【雲南地域】森林・林業のお知らせ

(島根県東部農林水産振興センター雲南事務所 林業部が伝える情報ブログ)

地上レーザ計測(OWL)調査@虫好き林業職員

2023年06月20日 | 林業知識・森林情報
こんにちは。虫好き林業職員です。
今回は地上レーザ計測機器の実証実験に行きました。調査地は前回の毎木調査と同じ県有林で、毎木調査と比較してどのくらいの精度で計測できるのか調べることが目的です。

左写真が地上レーザ計測機器(名称:OWL)です。胴体部からレーザを周囲に放射し、どの場所にどのサイズの樹木があるのかを記録します。あらかじめ設定した範囲で繰り返し計測することで、森林資源データを取得することができます。得られるデータは毎木調査と基本的に同じですが、OWLは体力面の負担が減ることや、少ない人数・道具で調査ができるメリットがあります。
操作は簡単ですが、地面の傾斜に対して垂直に設置する必要や、近くに妨げとなるものがない場所で計測するなどのいくつか注意事項があります。なにより、高価な機器のため使用中は壊さないかドキドキしていました…。

得られたデータは今後の研究で詳しく解析されます。新たな発見があることを期待したいですね!

【今日の昆虫】
今回ご紹介する昆虫はキアシドクガです。
成虫の前脚が黄色であることが名前の由来です。ちなみに毒はありません。
白くふわふわした見た目で、6月頃に林内をゆっくりと飛ぶ姿はとても可愛らしいです。
幼虫は主にミズキという広葉樹を食べ、周期的に大量発生することが知られています。そのため、しばしば葉を食べ尽くしてしまうことがありますが、今のところ本種が原因で木が枯れたという報告はないようです。



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