ファミリー メンタル クリニック

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要するにひとりごと・・・

脱法ドラッグ ニュース深読み

2014年07月19日 | 精神保健・医療行政






NHK ニュース深読みに松本先生ご出演。
最近のNHKは、会長が番組ひとつひとつを検閲するようで、この番組も規制強化、厳罰化が望ましいと表明したいかのような表現が目につきました。

しかし、それでも反対意見も一応放送するスタンスでイギリスでは厳罰化をしても、逆効果だったと説明し、しかしのしかし規制緩和したニュージーランドでも効果はハッキリしないと説明。
ニュアンスとしては緩和しても上手くいかないんですよ。
でも日本としては緩和は無理で、厳罰化が良いのでは・・・と言いたげで、ツイートもそんなものばかり流していました。

100歩譲って厳罰化を認めるとしても、じゃこの手の薬物に手を出す人達の背景はどうなっているのだろうか?と掘り下げようとしない。
かつてのニュース23筑紫哲也なら、松本先生と意見を交換することが出来たかもしれない。
つらい世の中から、少しでも逃避できるなら、良いンじゃないかなと思って購入する人達がいる訳だ。

ドラッグの怖さを強調し、体がぼろぼろになる、警察に捕まり人生が取り返しがつかなくなると脅しても、どうせ俺はワタシは生きている意味なんかないんだから・・・・と自尊心のかけらもない若者達は(高校生年代以下も含め)、マスコミがとりあげるドラッグ撲滅キャンペーンには乗らないだろう。
死んでも良いし、交通事故を起こして死んでも構わない、明日の自分がどうなっても知ったこっちゃない。
そんな若者がドラッグに手を出すのかも知れない。
いくら規制し厳罰化しても、彼らをドラッグから遠ざけることは難しいだろう。

松本先生は、そのような前提があり、だからこそ、ドラッグに手を出さないようにするには、どうすれば良いのだろうかと提言しているのだ。

なのにNHkは・・・・

松本先生が主張する、生きていくことに疲れた若者が相談出来るような大人とは対極にあるスタンスだ。



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