カリカリカリカリ・・・
僕のPC壱号機、PhenomII955機から発せられる音です。冬になるとよく聞きます。事の発端はもう3年前になるでしょうか。このPCを組んで冬を迎えた時から発せられていました。
最初はHDDかな?と思いました。たしかに日立HDDはシーク音が大きいことで有名です。しかしHDDを読み込みor書き込みしていない時でも音は鳴ります。光学ドライブ?モーターの回転音は凄まじいけれども、カリカリとは鳴りません。
ケースファンの音です。フロントケースファンとケースの吸気口の網目が干渉して鳴っていたんです。冬になると室温が低下し、金属は縮小します。縮小したところでケースファンの羽と干渉して音が出ていたんですね。
そんでうちの壱号機のフロントファンは、いにしえの名作ファン
GentleTyphoon 1450rpmモデル D1225C12B4AP-14
唯一無二のボールベアリングファンと言われ、風力、風の直進性、ノイズの少なさ、電気効率の良さ、すべてにおいてハイレベルなファンです。現在小売りを終了していることと、PWM4pinモデルがなかったことが本当に悔やまれます。スペックシートを見るとPWM対応してるのに・・・もったいない!
このGentleTyphoon。横から見るとファンシャーシより羽やファン軸がちょっとだけ飛び出ています。なのでケースにピッタリくっつけると干渉してしまう可能性があったのです。
カリカリ音の正体を突き止めた時は、ファンを取り付けてるネジをちょっと弛めてケースと距離を稼ごうとしていましたが、それも効果無し。どうやったらケースと離すことができて、かつケースにしっかり取り付けられるでしょうか。流行のゴムブッシュピンも試しましたが駄目でした。
ワッシャーの出番です。何気にステンレス製だから錆びないよ!ケースファンを固定するタップネジは内径がM4だと丁度いいようです。ワッシャーがネジにうまく入らないのが嫌ならM5にしましょう。厚さは適当ですが、0.8mmで十分薄いです。20枚入りと多いですが、120円くらいなので缶コーヒーを一つ我慢すれば安いものです。自作PCでは他の用途にも使える汎用性も持ってます。自作PCでネジ径が一番大きいのってタップネジだからHDD固定だろうがCPUクーラーだろうが、このワッシャーなら何でもネジが入ります。ちょっと内径大きすぎないと思ったらM3やM2ワッシャーの出番ですね。ここらへん自作erの腕の見せ所です。だからDIYは楽しい。
ここで義雄、いらないことを考える。「意外とワッシャーが薄いから、2枚重ねて使おう。」一箇所にワッシャーを2枚重ねて取り付けてしまいました。「なんかケースとの距離が開きすぎてて、ケース内の空気を吸ってしまいそうだな。」と嫌な予感を感じながら。
結果、ミニサイドパネルに横付けしている形のHDDとケースファンが干渉。うちのケースはKUROBeって言いまして、MicroATXケースではよくある、長さのあるグラフィックボードを搭載するために施された特殊なHDD設置方法のせいで色々かみ合わないところがあるんです。2つ目のHDDを増設しようとするともれなくCPUクーラー(兜)と干渉しますし、なによりPC内部をいじるときは必ずと言っていいほど、このミニサイドパネルを取り外さないといけません。ケース選びは慎重に。これは弐号機で活かされた教訓でした。
というわけで、ワッシャーは一枚だけ挟むことにしました。結果は・・・
なんかぶつかってる気がするけどミニサイドパネルが取り付けできたしオッケー!バターン(サイドパネルを閉める音
そして現在、壱号機はカリカリ音を出すことなく快調に動いています。ありがとう120円ワッシャー。またなんか遭ったときに頼りにします。