神立セッション二回目が決まり、前日の夕方からMGS2スケボーBGMを流しつつ怪しげな作業をする男が一人。ただ単にスキー板にホットワックス(ロウ)を塗布しているだけなんだけれども。普通は鏝のような小さいアイロンでロウを融かしながらロウを撫で付けていくんだけれど、うちにはちょうどいいサイズのアイロン(衣類をピシッとする普通の奴)があるのでそれを使います。温度調整ができるから融点が高くて解けにくいロウも塗ることができます。
ベースになる固いロウをまず塗り、その次に吸着性の良いロウを塗り、最後に滑りやすくなるロウを塗ります。三層構造でガリガリバリバリのアイスバーンが多い日も安心。のはずだった。
in神立高原スキー場。3回目にもなると行き慣れてしまって駐車もスピーディ。さあ、ぬえちゃんことTIGERSNAKEの出番だ。
FYNB「先着いたんじゃ^~はよう滑ろうやあ」
気が早いんだよなあ。リベンジしたい気持ちもわかるが準備運動をちゃんとしないと、死ぬぜ。
体を揺らしてウォーミングアップしてると冬鍋さん到着。あ!新しいウェアだ!ずりぃ!水色で女の子みたい!男の娘だ!僕も早く買わなきゃ(義務感)
あ、これまた招待券です一日楽しみましょうドゾー。
やけに高くて怖い麓のリフトから高速リフト乗り場まで。快晴、ド快晴(ちょっと雲が有ったので本来の快晴の意味ではない)。The Dayってやつです。スキー日和。The Day!!
前回のようにまずは流しでポルックス。すげえ。ぬえちゃんすげえ。やっぱり雪面に吸い付いてくる。朝一のまだちょっとだけ硬くて、だけどちょっとだけ凹凸のある雪面をほとんど板を叩くことなく滑りきれました。まさにゲレンデを這う蛇。ターンもよくキレてくれる。リフト乗り場に降りてくるころにはもうニヤけっぱなし。髭面のキムォイ顔がキムォクニヤけていたようです。ぬえちゃんゾッコンLoveです。
ペルセウスコースの出口周辺で森林の木陰があって、そこが大好物のガリガリアイスバーンになっていたので早速突入。うっはw滑ってターン効かn・・・ここでも雪面を這いまわる蛇になってました。センター配置のビンディングなので通常よりテールが長く、必要以上にケツを振らないためターンしても横ヅレが少ない感じですね。さすがに細かいターンをしようとするともさっとした操作感が露呈するけれども。
パーク!甘い響きだ。もうこの板履いたからには避けては通れぬ我々の主戦場(ミッドガルド)。なお初回二回目とビビリでキッカーすら飛ばなかった模様。プロキオンコースの白板山リフトと交わるところにあるポコジャン台でちょっと飛べた勇気を振り絞り、蛇は3回目にしてようやく飛びました。飛びました。感動でした。踏み切ると勝手に板が浮くんです。板軽いんです。サンキュー毒蛇、サンキュー鷲獅子(ビンディングはGRIFFON 13です)。調子に乗って傾斜のあるボックスウェーグシャア。ウェアが汚れました(血涙)
FYNB「ハイク、詠みません?」
アイエ?スキーナンデ?
