※注意:こちらは18話のBパート感想になります。
最初から見てくださる方は、Aパートの方からどうぞ。
TB下さる場合は、出来ましたらAパートの方に頂けるとありがたいです。
強制ではありませんので、既に貼った後でしたら、構いません、
そのままでどうぞ。
Aパート感想記事はこちら。
「デュラララ!!」#18-1【死生有命】沙樹もダメだ…(泣)
はい、Bパートです。
-俺が沙樹と付き合う事を、咎める人間は居なかった。
俺は本気だったし、黄巾賊はブルースクウェアとの抗争で
それどころではなかった。
独白の裏での沙樹との会話。
紀田がカラオケでリンダリンダ歌ってくれるそうで。
リンダリンダですか。似合いそう。聞いて見たいぞ。
紀田って、カラオケ行くとふざけた歌を歌って沸かせそうだけど、
実際真面目に歌ったら上手い、そんな気がする。
宮野君自身がそうだよね。
どこまでも、まんまなキャラだな。
これまで語られなかったから、ブルースクウェアがどんなチームだったのか
知りませんでしたが、喧嘩の仕方は汚かったようです。
少人数を大人数で襲い、勝てる喧嘩しか仕掛けて来ない。
黄巾賊は100人以上のメンバーが負傷し、
彼らはブルースクウェアを怖がるようになった。
そして紀田も…恐れを抱いていた。
黄巾賊を解散し、居場所を失くすことに。
だから…。
『臨也さんに相談すると良いよ』
まさに悪魔の囁きだな。
-俺は頼ってしまったのだ。
恐ろしさのあまり、あの男を--
ようこそとオーバーリアクションで紀田を迎える臨也がウザイ。
仲間の為だと自分を納得させ、この時はいかにも意に反した面持ちで
彼のオフィスを訪ねた紀田。
この警戒は、決して緩めるべきではなかったね。
臨也の情報は黄巾賊を劇的に変えた。
ブルースクウェアの情報だけじゃなく具体的な戦い方まで
臨也は提示したようで。随分親切だったわけね。
彼が親切に動けば動くほど、それは後のオチが大きい。
それを楽しみに、ヤツは親切にしているんだ。
でもそんな事、この時の紀田が知るはずもなく…。
-劣勢だった俺達の立場は簡単に逆転した。
俺はいつの間にか、この男に対する危機感を失っていた。
それどころか、"勝てる"。
俺は勝利を楽しんでいた。
けれど…
ある夜、紀田の携帯に番号非通知の着信が。
訝しげにその電話に出ると、
「紀田~まぁさおみくぅん?」
とふざけた男の声がした。
ブルースクウェアのトップの泉井。
彼が紀田の携帯番号を知ってるのも、臨也情報なんでしょうね。
クイズ大会だと楽しそうな泉井。
特別ゲストを呼んでいるが、だれでしょうと来た。
「君のとってもとってもとってもとっても大事な人、でぇ~す」
時間切れだけど今心の中に一人思い浮かべちゃったりしただろう
ピンポンピンポンってこの男も相当ウザイな。
「てめぇ沙樹を!沙樹をどうした!?」
今、大事な彼女はどんな格好になってるか、
今折れたのはどこの骨か。
ヒント、彼女はしばらく歩けない。
どうやら沙樹を拉致していたぶってるようです。
汚すぎる…。
こういう心理って、私には理解出来ないんだけど、
本人じゃなく、家族や恋人を…というのは、この手の輩の常識なのかな。
20分以内にこの間自分達をハメた立体駐車場に来ないと
沙樹はどうなってしまうか…。
そこまで言って一方的に電話は切られ、
怒り狂った紀田は携帯を床に叩きつける。
バウンドして壁に当たり、
携帯のカバーが外れて電池パックが飛ぶ。(←なかなか細かいっす)
付けてるメタルタグみたいなストラップ。M&Sとは正臣&沙樹だね。
お揃いで作って付けてたのかな。
-後悔していた。
甘えていたんだ。
なんだかんだ言っても、自分達は中学生だと。
子供の喧嘩の延長だと。
そうじゃなかった。これは戦争だ。
しかも、それを起したのは自分なんだ。
慌てて携帯を拾ってアドレスのあ行を猛スピードで下る。
ちょっと待った。今、電池パック外れてましたよね。
急いではめても復旧に若干時間掛かりませんか?
