストーリーよりも、「二重三重に用意されたストーリー・テリングの巧妙さ」と、はじめに書いたような「文章表現の巧みさ」に
はまってしまいました。
最後まで読むと、もう一度検証するために、ページをめくり直します。単純だね。(^^)
ストーリー・テラーのひとりが、終盤で主人公に問いかける場面で、日本は軽薄になったと思うかとの応えで、軽薄と言うより、
それを通り越して希薄になった、と答える。
この一言が読後にひっかかるのだが、その意味は、個性豊かに描かれる多くの登場人物の生き方の中にあるのだろうと・・。
作者は明確なこたえを書いていないが、たぶんそういう意味なのだろう。
登場人物を考えると社会の変化もわかるよ・・ということなのかな。

10月15日 金曜日

2010年10月15日 | 地域・まちづくり
昨夜育成指導員会の役員会、16日開催予定のサミットの打ち合わせのための会合。
打ち合わせが一段落した後、いっぱいやりながら議論。
話は青少年の健全育成から、ボランティア活動、地域の活性化の話まで広範囲に及んだ。
3人だけの会だったが、気心が知れていることもあって、大いに盛り上がった。
3人とも50代後半以上になり、そろそろ引退かと言う声も出たが、一兵卒で役に立てれば
という思いも強いようだ。

というわけで、今朝は昨夜のアルコールがまだ抜けない、気分よろしからぬ朝を迎えたのだが、
熊が2頭昨日から地域に出没し、早朝に中之島小学校付近で射殺されたという話。
熊が多く出ている状況で、17日大原運動公園で行う予定の中之島育成会の親子行事を中止にするか、
会場を小学校に移すかで打ち合わせ。
小学校で行うことに決まった。

熊の食料になるドングリや栗が、今年はほとんど実っていないようだ。
捕獲された熊の腹の中は、空っぽという話も伺っている。
山をみれば赤く枯れたようなナラの木などが、多く見える。
食料が山になければ、里に下りて探すしかない。
熊にとっても冒険であろうが、出くわす人間にとってみれば、恐怖以外のなにものでもない。
害虫が原因とも、気候のせいとも、両方のせいとも言われている、近年の山の異常、熊などの野生動物
の生存環境が気になる。

中之島小学校付近まで熊が下りてくることなど、これまで聞いたこともない。
ここしばらくは、熊の出没に要注意だ。

■ きょうの1曲

  The Eagles Take it easy  → http://www.youtube.com/watch?v=OPospvRqP_s&feature=related

  懐かしきオリジナル・メンバーでの演奏、思えばこイーグルスのデビューは高校の3年のときだった。
  ラジオから流れるこの曲を聴いたときから、何かが心の中ではじけ散ったように思えたものだった。

  「もう少し気楽に長い目で、広く深くものごとを見ようよ」と、語りかけて来るように感じたものだ。

  以来、イーグルスのファンになり、進学しても表面上はノンポリで体制順応だった・・。
  でも彼らが'76年、「ホテル・カリフォルニア」で提示したある種自虐的な歴史観は、また新たな世界観を抱かせるものだった。
  
  もちろん、音楽に限らず多くの書物や人との出会いで、自分の中の何かが変わっていくのだが。


  こちらは、歌詞付きです。

    Take it easy-Eagles with lyrics  → http://www.youtube.com/watch?v=AEzTdBJUHO8&a=GxdCwVVULXfQH2nl2Q-YLvD25lSTabFd&list=ML&playnext=1