セントへ
生後三ヶ月でお母さんのところへ来たセント。
それから8年近く。
セントとラブ姉ちゃんとお母さんとでいろんなところへ行ったね。
富士山、山中湖、河口湖、十和田湖、相模湖、秩父、城ヶ島、
それから九州のおばあちゃんにも会いに行ったよね。
どこへ行っても、セントは皆を、知らない人までも和ませ笑わせた。
いつもチョロッと出ている舌が可愛くて、誰もが思わず微笑んでしまう。
セントは人に可愛がられる天才だったね。
セントと出会え、セントのお母さんになれて、とても幸せだったよ。
お母さんが一番辛くて、苦しい時期、お前はいつも傍にいてくれた。
病気で体が動かなくなって、外に出られずお散歩にも行けなかった時、
お前はお家の中を元気に動き回り、お母さんを励ましてくれた。
セントは神様がお母さんに送ってくれた天使だと、その頃から感じ始めた。
お前はクッシング症候群という難病になっても、
奇跡的な強い生命力で頑張る姿をお母さんに見せてくれた。
やっぱり、セントは神様がくれた天使だったんだとお母さんは確信したよ。
毎日、一日二回ご飯の前に、お空の神様にみんなでお祈りを続けたよね。
セントがあんまり頑張っていたので、
お空の神様が「もう頑張り過ぎなくてもいいよ」と呼び戻してくれたのかな。
やっと楽になったんだね、セント。
お母さんは、お前がいなくなって胸が張り裂けそうなほど悲しくて、涙が止まらない。
動かなくてもいい、そこに在るだけでいい。
眠ったままのセントを一生お母さんの傍に置いておきたい。
でも、それはお母さんの勝手な願望。
ならば、いっそのこと、お前を抱いて一緒に虹の橋を渡りたい・・・
しかし、お前は一人で虹の橋に向かって旅立たなきゃならないんだよね。
お母さんはセントから言葉に出来ないほど多くのものをもらった。
今、お母さんはセントにありったけの愛をあげるよ。
いつかきっとお母さんもそこに行くから、
それまで、健康で食いしん坊のセントに戻って、
他のわんちゃんたちと仲良く遊んでいてね。
その時までの、さよならだ。
よく頑張ったね。
そんなセントはお母さんの誇りだよ。
そして、ありがとう、セント。
ありったけの愛を込めて、お母さんより。
2008年7月7日
セントに渡したこの手紙
セントは読んでくれたかなぁ。
セントがゆらゆらとお空に昇っている間
明日からのお仕事中、
どうしたら少しでもセントと一緒にいられるか考えた。
そして、ラブ姉ちゃんとこれを買いに走ったよ。
お家に帰って、すぐにセントの小さな小さな遺骨と遺髪を
アッシュボトルの筒の中に入れた。
チェーンをつけて
これでお母さんとずっと一緒。
おかげでお母さんは次の日からの仕事の間中
泣かなかったよ。
帰りの電車の中ではお前を握って泣いてしまったけどね。
あれから、お母さんは毎日
セントの体を包んでいたバスタオル二枚を抱いて寝ている。
右側にラブ姉ちゃんがいて
左側の手でお前のバスタオルを抱きしめて
そうすると、不思議と心が落ち着くんだ・・・
いつになったら、涙が止まるかわからないけど
でも、
セントのおかげでお母さんは
たくさんの出会いを持てて
世の中には
人の悲しみを一緒に分かち合ってくれる優しい人々が
たくさんいるということが心から分かった。
ありがとう
セント
ラブ姉ちゃんと
お母さんをいつも見守っていてね。
お母さんも
わんちゃん大好きだったお前が
そっちでたくさんのわんちゃんたちと
元気に遊んでいること
毎日、祈り続けているからね。