ウチので試したから35秒くらい掛かりましたよ。
紀田のあ行に登録されてる友人達の名が笑える。
絵蘭墨子、えももえっち、オッツちゃん、小野田たろー、
折原臨也、オカメムシ君。
オカメムシ君ってどんなだ。
真っ青になった紀田が最初にしたのが臨也に電話。
それだけ頼りにしちゃってたんですね。
「出ろよ…出てくれよ…」
紀田からの着信と分かると、ソファに携帯を放る臨也。
出るわけがない。
もうどうでも良い、用のない相手です。
あとは結果を見に行って楽しむだけだもの。
「なんなんだよ、ちくしょう」
叫んで紀田は部屋を飛び出していく。
足を何箇所か折られ、気絶した沙樹。
あ、服は着たままなんだな。てっきり裸にでもされてるかと思った。
下品な事を言えば、既に回しちゃったりしたのかな…とも
想像してました。そういう方向には行かないんだな。
あくまでも暴力の方なのか。
なんか手前に法螺田みたいな男が居るなーと思ったら、
やっぱりそうだったみたいだね…。
-俺は走った。行くしかない。
行って、沙樹にあんな悲鳴を上げさせた奴らを
全員殺してやる!
走りながらも臨也に電話。
これまた臨也が電話に出る事はなく…紀田は舌打ちして走り続けた。
「だからぁ、黄巾賊?あれのリーダーをぶっちめようって話なんですよ~」
ドタチンは、ブルースクウェアだったんだねぇ…。
そういえばどこかでチラッとそんな話を聞いたような見たような。
「俺は気乗りしねぇっつってんだろ」
ああ、そんなドタチンで良かったよ。
リーダーの彼女を攫った、ガキだけどけっこう良い女、
それだけで十分楽しめるとドタチンを誘うブルースクエアのメンバー。
ブルーのスカーフ身に付けてるのに帽子にまで青い旗付けてる男。
この旗が妙に目に付く。
名前知らないから帽子旗男で行かせて頂きます。
「攫った?…そうか、なら今すぐ行くわ」
「でしょ~やっぱここは来とかないと…」
と喜ぶ帽子旗男ですが、そうじゃないよ。
ヤッタ!嬉しくてニヤけました。
彼が行く意味を、瞬時に正しく理解出来るよね、ドタチン好きな方ならば。
「眼ぇ覚めたら泉井のヤツに言っとけ、あばよ糞野郎ってな」
パーンチ。
殴る前に眼を覚ましてからの伝言言っとくドタチンが素敵♪
必死に走る紀田が、タイヤ鳴らしながら角を曲がった渡草のワゴンを
見たのはこの後。
突然、紀田の足が止まり、動けなくなった。
-さっきまでの気持ちなんか消えてしまって。
なんで沙樹がヤバイってのに、俺は足がすくんでるんだよ。
「なんで…なんでこんなに怖いんだよ…。
沙樹の為なら、なんでもしてやろうと思ってたのに!!」
-俺は非力な、ただの中学生だった。
紀田が進めないでいる間に、門田チームは立体駐車場に到着しました。
沙樹が横たわってるのも、渡草のと似たようなワゴン。
彼女の骨を折ったブルースクウェアの連中は、このままだと死ぬんじゃないか
血が出てないんだから大丈夫だろと、素人な会話をしています。
外に血が出てないだけで、中で血管切れてますよね…。
あれ…比賀みたいなヤツも居る。やっぱ2人とも元ブルースクウェアなんだな。
しかも沙樹拉致の実行犯って…。
紀田は知らないんだよね…知ったらどうするだろう。
そこに、現れたゆまっち。
「どーもっス」
と、笑顔で明るくドアを開けます。
「いやいやいや~、わっマジで攫ってきちゃってるんですねぇ」
「なんだ遊馬崎か、門田はどうした」
酷い言われよう…。
「こうして現実では、映画や漫画のように助けが来ることなく、
