浄空法師説法研究

浄空法師の説法に学びながら、日本語に翻訳して紹介しています。

稲盛和夫の経営事業は中国古来の道である

2013-02-02 | 【在家の善男善女に諭す】


稻盛和夫經營事業走中國古老的路子 / 稲盛和夫の経営事業は中国古来の道である
文摘恭錄—淨土大經解演義(第五三八集)2011/8/13 檔名:02-039-0538

『倉卒』,匆促,慌忙。倉卒就是現在所說的心浮氣躁。『諦』,審慎。「作事慌忙,必將失敗與後悔」。可是現在的社會要求的是快,動作要快,講求效率。我們細心去觀察,稻盛和夫他違背了今天社會上一般的要求的原則,他違背了,他走中國古老的路子。五十多年的經營,沒有失敗,營業從來沒有虧欠。
倉卒』とは忙しいこと、慌ただしいことです。「倉卒」は今で言うなら、落ち着きがなく軽率なことです。『』とは慎重ということです。「作事慌忙,必将失敗與後悔」(事を行うのに慌ただしくすれば、必ず失敗し後悔するものである)。しかし今の社会では速さを求めています。動作を速くして、効率を追求しています。私たちはよく観察して見るなら、稲盛和夫(注1)は今の社会の一般的要求の原則に背いているのです。彼は中国古来の道を進んでいます。五十年余りの経営は、失敗することがなく、営業はこれまで負債を抱えたことがありません。

看看別人的公司,在金融風暴泡沬經濟的時候都有受傷害,他如如不動,這些地方能看出。別人看起來心浮氣躁,他老人家安詳鎮定,從容不迫,所以對他不產生影響。不該做的決定不幹,所以不義之財,他沒有貪心,不勞而獲這個事情他不幹。商場上投機的生意人家勸他做,他不做,他說這個是不勞而獲,投資房地產。
他の人の会社を見れば、金融危機やバブル経済の頃に、ことごとく損失をこうむっています。彼は泰然として動きません。その辺りから見て取ることができます。他の人は安定しなくても、彼は泰然自若として悠揚迫らず、影響を受けませんでした。すべきでないことは絶対にしません。ですから不義の財を貪る心はありません。彼は働かないで利益を得ようとはしません。市場で商売の機会を人に勧められても、彼はしません。彼は不動産に投資することは、働かずに利益を得ることだと言います。

他要做的,自己一定是真正辛辛苦苦去耕耘收穫的,他說這是他應該得的,投機取巧這是萬萬不能做,所以一生永遠立於不敗之地。而且營利,他不把自己看成第一,他把員工看成第一。營利利益歸誰?第一個歸員工,員工他們的辛勞,不忘記他們,第二個顧客,為顧客服務,第三個,還有利益,是公司的。
彼がするのは、自分で本当に苦労して耕して収穫することです。それが得るべきものだと彼は言います。機会に乗じて不当に利益を得ることなど、決してできません。ですから一生不敗の地に立ち続けています。しかも営利について、彼は自分を第一に考えません。彼は社員を第一に考えます。営利は誰に還元するのでしょうか?第一に社員に還元します。社員の苦労を忘れません。第二に顧客です。顧客の為に奉仕します。第三に、残った利益は会社のものにします。

所以他的員工把公司看成自己的家,他真幹!實際上他就是把中國古代家庭家道、家規、家學、家業他繼承了,他用企業做成功了,這些以前我們不知道。我教胡小林的就是這樣一個想法、看法。胡小林做到了,規模沒有他大,做得很穩當。稻盛先生這兩個企業值得去參觀、去學習,企業家應該去好好的考察。稻盛先生身體還不錯,有機會可以請他來講學,特別是企業界。他的經驗很豐富,他的學問全部都是得自於中國傳統二、三千年前老祖宗的教誨。
そのため彼の社員は会社を自分の家のように考えます。彼は本当に実行しているのです!実際に彼は中国古代の家庭の家道、家訓、家学、家業(のあり方)を継承しているのです。彼は企業に応用して成功しています。このようなことを以前私たちは知りませんでした。私が胡小林に教えたのが、正にこのような考え方なのです。胡小林は実行しました。規模は彼ほど大きくありませんが、とても順調です。稲盛さんの二つの企業は見学し、学習する価値があります。企業家はしっかり視察すべきでしょう。稲盛さんは身体も健康ですので、特にビジネス界では、機会があれば彼を招いて講義をしてもらうと良いでしょう。彼の経験はとても豊富です。彼の学問はすべて中国伝統二、三千年前の、ご先祖様の教誨から得たものです。

所行不慎,則『亡其功夫』,「亡」是喪失,「功夫」是修持的功力,你就喪失了,經營事業那你就失敗了。中國的事業真的它是講求千年萬世的,祖宗立下這些規矩,世世代代的子孫如果能夠繼承,他可以立於不敗。所謂是百年老店,他們的人非常本分,非常忠厚,他們的東西沒有人不相信,貨真價實,規規矩矩的做,所以它永遠不敗。
行いを慎まなければ、即ち『亡其功夫』(その功夫を亡くす)のです。「」は喪失すること。「功夫(注2)は修持(しゅうじ)(注3)の技量です。(慎まなければ)あなたは喪失します。事業を経営していればそれに失敗します。中国の事業は本当に千年万世の講究です。ご先祖様が立てた規則を子子孫孫まで継承することができれば、不敗の態勢を取ることができるでしょう。いわゆる百年の老舗です。彼らは本分に安んじて、非常に温厚です。彼らの商品を信用しない人はいません。嘘偽りなくきちんと作っています。ですから永遠に敗れることがないのです。

<脚注>
1.稲盛和夫(いなもりかずお)・・・・1932年鹿児島生。京セラ・第二電電(現・KDDI)創業者。日本航空取締役名誉会長。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A8%B2%E7%9B%9B%E5%92%8C%E5%A4%AB

2.功夫・・・・長期間の修練を経て身につけた技量、実力、能力のこと。

3.修持(しゅうじ)・・・・仏道の修行に専念すること。


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