教育のとびら

教育の未来を提言 since 2007
presented by 福島 毅

日本のリ・デザイン ワークショップ報告

2013-06-10 | 研修・セミナー・講演など
フューチャーセッションウィーク企画
 『日本のり・デザイン』を6/9(日)、東京(六本木)で行いました。

休日の15:00~17:30開催ということでしたが、13名の方(社会人12名・大学生1名)が集まってくださいました。

このセッションは(株)HRTとLink and Createの共同主題で、ワークショップデザイン(進行案)およびファシリテーターは私、福島が担当しました。

日本のリ・デザインは、よくフューチャーセッションでありがちな、これからの社会・地域・日本をどうしていくかというものの一環なのですが、アプローチをちょっと変えてみました。

短時間のワークショップなので、「問題を内在する出来事さがし」から入るのではなく、短い時間で直接、日本人のメンタルモデル(習慣化していて気づかない深層にある思考パターン)にアクセスする方法を使うことにしました。

チェックインのあと、今回の趣旨説明と予定、そして全体性からみる氷山モデルのお話をしました。氷山のように出来事の下層には構造・パターンといったものがあり、その下層にはさらにメンタルモデルがあるといったものです。

説明の後、ワールドカフェに入ります。このときのテーマは、「日本人にあるメンタルモデルを見つけてる」というものです。いきなりメンタルモデルがみつかるかなとは思いましたので、2つ仕組みを。まずは、日本の諸問題についてまとめたマインドマップを全員に配りました。これは事前に私がつくっておいたものです。そしていきなり話し合いに入らずに意見表明の前に個人で考える時間を3分ほどとりました。

ワールドカフェを3ラウンド。最初のグループ(20分)→席替え(20分)→最初のグループでまとめ(15分)で行いました。いろいろな日本人のメンタルモデルが出てきました。それを大きめの付箋に貼ってもらいました。よく似たものが出てきています。それらは参加者によって自主的に貼る位置を変えてもらいある程度整理されました。(写真)

それをみながら、ファシリ側が読み上げ、共有します。質疑応答時間を設けて、メンタルモデルで違和感があるもの、質問などをピックアップしていきます。驚いたのは、こうして出てきた日本人のメンタルモデルは皆、共通のものがおおく、参加者すべてに納得感があるものが浮上したということです。

その付箋をみながら、またチームに分かれてもらい立ち話。修正したいメンタルモデルのテーマをひとつだけ選んでもらいます。そしてテーブルにわかれてグループごとに、どういったメンタルモデルをどう変えるか、そのために具体的にはどんなアクション(行動や習慣化するためのアイデア)をすればいいかをブレインストーミング風に出し合ってもらいました。 それを最後にチームごとに発表します。

2時間半の中でほんとうにここまでできるかなと思ったのですが、メンタルモデルはわりと早くに出てきましたし、実行プランなどにおいても大きな目標がわかっているために試しやすくなっていたように思います。

このワークショップの特徴はなんといっても、クイックにメンタルモデルにアクセスすることなのですが、主催側も参加側も密度の濃いセッションになりました。また次回、7/21の”そもそもカフェ”で試みたいと思いました。
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