女の子は滅茶苦茶にされちゃうんでしたー」
いやいやゆまっち、これも小説だし、アニメだし。
「だから俺は思うんスよ」
「あ?」
「ここで彼女を助けるヒーローが現れたら、
もしかしたらこの世界は二次元になって、俺ってば超能力とか使える
異世界の救世主になって」
「女の子達とキャッキャッいひひでムニムニうふふな事になると
信じて、夢に向かってHere we goー!!」
「相変わらずきめぇ野郎だな」
いやはや予告でも見ましたが、ゆまっちの開眼はインパクトありますねぇ。
ですが予告では、ここの台詞がこんなだとは夢にも思いませんでした。
さすがゆまっち。
女の子救出シーンでも、ゆまっちはあくまでゆまっちだった。(爆)
ジャジャジャジャーン!とゆまっちが取り出しのは…
瓶に入れた灯油とたいまつ…。
アイテムの基本(火と油)は神になった気分のイカレタ情報屋と一緒だけど
ちょいとボリュームが違います。
というわけで、ゆまっちの、"現実をハッピーエンド式ヒーロー物の
二次元世界にしちゃおう計画"が発動しました。
ワゴンの車内に灯油を撒き、たいまつを投げ入れる。
ええっと…ゆまっち?心なしか沙樹にも掛かったような気がしますが…。
イカレ情報屋のオフィスと違い、駐車場はすばやく炎を感知して
スプリンクラーが作動。
ゆまっちのパーカーのフードは、この時の為か。(え)
沙樹をお姫様だっこで悠々と救出するゆまっち。
そこに渡草のワゴンがまたタイヤを鳴らしながら突っ込んできて…。
車外へ飛び出して蹲ってた泉井を、轢かずに壁ギリギリまで追いやる。
渡草ってさー、地味キャラ(例の方向以外は)な感じなんだけど、
なにげにドライビングテク凄いよね。
カッコイイじゃん。
ゆまっちをすばやく回収して逃走。
「あんまり動かさない方が良いね」
すぐに病院に運んだ方が良いという狩沢に、
「お前ら本当にこれでよいのか」
ドタチンが振り向く。
「俺ら、門田さんに付いてってるんスから。
ブルースクウェアには未練は無いっスよ」
すると渡草も、
「正直、泉井とか法螺田とか、ほんと苦手だったんだよね」
ほらほら、ここでなにげにサラッと法螺田の名が出てるんだよな。
ただのメンバーじゃなくて、幹部っぽいですよね。
そんなのが黄巾賊に居るってのも嫌な予感。
コイツにたいした力はあるとは思えないけど、
泉井が報復を考えていたら…。
矛先は黄巾賊じゃなく、門田チームだよね。
「右に同じだよーっと」
ニッと笑う狩沢。ちょっとペコちゃん顔。
それを黙って受けたドタチンは、帽子を取ってゴミ箱に捨てる。
車内にちゃんとゴミ箱があるのが凄い。
いや皆さんコンビニ袋なんかを引っ掛けてゴミ入れは作ってると思うけど、
ちゃんとゴミ箱にコンビニ袋をかぶせた、部屋のゴミ箱仕様なんだもの。
渡草の几帳面さが出てるかしらね、これは。
帽子を取ると、ドタチンの凛々しい眉毛が出て、
顔の印象が凄く変わるんだよねぇ。
私としては、いつも取っていて欲しいところなのだが。
ゆまっちが、助手席へと身を乗り出し、
窓から捨てればカッコよいのにとドタチンを見る。
「俺は街は汚さない主義なんだよ」
素敵だ…ドタチンっ。
そして、彼は窓の外へと視線をやり、そこに立ち尽くしている紀田の姿を
眼の端で捉えた。
やがて目を覚ました沙樹による証言で、泉井は逮捕され、
リーダーを失い弱体化したブルースクウェアは、
強制的に解散に追い込まれたようです。
泉井はしばらくムショ暮らし?
