橘の部屋

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「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」#4【錬金術師の苦悩】泣けない理由…。

2009-04-27 23:24:29 | アニメ感想
や~っぱり1話で見せるの無理ですよねこの話。
前回のリオールの話よりはマシだったかなって思うけど、
そんな台詞が出ること自体、どうよって気もする…。
描写が薄くて感情移入出来ないですねぇ。
ニーナが哀れで痛いけど、泣けなかったの。

見た後で思ったよ、前作どうだったかしらって。
衝撃シーンは今も脳裏に焼きついてる。
でも細かい部分忘れてるから…
この4話見た後で、猛烈に前作が見たくなった。
それもどーなのよと思う。

ゴメンあんまりここ(ブログ)で愚痴らない主義ですが、
ちょいと楽しくない事も書いちゃうかもしれないので、
前作知らなくて今作気に入ってる方はスルーして下さい。
すいません。

あらすじは公式HPより。

第4話「錬金術師の苦悩」
ロイより「綴命の錬金術師」ショウ・タッカーを紹介されたエドとアル。
タッカーは2年前、人語を解する合成獣(キメラ)の錬成に成功した
生体錬成の権威であった。タッカー宅で資料を探す間、その娘・ニーナと
親しくなるエド達。一方、年に一度行われる国家錬金術師の「査定」日を
前に、タッカーは焦りを募らせていた。


そんなわけで、某所で前作2話分、少々スキップしつつ見てみました。
それもあって感想遅れちゃいました。ごめんちゃい。
いや感想といっても私の場合、鋼錬はあらすじ追ってない簡易ですけどね。
あらすじに沿ったのをご覧になりたい方は、
流架さんトコとか李胡さんトコへ遊びに行ってみてね。

そうか、前作ではエドの国家錬金術師資格試験とエリシアちゃん誕生も
絡めていたのだね。
2回に渡り、ニーナとのふれあいをたっぷり描いてる。
エドの試験を応援するために、おまじないも込めた絵を描いて、
でも渡すのを躊躇って後ろに隠して、アルに「ほら」と促されて渡す。
そんなほほえましい描写もあって、ニーナのエドアルに対するの気持ちも
しっかり我々は知ることが出来た。
今作では資料を探すためのタッカー宅訪問だけど、
前作ではエドが試験を受けるまでの間、勉強する場として長期宿泊して世話になるわけで、
ニーナ&アレキサンダーと過ごしてる時間も全然違うんだな。
で、「お兄ちゃんたち、試験が終わってもずーっとウチにいてくれたらいいなぁ」
なんてニーナの台詞も出るわけで…。
彼らの関係が、温度が感じられたんだ。

そんな仲良しさんになっていたから、余計結末が辛いわけでしょう?
その暖める時間をはしょったら、視聴者の気持ちがついていかないと思うんだ。

あ、でも今作にも良いなと思うシーンはあったよ。
タッカーが研究に没頭してる間、寂しい思いをしているニーナに、
エドが自分たちと父との姿を重ねるところね。
あれは良かったな。

ちなみにあのキメラをタッカーに見せられた時、前作ではアルは感動するけど、
エドは最初から気づいてるんですよね。
その衝撃と怒りがどんどん強くなっていくのが、黙り込んで俯く彼から
伝わってきていた。

私ね、昨日これ見て泣けなかったのは、内容知ってるからかなって思ったの。
でも前作をスキップしながらザッと見て、ザッと見なのに二箇所で涙出た。
やっぱりそういうことなんじゃないかなぁ。
演出は、前作の方が良かったと思う。
タッカーを殴るエドを、前作ではキメラが唸りながらエドの上着を咥えて止めるんだよね。
まずそこでグッと来ましたからね。
それとこのキメラの動き。
エドやアルに対して、鼻をクンッて上げたり「よく懐いてる犬のしぐさ」をする。
ここにアレキサンダーを感じて泣けるんだ。
そしてアルに「遊ぼ…」と言うキメラ。
エドも遊んでくれてたけど、一番遊んでくれてたのはアルだものね。
これらの言動から、間違いなくニーナとアレキサンダーなんだなって
更に思い知らされるわけですよ。
こういう描写も今作のはないんだよなぁ。

