ねぼすけバイオリニストの1日

睡眠とバイオリンが生活の中心になっている私の頭の中をご紹介。

有難うございました

2008年02月25日 | Weblog
昨日、滝ノ上会館にお集まり頂いた皆様、本当に有難うございました
一昨日同様、飛ばされそうな強風でしたね
会場まで100歩の距離でも、辿り着くまでに苦労しました
何度目にゴミが入ったことか・・・

そんな天候にもかかわらず、会場は満席
今回で3回目ということもあり、地域に浸透してきたのでしょうか。
小さいお子様も前回より多く見られ、演奏中にも手を振ってくれましたね(笑)
ここでのコンサートの特徴はお客様のノリが特別にいいこと!
トークしている時のリアクションなんて、話しているこちらが感心してしまうほどですよ。
お陰様で気持ちよく喋らせていただき、MCを誉めていただきました
(うん?演奏は??)
あれだけ反応がいいと心から楽しんでくれているのが分かり、演奏していても嬉しいですね
私の反省点は・・・
MCによって演奏が色褪せてしまわないこと、ですかね。。。。。。。
ソンナニオカシナコトヲイッテルツモリハナインダケド。。。
とにかく無事に終わってよかったです。
このコンサートはいつもたくさんのスタッフの方が動いてくれることによって成り立っています。
裏方の皆様、そして財団の皆様、共演者の皆様、有難うございました。


コンサート終了後、春らしい花束を会場に来ていたお子様から頂いたのですが、小さく折りたたんだ手紙もこっそりくれました
当然、面識のないお子様だったのですが、きっと休憩の時などに書いてくれたのでしょう。

「きょうはすてきな音がくをありがとう。とってもいいえんそうでした。
なつこさんはバイオリンが大すきなんですね」

とのコメントが。
ゆかりちゃんという女の子でしたが、彼女は何気なく書いてくれたんだと思います。
しかし、この「大好きなんですね」という言葉に私は感激しちゃいました。
この言葉、上手ですね、感動しました、などより私にとっては最高の誉め言葉なんです

楽器を弾いていると「好きなことが職業に出来て幸せですね」とよく言われます。
これは当然、幸せなことだと思います。
しかし、残念ながら楽器を弾くことがあまり好きじゃないのに弾かされている演奏家もたくさん見てきています。
本来なら好きだから弾いているはずなのに。。。

小さい頃から始めていると、自分の意思とは別に親の欲のためだったり、周りに負けたくないというと闘争心だけで弾き、気づけば音大も卒業してしまっていた・・・という状況が多いのかもしれません。
実際、プロの演奏を聴いても「この人、音楽やヴァイオリンが本当に好きなのかなぁ」と感じてしまうことが多々あります。
『好きだから』という思いだけでヴァイオリンを弾いてきてしまった私には、これがどうしても納得いかないんですよね。
そんな気持ちで弾いて、お客様が楽しめるわけ絶対にないし。

こんな発想はひょっとしたら素人臭い意見なのかもしれません。
しかし、私は嫌なんですよね、そういう風に音楽と接することが。
好きだけじゃ仕事にならないこともよく分かってるつもりだけど、好きだという前提がないのに楽器を弾いて、何の意味があるんだ!?
芸術ってそんなもんじゃないでしょ??
これが私の音楽に対する考えというかスタンスです。

だから聴いている人に「ヴァイオリンがこの人は大好きなんだな~」と感じてもらったら、私の思いが伝わったのと同じなのです。
こんなことを小学校1年生の女の子に言われたらやっぱり最高に嬉しいじゃないですか~!!
あまりに嬉しかったので、住所を聞いてお礼の手紙を書く約束をしました
これでゆかりちゃんが音楽を好きになってくれたら演奏家冥利に尽きるな

私たちは言葉よりも分かりにくいものを発しているけど、与える影響力は時によって言葉の数十倍も上をいく時があるんだろうな~とつくづく感じました。
やっぱり音楽はいくつになっても日々精進
自分の気持ちに対して正直に生きていかなくてはいけませんね。
私の場合、正直に生きすぎな気も若干しますが。。。


また機会があったら、演奏させてください。
本当に有難うございました。