【雲南地域】森林・林業のお知らせ

(島根県東部農林水産振興センター雲南事務所 林業部が伝える情報ブログ)

山行苗新規生産者研修会を開催

2014年08月07日 | その他

  平成2685日(火)に東部農林振興センター管内において、造林用苗木生産新規参入者を対象に「山行苗新規生産者研修会」を開催しました。

  参加者は造林用苗木生産新規参入者9名、苗木生産者・農業関係者・林業関係者28名の計37名が参加され、苗木増産に向けた関心度の高さを感じました。

  今回の研修では、農業生産者、企業にも苗木生産に取り組んでもらいたいため、林業関係者のみならず農業関係者も参加していただくこととなりました。

  今回の研修を通して、新規参入者の方に苗畑の現地を見ていただき、実際どのように苗木生産を行うのか。また、優良生産者の方の①管理が楽な床づくり方法②得苗率が向上する幼苗づくり方法③ひと工夫した冬場の作業方法等について理解を深めていただきました。

  新規参入者の方は、優良生産者の方から直接話を聞くことにより、苗木栽培に対してやる気をもたれました。

 

【研修内容】

①東部農林振興センター雲南事務所より「造林用苗木栽培(ごよみ)」について説明

  

 

②東部農林振興センター雲南事務所より「苗木収支見込み」について説明

 

 

③飯石森林組合苗畑「水田を活用した苗畑栽培」

 新規参入者の方から水田で苗木栽培を行いたい旨の希望があり現地を見ていただきました。

飯石森林組合より苗畑の紹介

 

 

 ④飯石森林組合苗畑「増産に向けた休耕田を活用した床づくり状況」

 飯石森林組合では、新たに0.8haの苗畑を確保され、増産に向けた取組を進めておられます。そこで、年内に床づくりを完成させることや連作障害を防ぐために苗畑を確保する必要性について説明しました。

 

 

 

 ⑤飯石森林組合「コンテナ苗試験栽培」

 飯石森林組合のコンテナ苗栽培の取り組み状況や普通苗との違い等の説明を行いました。

ハウス内では挿木スギのコンテナ苗を見ていただきました。

  

室外では、スギ、ヒノキの種をコンテナに播いたものと一年苗畑で育てた苗をコンテナ

に移植したものを見ていただきました。

 

⑥大原森林組合委託生産苗畑「苗木栽培状況・苗木生産のポイント」

 雲南管内一の苗木生産者の方の苗畑を視察しました。

 

よい苗木を生産するための注意点を中心に話をしていただきました。

 大原森林組合の委託生産者から播種床の説明

床替された苗畑の説明

 優良生産者への質問が相次ぎ、参加者のみなさんが取り囲んでの熱心な研修になりました。また、午前の部を終了しても優良生産者との話が絶えず、午後の部が30分程度ずれ込みました。

 

 

⑦野呂樹苗苗畑「苗木栽培状況・苗木増産に向けた取組方法」

 最後は、県内一のヒノキ苗生産をしておられる苗畑を視察しました。

野呂樹苗生産者から苗畑について説明

 島根県林業種苗協同組合副理事長をしておられるため、新規での苗木栽培のお願いと併せて鳥取県の優良生産者視察研修会の案内の情報提供をしてくださいました。

 

 参加者のみなさんは、山行苗がもう出荷できるぐらいの規格になっていることに驚かれていました。

 最後は、作業小屋で播種の仕方や管理方法について説明がありました。

  



最新の画像もっと見る