2002年から発売され、常に軟式野球の高機能バットのトップに君臨し続けているビヨンドマックス。他社がウレタンバットを出しながらも未だに最強の打球飛距離バットであるその様は、ロジャー・フェデラーのような「絶対王者」の風格があります。
ただそのバットにも唯一の弱点がありました。打感です。これがとても悪い。柔らかいものと柔らかいものをぶつけるとこんなにも気持ち悪いのかというのが正直な感想です。普通の金属バットが「タィーン」、木製バットは「ズッポォーン」、ビヨンドマックスは「ドベバィーン」。2,3回当たってるような感覚がします。芯を外してるわけではないようです。
しかし以前、僕が所持しているビヨンドマックスキングのレビューを見てみると打感は「ポォォォン」と書いてある通り、当時はそんなに悪い印象ではなかったようです。何か変わったことがあったのでしょうか。あるとすれば僕自身の体重と筋力です。1kgのバットに400gの重りを付けて呻りながら素振りすると否が応でも上半身に肉がついていきます。そのおかげかメイプルとはいかずともシデのバットとは仲良くなれた気がします。そうですね、シデのバットの真面目なレビューもしないとですね。
話を戻すと、パワーが付いたからビヨンドマックスのネガな部分が分かるようになってきたと。じゃああの打感の悪さはどこから来るのと。おそらく、おそらくですけど、ウレタン部分が潰れきってしまって中の芯に衝撃が伝わって2回3回当たるような気持ち悪い感触になってしまっているのではないかと。
ビヨンドマックスを主に使っているのはナガオカドームの⑧ゲート。球速110,120,130km/hを選択できるゲートで130km/hで打っています。もちろん速い球であればその分ボールは潰れますし、ウレタン部分も潰れます。思いっきり力んで硬式打ちのようにボールをグシャっと潰すように打つと「ドベバィーン」。ちょっと力を抜いて打ってみましょう。「ポォォォン」。ほぅら、これだ。
ある程度速い球の場合、むしろ力を抜いて打った方が明らかに打感が良いし、打球速度も速いような気がします。そう、パワーが有ってウレタンが潰れきっちゃう人は力を抜いて当てたほうがよく飛ぶみたいです。非力な人でも飛ばせるのがウレタンバットの良いところですが、逆にパワフルな人だと効果が半減するようですね。
ただしこれは7年前の型落ちビヨンドマックスキングでの話。最近のビヨンドマックスはちゃんと進化してて、ウレタンの厚みを増やしたり、中の芯を金属にして振動を減らすという工夫がされています。そう考えると荻窪オスローで02を打った時はまだウレタン潰せてないくらいノーパワーだったんですね。打感がテニスみたいでした。
そう、テニスですこれは。強く打ちすぎると効力が半減する。緩いボールに対してはぶち当てる打ち方でいいんです。速い球は当てるというより振り抜く。ボールの軌道に合わせて素振りをする感じ。ポォォォン。ほぅらね。元気に飛んでいく。ビヨンドマックスと和解できました。
もうひとつ。ビヨンドマックスの打ち方でやってみたいことがあります。それはバックスピンをかけた打球にすること。金属や木製ならバットヘッドを立てるようにしてメショアァと捻り潰すと、打球に角度が付きながらバッグスピンの打球が飛んでいきます。ただビヨンドでこれをやるとウレタンが上の方に潰れて内野のポップフライになりがちです。かといってただボールの上を叩くと速いゴロになるだけです。
わざとボールの遠いところを打ってみよう(ポォォォン)
ボールをキャッチャーの視点から見て、今までは11時や12時の場所に当てにいく感じで打っていました。所謂インサイドアウトの打ち方。重たいバットをなるべく速くインパクトゾーンに持っていくための打法です。木製バットの900gならまだしもビヨンドマックスキングは720g。軽いのでそんなに意識しなくてもインパクトゾーンには速く持っていけます。なので遠回り。目標はボールの2時の部分に当てる感じ。ドアスイングをちょっと意識して、ボールに巻き付けるように、振り抜く(ポォォォン)。左中間に気持ちのいい打球が飛ぶようになりました。おまけに潰れたウレタンがボールに擦り付けるようになるので強烈なバックスピンがかかります。これはかなり伸びる打球だといえます。
パワーが付いたことで思わぬ遠回りをしましたが、逆に遠回りすることによってビヨンドマックスの神髄に近づけました。バットにはそれぞれの打ち方がある。ビヨンドマックスはそれを教えてくれる大切なバットなのだと思いました。また130km/hを打ってウレタン部分を熱くしていこうと思います。ポォォォン
大谷翔平、まさかあそこまでの男だとは。トミー・ジョン手術をしたとき、完全に終わったと思っていました。しかし今は以前にも増して凄まじい活躍。本当にホームラン王になってしまいそうですし、サイ・ヤング賞だって取ってしまいそう。TWB(Two Way Beast)の名は伊達じゃありません。
とても無駄な事なのですが、一つ疑問があります。無理であり無駄なことなんですが。
もし大谷翔平と大谷翔平が対決したらどうなるだろう?
