浄空法師説法研究

浄空法師の説法に学びながら、日本語に翻訳して紹介しています。

老子『道徳経』 第十三章

2013-01-19 | 中国の古典(抜粋)

寵辱若驚。貴大患若身。
称賛と侮辱が人の心を動揺させるのは、
その利害損得を自分の身体の事のように心配するからである。

何謂寵辱若驚。
どうして人は称賛と侮辱に動揺するのだろうか?

寵爲上、辱爲下。得之若驚、失之若驚。
称賛を善いものと考え、侮辱を悪いものと考えているから、
称賛されれば飛び上がって歓喜し、侮辱されればひどく落ち込むのである。

是謂寵辱若驚。
称賛と侮辱が人の心を動揺させるというのは、このような訳である。

何謂貴大患若身。
どうして人はそれらを自分の身体のように心配するのだろうか?

吾所以有大患者、爲吾有身。
自分に大きな心配があるのは、自分に身体があるからである。

及吾無身、吾有何患。
自分に身体が無いなら、何を心配する必要があるだろうか。

故貴以身爲天下、若可托天下。
したがって、自分の身体のように天下を貴ぶ人であれば、天下を託すことができ、

愛以身爲天下、若可寄天下。
自分の身体のように天下を愛する人であれば、天下を任せることができるのである。


老子 『道徳経』 第十三章


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