ファミリー メンタル クリニック

児童精神医学,サッカー,時にテレビや映画、Macのネタ。
要するにひとりごと・・・

精神疾患とエピジェネティクス 菊山裕貴先生

2011年08月21日 | 精神保健・医療行政
昨日(2011/08/20)子ども達のキャンプもあったが、講演会を優先した。(ボクにしてはレア・ケース。9月のADHD講演会が神戸であるが、サッカーでキャンセルしたし(笑)

epigenetics 聞き慣れない言葉、特に精神医学では。

これからの精神医療・・・・そんなタイトルの講演を先日聴講した。10年前、15年前と何も変わらない。
使われている単語が英語になっただけ。

しかし、昨日の菊山先生の講演は、DNAのレベルで、1ヶ月前の最新論文がスライドで紹介されていた。
きっと、半年後に講演を聴くと違うステージに行っていることだろう。

iPS細胞・・・・については詳しく知らないが、ニュースなどで聞いたことはある。
しかし、精神医学と結びつくことはなかった。
羊のクローンとiPS細胞の説明から始まって、Schizophreniaの治療モデルとしての遺伝子治療を紹介されていた。
同じDNAでありながら、卵→イモ虫→さなぎ→蝶  
と変化していくことはDNAのepigeneticsのあり方だと説明があった。

スライドはとにかく、遺伝子の話で超専門的な「暗号」が続いた(笑)

ボクらは講義でDNA云々を学んだ(と言うほど勉強はしてないが)5年先輩の場合は学んだだろうか?
わずかなDNAに関する知識を思い出しながら聴いた。
難しいことは分からないが、大切なことを学んだ。

クレペリンの時代から原因不明と言われたSchizophreniaの治療は20世紀から進んできた。
現実的には遺伝子治療が明日すぐに適応できるわけではないが、これまで20年以上精神医学の講演を聴いてきたが、インパクトの強い講義だった。

治療戦略の未来を語る、若い優秀な精神科医の講演にワクワクしたのでした。
今回で4回目の毎年連続の講演会らしいです。来年も期待したい!


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