大谷翔平は大谷翔平の160km/hのフォーシームを打って160m飛ばせるのか?大谷翔平は大谷翔平の黒いアシックスのバットをスプリットで空を切らせられるのか?無理なことであり無駄なこと。だけど妄想せざるを得ません。彼はそんな、唯一無二の選手です。
ただそのバットにも唯一の弱点がありました。打感です。これがとても悪い。柔らかいものと柔らかいものをぶつけるとこんなにも気持ち悪いのかというのが正直な感想です。普通の金属バットが「タィーン」、木製バットは「ズッポォーン」、ビヨンドマックスは「ドベバィーン」。2,3回当たってるような感覚がします。芯を外してるわけではないようです。
しかし以前、僕が所持しているビヨンドマックスキングのレビューを見てみると打感は「ポォォォン」と書いてある通り、当時はそんなに悪い印象ではなかったようです。何か変わったことがあったのでしょうか。あるとすれば僕自身の体重と筋力です。1kgのバットに400gの重りを付けて呻りながら素振りすると否が応でも上半身に肉がついていきます。そのおかげかメイプルとはいかずともシデのバットとは仲良くなれた気がします。そうですね、シデのバットの真面目なレビューもしないとですね。
話を戻すと、パワーが付いたからビヨンドマックスのネガな部分が分かるようになってきたと。じゃああの打感の悪さはどこから来るのと。おそらく、おそらくですけど、ウレタン部分が潰れきってしまって中の芯に衝撃が伝わって2回3回当たるような気持ち悪い感触になってしまっているのではないかと。
ビヨンドマックスを主に使っているのはナガオカドームの⑧ゲート。球速110,120,130km/hを選択できるゲートで130km/hで打っています。もちろん速い球であればその分ボールは潰れますし、ウレタン部分も潰れます。思いっきり力んで硬式打ちのようにボールをグシャっと潰すように打つと「ドベバィーン」。ちょっと力を抜いて打ってみましょう。「ポォォォン」。ほぅら、これだ。
ある程度速い球の場合、むしろ力を抜いて打った方が明らかに打感が良いし、打球速度も速いような気がします。そう、パワーが有ってウレタンが潰れきっちゃう人は力を抜いて当てたほうがよく飛ぶみたいです。非力な人でも飛ばせるのがウレタンバットの良いところですが、逆にパワフルな人だと効果が半減するようですね。
ただしこれは7年前の型落ちビヨンドマックスキングでの話。最近のビヨンドマックスはちゃんと進化してて、ウレタンの厚みを増やしたり、中の芯を金属にして振動を減らすという工夫がされています。そう考えると荻窪オスローで02を打った時はまだウレタン潰せてないくらいノーパワーだったんですね。打感がテニスみたいでした。
そう、テニスですこれは。強く打ちすぎると効力が半減する。緩いボールに対してはぶち当てる打ち方でいいんです。速い球は当てるというより振り抜く。ボールの軌道に合わせて素振りをする感じ。ポォォォン。ほぅらね。元気に飛んでいく。ビヨンドマックスと和解できました。
もうひとつ。ビヨンドマックスの打ち方でやってみたいことがあります。それはバックスピンをかけた打球にすること。金属や木製ならバットヘッドを立てるようにしてメショアァと捻り潰すと、打球に角度が付きながらバッグスピンの打球が飛んでいきます。ただビヨンドでこれをやるとウレタンが上の方に潰れて内野のポップフライになりがちです。かといってただボールの上を叩くと速いゴロになるだけです。
わざとボールの遠いところを打ってみよう(ポォォォン)
ボールをキャッチャーの視点から見て、今までは11時や12時の場所に当てにいく感じで打っていました。所謂インサイドアウトの打ち方。重たいバットをなるべく速くインパクトゾーンに持っていくための打法です。木製バットの900gならまだしもビヨンドマックスキングは720g。軽いのでそんなに意識しなくてもインパクトゾーンには速く持っていけます。なので遠回り。目標はボールの2時の部分に当てる感じ。ドアスイングをちょっと意識して、ボールに巻き付けるように、振り抜く(ポォォォン)。左中間に気持ちのいい打球が飛ぶようになりました。おまけに潰れたウレタンがボールに擦り付けるようになるので強烈なバックスピンがかかります。これはかなり伸びる打球だといえます。
パワーが付いたことで思わぬ遠回りをしましたが、逆に遠回りすることによってビヨンドマックスの神髄に近づけました。バットにはそれぞれの打ち方がある。ビヨンドマックスはそれを教えてくれる大切なバットなのだと思いました。また130km/hを打ってウレタン部分を熱くしていこうと思います。ポォォォン
大谷翔平、まさかあそこまでの男だとは。トミー・ジョン手術をしたとき、完全に終わったと思っていました。しかし今は以前にも増して凄まじい活躍。本当にホームラン王になってしまいそうですし、サイ・ヤング賞だって取ってしまいそう。TWB(Two Way Beast)の名は伊達じゃありません。
とても無駄な事なのですが、一つ疑問があります。無理であり無駄なことなんですが。
もし大谷翔平と大谷翔平が対決したらどうなるだろう?
大谷翔平は大谷翔平の160km/hのフォーシームを打って160m飛ばせるのか?大谷翔平は大谷翔平の黒いアシックスのバットをスプリットで空を切らせられるのか?無理なことであり無駄なこと。だけど妄想せざるを得ません。彼はそんな、唯一無二の選手です。