もちろん焼き直しなんだから、違う表現で構わないと思うの。
でもそれなら別の描写で魅せてくれよ。感動させてくれよ。

キメラの最期は、前作では非常にグロくて、あれはあれで当時色々言われたのでしょうね。
私はその頃ブロガーじゃありませんでしたから、
アニメファンの方たちがどんな反応したのか、知りませんけど。
あれは衝撃的でしたからねぇ…。
あの壁の描写は今もしっかり記憶にあって、
タッカーの話、ニーナ、と聞くと、私はまずアレが浮かんでました。

原作手元にないので、ここの部分がどうだったのか、私は知りません。
今回は原作寄りということだから、
こっちの展開が原作通りなのかな。
まぁ先にアレを見ちゃった者の眼からすると、
インパクトが薄いと思ってしまいますね。
もちろんニーナたちの惨い死を願ってるわけではないのです。
ただアニメでの「魅せ方」という点において、です。
前作の方がニーナたちの転落度合いも強く、
エドアルの打撃も大きく見えました。

あぁそれと、他にも泣けたのはエドアルシーン。
エドが資格を取る目的を聞かれて答えるシーンとか、
タッカー宅での夜、ベッドに寝転がってるエドアルの
もう一度兄さんに触ってみたいとアルが言い出すところもジーンとキタ。
いつもこんな近くにいるのに、触った感触も体温ももう思い出せないっていうアルが切なくてさ…。
二人の互いを思う気持ちの強さもよく描いてるんですよね、前作は。
そうそうタッカー宅で書庫見せられた時、
本を読み始めて周囲の声がもう耳に入らないエドを
今作ではタッカーが凄い集中力と感心しますが、
前作では「兄さんったら…」とアルがぽつりと言うのよね。
ちょっと萌えました(え)


あとは…

三木眞さんにはちょっと慣れたかなという感じはしますが…
ロイがカッコ良く見えてきて困るわ。
私的にはロイって、カッコ良い人ではないんだよなぁ。
え?あれ…違いました?


ハボックとロス少尉もね~、誰かと思っちゃいました。
知った顔なのに違う人みたいで、変な感じです。
なんかねぇ、自分が思ってる以上に浸透していたみたいだよ、前作キャスト。
じゃあ松本さん斎賀さんの演技がどうだったのか言ってみろと言われたら、
答えられないくせにさ。

うえださん名塚さんが悪いわけじゃないので、誤解しないでね。
ただ…ロス少尉の今後、前作と同じエピソードがあるかどうかわかんないけど、
もしあるのだとしたら、ロスの母性…の部分、
名塚さんだとどうなんだろうって思いますね。

スカーが三宅さんっていうのは、ハマるだろうと思ってました。
あの顔ですもの、三宅さんのジャンルでしょ(え)
ただ、前作では置鮎さんでした。
当ブログの常連さまはご存知かと思いますが、橘は置鮎さんスキーでございます。
だからキャスト変更は寂しかったのですよ。

三宅さんのスカー、顔ばっちりでもあるし違和感はありません。
ただ、やはり声も演技も違うので、スカーの性格がちょっと違う気がして
しまいますね。
何度も申し上げてくどいようですが、橘は原作は昔々友人から借りて読みましたが、
途中までだし手元にないからほとんど覚えてません。
だから実際のスカーがどうだったか、よくわかんない。
で、三宅さんと置鮎さんを比較した場合、
やっぱ三宅さんの方が若さとヤンキーさが増し
置鮎さんの方が重みと暗さ、深刻さが増してる気がします。

「神よ、今二つの魂が貴方の元へ帰りました。
その広き懐に彼らを迎え入れ、哀れな魂に安息と救いを与えたまえ」
こういう台詞は、置鮎さんの方がしっくりくるかなぁ。
あ、私にはね。
ちなみに前作での台詞は、
「神よ。我らの全てを創りたもうた偉大なる神よ。
この哀れな魂を、どうかその懐にお迎えください」
でした。
この台詞一つとっても、スカーの性格が違う気がしませんか?
「創りたもうた」
という言い方は、置鮎さんちっくですよね。

ああ~っそれから以前の感想記事で、キャラの顔が前作より丸いと
書いたような気がしますが、前作も丸いことは丸いですね。すいません。
少年顔でした。ただ、顔の輪郭が違う感じで、原作に近い顔なんですよね。
今頃ですが、訂正させて頂きます。

こんなところかなぁ。
4話の感想というより、前作6話7話の感想になっちまったか?