でも出てきたら…ねぇ…。
紀田は病院へと足を運ぶものの、中には入らず窓を見上げるだけ。
そんな彼に声を掛けたのがドタチン。
「おい、お前、黄巾賊の紀田だろ?」
「あの…貴方たちは…」
「うん…なんて説明したもんかな。俺は、門田ってんだけどよ」
仲間を裏切って沙樹を助けた男達の名は、
紀田の耳にも入っていたようで。
「あの…ありがとうございました」
礼を言う紀田ですが、沙樹にまだ会いに行ってない事を
ドタチンに突っ込まれます。
「貴方達には関係ないじゃないですか」
感謝はしててもそこは突っぱねる紀田。
そんな彼にドタチンは沙樹からの言伝があると言う。
沙樹の病室からはこのあたりは丸見え。
だから紀田がこうして来ているのは分かっているわけです。
「いつも来てくれてありがとう、だとよ」
ドタチンが沙樹に付いた優しい嘘。
紀田は駆けつける途中でブルースクウェアの連中に囲まれて
ギリギリ間に合わなかった。
だから助けられなかった、そういう事にしたんだね。
素晴らしき配慮。
「彼女はお前を憎んだりはしてなかったぜ」
じゃあなと背を向けたドタチンに、なんで…と紀田は声を震わせる。
「なんでそんな事、言ったんだよ。そんな事俺がいつ頼んだ!?」
「止めろって頼まれても、俺は彼女にそう伝えただろうぜ?」
分かってるんだろうと半泣きのような声で紀田は訴える。
「俺は!俺は逃げたんだ。足がすくんで動けなかったんだ」
「あぁ知ってる。ついでに言うなら今もあの子から逃げてるしな」
「俺に!そんな彼女を騙せって言うのかよ。
ホントは彼女を見捨てて逃げた俺に!!」
つかつかと紀田へと足を戻したドタチンが彼の胸倉を掴む。
「おい、調子に乗んなよ。逃げた事に罪悪感を覚えてんなら、
一生嘘を付いてるって気まずさぐらい背負い続けろ。
それが彼女にしてやれる償いだろうがよ。
それでもあの子に嘘は付きたくねぇってんなら、
逃げねぇで、ちゃんと向き合って言ってやれ」
あぁ凄い…ドタチンの台詞がけっこう長い。
まとまって声聞ける機会って、ほんと少ないよね。
ドタチンって余分な事言わないタイプだからさぁ。
そうそう、理想の男性はどんな人と聞かれて
「男は黙って○○○○ピールな人」って、よく応えてた時代がありました。
大昔のビールのCMなんだけどね。
なんかそのキャッチがツボというか、
まさに私の言いたい事代弁してる!と気に入って、
よく使ってたんだけど、周囲には全く理解してもらえなかった。
どーいう意味?って真剣に首傾げられたなぁ。
今だったら、ドタチンみたいな人って言えばいから簡単だな。
「過去から逃げるのは許してやる。
だけどな、せめて今と明日からは逃げんじゃねーよ!」
カッコ良いよぉ~っ~っ~っ。
前半の憂鬱気分が吹き飛んだ瞬間でした。
「あっれぇなんか門田さんがカッコ良い事言ってる」
「すっごぉい。これからドタチンの事をぽえまーぽえたんって呼んでやろー」
(最後らへん紀田の独白と重なって聞こえづらく不明確デス ↑ )
茶化すゆまっちと狩沢がいいわね。
-結局俺は行けなかった。
行こうとした。何度も足を運んだ。
ただ一言、別れようと告げるために。
でも出来なかった。
俺は黄巾賊を離れた。
そして帝人とのチャットで、高校はどこを受けるかって話しになると、