微妙に違う。某忍殺忍者ではなく、ハイクアップパークのことです。フリースタイルやってる人でちょっと忍殺ネタが分かるなら「ハイクを詠め!」で大抵通じます。うん、通じないね。
場所は池の平高速リフト降りてすぐのところにあります。中くらいのキッカーが二つ、レール一つ、フラットワイドのボックス一つ、塩ビパイプ一つ、レギュラーボックス一つ。春でもフリースタイルは元気です。熱いんでウェア脱いで半袖になってる人もいますね。格好がそれっぽいだけで上手い感じ出ます。とりあえず一番簡単そうなフラットワイドボックスをストレートで。これが楽しい。何もトリックやってなくても、ジブに乗るだけで楽しい。でもちょっとだけかっこつけたいんで頑張ってみよう。冬鍋さんのやってるように横になってみて、着地は後ろ向き。ロックスライドからフェイキー。・・・それっぽいのできた。一回できると恐怖心が少なくなっちゃうので、あとはボックスと完全に垂直になることとランディングの形。上手い人はスキー板がぴったり揃ってるので参考に。フェイキーもなぜかあまり怖くない。こうなってしまうともう楽しくて楽しくて、滑っては登って滑っては登っての繰り返しでした。10mくらいの登り坂をスキーとポール持ってうんしょうんしょ。煩わしいんでポールをポイー、熱くなってきたんで上着もポイー、ついでに帽子とゴーグルもポイー。最後にヒートテックの袖をまくると完全にパークと戯れる住人になりました。冬鍋さんはボックスより滑りやすくて難しい塩ビパイプに挑戦してました。2,3回滑ったら慣れて普通に滑ってました。ワザマエ!
午前はここまで
太い♂ウィンナーを食べ終わったら午後の部が始まるよ。
午後も元気にハイクを詠む二人。僕はフェイキーアウトじゃなくてレギュラーアウトをやってみたり。溜めが逆の脚になるのでフェイキーより難しいかもしれない。
そしてついに特訓としては初めてのミドルキッカー練習。ストジャン100本は基本です。解放値が高くてちょっとビンディングにブーツがはまりにくくなっている冬鍋さんをわき目にどんどんジャンプしちゃうおじさん。パークスクールのアドバイスを盗み聞きして自分で実践しちゃうおじさん。スクールの人は終盤180してましたが、僕はずーっとストジャンでした。キッカーに乗るまで体は小さく、膝裏、土踏まずの一番前あたりで両足同じ力で蹴る。怖がって後ろに体重を預けない。むしろ後ろに体重を残すほうが危ない。これはダウンヒルやファンスキー履いてる時も一緒。だからあまり後傾姿勢にはなりません。ただ、あんまり前に傾けすぎると・・・湯沢の大パノラマにFly Awayしてしま グシャ ザリッ ズルンズズズズ
落っこちました。
時間はそろそろ日中のゲレンデ営業終了間近マジか。急いで下山してポルックスで追い撮り合いするホモ二人。板が安定するからって飛ばしすぎだってアーアー冬鍋さん追いつけてないじゃんアーアー。だってぬえちゃんが本当に優秀でソロ(片足滑走)でも全くブレないんだもの。次は上げてる方の足のテールをグラブってビールマンスピンみたくやってみたいですね。スパイラルシークエンスですね。
あとリフト支柱の付け根が窪地になっていていい感じのRをしていて飛べるようになっているので、そこで小ジャンプ!気分はアドラーでテムズ川を溯りドイツ第三帝国の最後の大隊と第9次十字軍とが殺したり殺されたり惨殺されたり惨殺したり撃ったり撃たれたり斬ったり斬られたりする中に嬉々として狂喜のジャンプをするがごとく(70cmしか飛べてない)。そして同じ要領でポルックス中ほどにあるポコジャン台を横から侵入したら思ったより高く飛んでしまって、ベシャアするのはこの1分後くらいの出来事でした。マジあこなんなん・・・。リフトから見るとそうでもないのに、間近で見ると結構いいRしてて飛べちゃうんですマジか。みんなもお試しあれ。あんまり踏み切らなくてもぶっ飛んじゃうゾ。
試乗はしていたものの、それは来季モデルで長さも違うということで、もしかしたらとんでもないじゃじゃ馬かもしれなかったぬえちゃんことTIGERSNAKE。実際滑ってみたら試乗してみたもの同等かそれ以上の安定性を示してくれました。軽くしなやかでちょっとの無理もしっかりついてきてくれる良い子ちゃんでした。本当に買って良かった、出会えて良かった。
"我が生涯に一片の悔いなし"
あっあっボックスコケたときについた汚れが目立つやよっ