ハンターカブのメンテ（後編）

これまで付けていたリア・スプロケは４５丁のものでした。
実はこれ、純正サイズではありません。
純正は３７丁だったかな？
このサイズ・・・生産中止なんですよ。

ＣＴ１１０国内仕様は、色々異なる部分があります。
まず、ノーマルのカブに対して、チェーンが１サイズ太いのです。
これで、モンキーやＡＰＥとの互換性がなくなります。
で、長らく生産されていたＣＴ１１０輸出仕様は、
フロントにサブミッションが付いていた関係で、
リアは４５丁。更には取り付け方法まで違っていたり。

いやあ、難しいものです。
この４５丁のちょっと特殊な取り付けタイプ。
これもバイク屋さんが探し出してきてくれた物だったのです。

古いバイクだから仕方ないのですが、消耗品は何とかパーツを残してもらいたい・・。
まだまだ好調に走る「カブ」ですからねぇ。


・・・そして今回。
これは。と思う情報がありました。
それはＭＤ・・・郵便仕様のカブの存在です（今さら？ってツッコミは無しですよん）。
チェーンのサイズがハンターカブと同じという事で、
これならきっとイケルだろうと思ったのです。
丁数も３８で、純正とほぼ同じですしね♪


注文してしばし。

・・・届いた瞬間、ヤバイと思いました。
取り付けが違うのです・・・一般的な方じゃん。


この四角い突起がないとダメなんです・・。
既にチェーンは切ってしまったし、ここは決断しないといけません。

そう、ワンオフをするのです。



突起部は再利用する為に外し、ＭＤ用のスプロケに移植します。
外すだけでも大変。焼きばめしているのでサンダーでガリガリ。
削りすぎないように慎重に行っています。

で、ここからは友人の力を借りる事に。
加工が出来る彼がいなければ、ここまでは無理でした。
・・とっても感謝。ありがとう。
私の採寸通りの、完璧なものを作ってくれたのです。





突起部は勿論なんですが、他にも手を掛けています。
対象物との関係で１ｍｍ程の段を付けたり、
内側のはめ合い径が違うのでリング状のスペーサーを作ったり。

ここまで来ると元との関連はあんまり無い気もするんですが、
それだけに、完成時の満足度は非常に高いものになりました♪



タミヤカラーの黒と、新品のチェーンが眩しいですね～。
寸法はバッチリ。１４丁に変更したＦフプロケとのギア比も自然で、
以前と変わらぬフィーリングで走ってくれました。

耐久性や非常時の危険度など、自分で負わないといけない部分はありますが、
勿論それは承知です。
それでも使い倒す事。それがカブのあるべき姿ですよね～。



さあ、今後も働いてもらいますよ～♪