紀田は来良学園を賛美する言葉を打ち込んで帝人に興味を持たせた。
-寂しかったんだ。
帝人と話すと心が落ち着いた。
拠り所にしていたのは、紀田の方だったんだね。
帝人と再開し、杏里とも出逢い、このまま平穏な高校生活が続く。
それが紀田の望みでもあった。
なのに、決して戻るつもりの無かった場所に、
彼は戻らざるを得なくなった。
杏里を、仲間を傷つけた切り裂き魔を倒す。
そのことに囚われている。
-切り裂き魔がダラーズならダラーズも倒す。
俺はもう立ちすくまない。
今度こそ、きっと必ず…。
その時「誰だ!?」とメンバーの声。中を覗いていた女が居たらしい。
メンバーが追っている。ダラーズのメンバーかもしれない。
話しをしたいから穏便に捕まえろと紀田が指示する。
その女ってもしかして…
あぁやっぱ杏里だったか。
-どうして?…どうして?
…どうして!?紀田くんがっ!?
杏里の心に象徴するように、
広がった暗雲から大粒の雨が降り始めた…。
これは…良いのか悪いのか。
3人のボスの内1人でも、他のボスの正体が分かったってのは
良かった気もするんだけど、かといって事態はもう収拾出来ないよね…。
今の所杏里が一番進んだ情報を持ってる。
黒幕の臨也と、黄巾賊のトップが紀田という事実。
だけど杏里が情報持ってても、どーしようも無いんだよなぁ。
黄巾賊もダラーズもターゲットは切り裂き魔なんだから。
今後は鬱展開なのかな…嫌だな。
※PM7:50 以下の名称、勘違いしてたみたいなんで、修正しました。
ブルースクエア→ブルースクウェア
最初から見てくださる方は、Aパートの方からどうぞ。
TB下さる場合は、出来ましたらAパートの方に頂けるとありがたいです。
強制ではありませんので、既に貼った後でしたら、構いません、
そのままでどうぞ。
Aパート感想記事はこちら。
「デュラララ!!」#18-1【死生有命】沙樹もダメだ…(泣)
はい、Bパートです。
-俺が沙樹と付き合う事を、咎める人間は居なかった。
俺は本気だったし、黄巾賊はブルースクウェアとの抗争で
それどころではなかった。
独白の裏での沙樹との会話。
紀田がカラオケでリンダリンダ歌ってくれるそうで。
リンダリンダですか。似合いそう。聞いて見たいぞ。
紀田って、カラオケ行くとふざけた歌を歌って沸かせそうだけど、
実際真面目に歌ったら上手い、そんな気がする。
宮野君自身がそうだよね。
どこまでも、まんまなキャラだな。
これまで語られなかったから、ブルースクウェアがどんなチームだったのか
知りませんでしたが、喧嘩の仕方は汚かったようです。
少人数を大人数で襲い、勝てる喧嘩しか仕掛けて来ない。
黄巾賊は100人以上のメンバーが負傷し、
彼らはブルースクウェアを怖がるようになった。
そして紀田も…恐れを抱いていた。
黄巾賊を解散し、居場所を失くすことに。
だから…。
『臨也さんに相談すると良いよ』
まさに悪魔の囁きだな。
-俺は頼ってしまったのだ。
恐ろしさのあまり、あの男を--
ようこそとオーバーリアクションで紀田を迎える臨也がウザイ。
仲間の為だと自分を納得させ、この時はいかにも意に反した面持ちで
彼のオフィスを訪ねた紀田。
この警戒は、決して緩めるべきではなかったね。
臨也の情報は黄巾賊を劇的に変えた。
