平成26年5月2日に中山間地域研究センターにおいて、今注目のコンテナ苗生産技術研修を開催しました。
内容は中山間地域研究センターの研究成果をもとに、コンテナ苗生産に必要な基礎的知識・技術の習得を目指すものでした。
参加者は生産者等26人、林業普及員等19人の計45人と関心の高さがうかがえました。
以下写真で紹介します。
中山間地域研究センター講師から基礎知識と採算性等の講義
コンテナ苗は植栽時期をあまり選ばないというのがいいですね。
伐ったらすぐ植えるという仕組み(例えば一貫作業システム)に最適です。
続けて中山間地域研究センター研究員からコンテナ苗の実際の植栽についての講義
現在島根県では試験的な植栽はされていますが、本格的にはこれからです。
使用される培土もいろいろです。
よく使われるのがココピートですが、その他にも竹パウダー、籾殻燻炭、バーク堆肥、堆肥化菌床など、地域資源の中にもいろいろ使えそうな培土があります。
コンテナ内の縦の突起はリブと呼ばれ、これが根巻きを防止します。
また、底部を空中に浮かせて栽培することで、通常必要な根切りが不要になります。
これは根が空気に触れると伸長しないためです。(よく考えてあります)
研究中のコンテナ苗を見学させていただきました。
みなさんじっくり観察です。
基本的な生産方法の実習です。
培土はココピートオールドを使用しました。
水を加えます。目安は土容量10に対し水容量は3です。
ちなみに肥料は加えません。
しっかり締め固めないとコンテナから外したときにばらけてしまいます。
スギ、ヒノキの播種です。
発芽率を基に、欠株(発芽しないコンテナ)が全体の5%以下になるように播きます。
今回はスプーンを使って1つのコンテナにスギ6粒、ヒノキ10粒播きました。
ヒノキの幼苗の挿し付けには保湿剤を根に付けて、案内棒で穴を開けてから挿し付けます。
スギは挿し付けにあたって発根液に浸します。
成長したスギ苗と植栽器具(ディブル)
土を取り除くと根はこんな感じです。
実際にディブルを使っての植栽体験です。
ほんとあっという間です。
コンテナ苗は国有林では既に一般的に利用されています。
課題もいろいろと指摘されますが、多くのメリットを活かして民有林でも利用が進むことを期待します。
中山間地域研究センターからはコンテナ苗を植栽される場合はぜひ情報を寄せて欲しいとのことでした。