ファミリー メンタル クリニック

児童精神医学,サッカー,時にテレビや映画、Macのネタ。
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発達障害関連講座 ADHDの生物学 奈良教育大 根來秀樹先生

2012年02月05日 | 児童精神医学
昨日は 「ADHDの生物学」 奈良教育大学 教育学部 准教授 根來秀樹先生の講演会でした。
雪の奈良から沖縄について汗だくで・・・という枕から始まりました。

先生は衝動性の研究が専門のようで、ADHDの衝動性についてもっと時間をとって詳しく聞きたかったです。
懇親会もボクが他の場所に移動しないといけなかったので、ゆっくり話を交わすことも出来ませんでした。

衝動性というと、暴力とかを連想する人が多いのですが、ちょっと違うんですよね。

今、クリニックには もらい物の 糸で作った鞠がテーブルの真ん中に置いてある。
ボクも実際は初めて見るようなモノ。

一応プラスチック製のケースに入っている。
衝動性の高い子は 診察で座ったか座らないうちに す~っと手が伸びる。この鞠のケースが開けることが出来ることを事前に知っていたかのようにケースから取り出すのだ。
非常に自然で、見ていて何の違和感もないくらいだ。

更に、多動も加わると、その鞠を取って壁に野球ボールのように投げて跳ね返るのをキャッチしてと遊んでしまう。お見事としか言いようがない。

しかし、触りたいが、触らない子もいるし、じっと大人にアイコンタクトをした上で触る子もいる。
触りたいが、何これ?とおどおどしている場合もある。

衝動性とは、この様なことも評価しないといけない。

なんて話は懇親会で少し話すことが出来ました。

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