ブルースクウェアの情報だけじゃなく具体的な戦い方まで
臨也は提示したようで。随分親切だったわけね。
彼が親切に動けば動くほど、それは後のオチが大きい。
それを楽しみに、ヤツは親切にしているんだ。
でもそんな事、この時の紀田が知るはずもなく…。
-劣勢だった俺達の立場は簡単に逆転した。
俺はいつの間にか、この男に対する危機感を失っていた。
それどころか、"勝てる"。
俺は勝利を楽しんでいた。
けれど…
ある夜、紀田の携帯に番号非通知の着信が。
訝しげにその電話に出ると、
「紀田~まぁさおみくぅん?」
とふざけた男の声がした。
ブルースクウェアのトップの泉井。
彼が紀田の携帯番号を知ってるのも、臨也情報なんでしょうね。
クイズ大会だと楽しそうな泉井。
特別ゲストを呼んでいるが、だれでしょうと来た。
「君のとってもとってもとってもとっても大事な人、でぇ~す」
時間切れだけど今心の中に一人思い浮かべちゃったりしただろう
ピンポンピンポンってこの男も相当ウザイな。
「てめぇ沙樹を!沙樹をどうした!?」
今、大事な彼女はどんな格好になってるか、
今折れたのはどこの骨か。
ヒント、彼女はしばらく歩けない。
どうやら沙樹を拉致していたぶってるようです。
汚すぎる…。
こういう心理って、私には理解出来ないんだけど、
本人じゃなく、家族や恋人を…というのは、この手の輩の常識なのかな。
20分以内にこの間自分達をハメた立体駐車場に来ないと
沙樹はどうなってしまうか…。
そこまで言って一方的に電話は切られ、
怒り狂った紀田は携帯を床に叩きつける。
バウンドして壁に当たり、
携帯のカバーが外れて電池パックが飛ぶ。(←なかなか細かいっす)
付けてるメタルタグみたいなストラップ。M&Sとは正臣&沙樹だね。
お揃いで作って付けてたのかな。
-後悔していた。
甘えていたんだ。
なんだかんだ言っても、自分達は中学生だと。
子供の喧嘩の延長だと。
そうじゃなかった。これは戦争だ。
しかも、それを起したのは自分なんだ。
慌てて携帯を拾ってアドレスのあ行を猛スピードで下る。
ちょっと待った。今、電池パック外れてましたよね。
急いではめても復旧に若干時間掛かりませんか?
ウチので試したから35秒くらい掛かりましたよ。
紀田のあ行に登録されてる友人達の名が笑える。
絵蘭墨子、えももえっち、オッツちゃん、小野田たろー、
折原臨也、オカメムシ君。
オカメムシ君ってどんなだ。
真っ青になった紀田が最初にしたのが臨也に電話。
それだけ頼りにしちゃってたんですね。
「出ろよ…出てくれよ…」
紀田からの着信と分かると、ソファに携帯を放る臨也。
出るわけがない。
もうどうでも良い、用のない相手です。
あとは結果を見に行って楽しむだけだもの。
「なんなんだよ、ちくしょう」
叫んで紀田は部屋を飛び出していく。
足を何箇所か折られ、気絶した沙樹。
あ、服は着たままなんだな。てっきり裸にでもされてるかと思った。
下品な事を言えば、既に回しちゃったりしたのかな…とも
想像してました。そういう方向には行かないんだな。
あくまでも暴力の方なのか。
なんか手前に法螺田みたいな男が居るなーと思ったら、
やっぱりそうだったみたいだね…。
-俺は走った。行くしかない。
行って、沙樹にあんな悲鳴を上げさせた奴らを
全員殺してやる!