今後も当ブログはこんな感じの感想になっちゃうかも。ゴメンね。


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4 コメント

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こんばんは! (李胡)
2009-04-28 19:59:36
たちばなさんこんばんは!
前作見たさにDVDを探してるんですがどこへ行ったやら…(苦笑)
たちばなさんみたいにじっくり比較されてる方がいると助かります(←マテ

>演出は、前作の方が良かったと思う。
オリジナルは断然前の方が多かったけど、演出としては群を抜いてましたよね。
シリアス部分が多かったけど心に残る場面が多かったし、エド達が背負ってる業っていうものがあったなぁと…

>私的にはロイって、カッコ良い人ではないんだよなぁ。
あはは、確かにあんまりカッコイイと変な感じがw
どっちかっていうと嫌味が多くて無能で(笑)リザさんにサポートされつつでも冷静に判断したりいざっていうときは…なんていうのが大佐の個人的にイメージでしたが、三木さんだと常にかっこよくて優しい雰囲気ですね♪

大佐の次は東方司令部メンバーの声に慣れないと…な今日この頃です(ぁ
ではでは、お邪魔しました!
返信する
李胡さんへ (たちばな)
2009-04-29 21:39:00
李胡さん こんばんは♪
コメありがと~。

>たちばなさんみたいにじっくり比較されてる方がいると助かります

いやいや、久しぶりに見て、ああこうだった~と
思い出したような次第ですよー。
手元にビデオもDVDもないからねぇ。
じっくりというほどの比較でもなく、
お恥ずかしい限りです。

>オリジナルは断然前の方が多かったけど、演出としては群を抜いてましたよね。

そうだったんだね。
当時、原作ファンはどんなリアクションだったのかな。
ただね、私、けっこう印象の強いシーンは覚えてて、
未だにそんなに残ってるってのは、よっぽどだなと思うんだ。
泣けたし、心揺り動かされた。
良いシーンも、悪いシーンも。
私はアニメは…いやアニメに限らず作品ったものは、
心動かせてなんぼだと思うから、
やっぱりそういう意味で、今作は不足してるところがあるんじゃないかと
思うわけです。

>っちかっていうと嫌味が多くて無能で(笑)リザさんにサポートされつつでも冷静に判断したりいざっていうときは…なんていうのが大佐の個人的にイメージ

あはははっ李胡さんも言うなぁ。
でも確かにそうですよね。
でもそんなロイが、好きだった。
三木眞さんだと、どうしてもカッコ良くなってしまうよねぇ。
いやあの方もヘタレが上手い方だし、
カッコ悪いロイも演じれると思うけど、
ロイは二の線で演じてらっしゃる。
そこは監督の指示なんでしょうな。
三木眞さんの声は好きだから、
複雑なんですよね。

>東方司令部メンバーの声に慣れないと…

ですねー。これも困ってる。
まぁちょっと肩の力抜いて、見ますわ。
返信する
Unknown (Unknown)
2010-09-02 23:32:49
旧作は、キメラ化されたニーナの死に悲しむエドに対して「できそこないのキメラを生き返らせたところでどうする」とマスタングに言わせたのが腹立たしかったです。
エドも、あれだけ悲しんでおきながら、ニーナ事件をなんの教訓にしなかったという後の展開もひどくて、本当にただの単発の「一発泣いてすっきりするだけの話」になっていました。
返信する
Unkownさんへ (たちばな)
2010-09-05 21:55:31
はじめまして。
コメントありがとうございます。
承認及びレスが大変遅れて申し訳ありません。

当ブログは7/1付で移転してまして、
7月中~先月前半までは後処理もあり、
こちらもちょくちょく覗いていたのですが、
移転後の作業の方が忙しく
今はほとんどこちらをチェックしていないので
コメント頂いていたことに気づきませんでした。

>「できそこないのキメラを生き返らせた
ところでどうする」とマスタングに言わせた
のが腹立たしかったです。

そうでしたか。
この感想を書いたのが一年半前なので、
当時は旧作も見直してあれこれ思ったのですが、
現時点では細かい所は忘れています。
申し訳ありません。

>本当にただの単発の「一発泣いてすっきりするだけの話」になっていました。

旧作、新作、良い点悪い点はあるし、
好みもあると思うので。
Unknownさんは気に入らなかったかも
しれませんが…。
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