ファミリー メンタル クリニック

児童精神医学,サッカー,時にテレビや映画、Macのネタ。
要するにひとりごと・・・

ADHDと脳発達

2010年10月02日 | 児童精神医学
名古屋で行われた特別講演会を沖縄に居ながらWebで視聴できる。
便利な世の中だ。

「ADHDと脳発達」 熊本大学 友田明美先生。

11月に同じテーマで沖縄で特別講演がある。
友田先生とは、ボクが大学の同期なので座長をする事になった。

その話を持ちかけたところ、彼女は、「え~仲俣先生が~」とビックリしたらしい。
学生時代のボクを知っているので、
え~仲俣先生が、まだ医者続けているの~ とビックリしたのだろう。
まあ、大人だからそんなこと人前で口にしないだろうが。

講義は素晴らしい 内容だった。
虐待と発達の問題をテーマに研究している事は知っていた。
こんな風にリサーチしているのかと、その方法論にも感心した。
スライドも凝っていて良かった。これは講師の立場からは頑張りを認めて欲しいところのはず(笑)

ADHDと診断治療をする前段階で、虐待の構造を念頭におかないといけない。
ずっと前から指摘しているが、最近市民権を得たようで、講師の方も言及する。

日頃、臨床で感じている事を、研究成果で提示してもらえると、現場で臨床をする者にとって感謝の気持ちを持って肯くことができた。

発達小児科の先生だが、児童精神医学専門のナイーブな臨床家よりも、ずっと深い話をしていた。
精神科医はどうも、心の問題ととらえがちだが、脳神経系の症状と翻訳して診察する必要がある。

エキサイトする視聴ができた。それは、良いのだが、国際的な研究者で臨床家である講師の講演で、
こんなボクが同級生だからと、座長を引き受けて良かったのだろうか?
後先、考えないところが、ボク流のADHDなのだろう (T ^ T)

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