走りながらも臨也に電話。
これまた臨也が電話に出る事はなく…紀田は舌打ちして走り続けた。
「だからぁ、黄巾賊?あれのリーダーをぶっちめようって話なんですよ~」
ドタチンは、ブルースクウェアだったんだねぇ…。
そういえばどこかでチラッとそんな話を聞いたような見たような。
「俺は気乗りしねぇっつってんだろ」
ああ、そんなドタチンで良かったよ。
リーダーの彼女を攫った、ガキだけどけっこう良い女、
それだけで十分楽しめるとドタチンを誘うブルースクエアのメンバー。
ブルーのスカーフ身に付けてるのに帽子にまで青い旗付けてる男。
この旗が妙に目に付く。
名前知らないから帽子旗男で行かせて頂きます。
「攫った?…そうか、なら今すぐ行くわ」
「でしょ~やっぱここは来とかないと…」
と喜ぶ帽子旗男ですが、そうじゃないよ。
ヤッタ!嬉しくてニヤけました。
彼が行く意味を、瞬時に正しく理解出来るよね、ドタチン好きな方ならば。
「眼ぇ覚めたら泉井のヤツに言っとけ、あばよ糞野郎ってな」
パーンチ。
殴る前に眼を覚ましてからの伝言言っとくドタチンが素敵♪
必死に走る紀田が、タイヤ鳴らしながら角を曲がった渡草のワゴンを
見たのはこの後。
突然、紀田の足が止まり、動けなくなった。
-さっきまでの気持ちなんか消えてしまって。
なんで沙樹がヤバイってのに、俺は足がすくんでるんだよ。
「なんで…なんでこんなに怖いんだよ…。
沙樹の為なら、なんでもしてやろうと思ってたのに!!」
-俺は非力な、ただの中学生だった。
紀田が進めないでいる間に、門田チームは立体駐車場に到着しました。
沙樹が横たわってるのも、渡草のと似たようなワゴン。
彼女の骨を折ったブルースクウェアの連中は、このままだと死ぬんじゃないか
血が出てないんだから大丈夫だろと、素人な会話をしています。
外に血が出てないだけで、中で血管切れてますよね…。
あれ…比賀みたいなヤツも居る。やっぱ2人とも元ブルースクウェアなんだな。
しかも沙樹拉致の実行犯って…。
紀田は知らないんだよね…知ったらどうするだろう。
そこに、現れたゆまっち。
「どーもっス」
と、笑顔で明るくドアを開けます。
「いやいやいや~、わっマジで攫ってきちゃってるんですねぇ」
「なんだ遊馬崎か、門田はどうした」
酷い言われよう…。
「こうして現実では、映画や漫画のように助けが来ることなく、
女の子は滅茶苦茶にされちゃうんでしたー」
いやいやゆまっち、これも小説だし、アニメだし。
「だから俺は思うんスよ」
「あ?」
「ここで彼女を助けるヒーローが現れたら、
もしかしたらこの世界は二次元になって、俺ってば超能力とか使える
異世界の救世主になって」
「女の子達とキャッキャッいひひでムニムニうふふな事になると
信じて、夢に向かってHere we goー!!」
「相変わらずきめぇ野郎だな」
いやはや予告でも見ましたが、ゆまっちの開眼はインパクトありますねぇ。
ですが予告では、ここの台詞がこんなだとは夢にも思いませんでした。
さすがゆまっち。
女の子救出シーンでも、ゆまっちはあくまでゆまっちだった。(爆)
ジャジャジャジャーン!とゆまっちが取り出しのは…
瓶に入れた灯油とたいまつ…。
アイテムの基本(火と油)は神になった気分のイカレタ情報屋と一緒だけど
ちょいとボリュームが違います。
というわけで、ゆまっちの、"現実をハッピーエンド式ヒーロー物の
二次元世界にしちゃおう計画"が発動しました。
ワゴンの車内に灯油を撒き、たいまつを投げ入れる。
ええっと…ゆまっち?心なしか沙樹にも掛かったような気がしますが…。
イカレ情報屋のオフィスと違い、駐車場はすばやく炎を感知して
スプリンクラーが作動。
ゆまっちのパーカーのフードは、この時の為か。(え)
沙樹をお姫様だっこで悠々と救出するゆまっち。
そこに渡草のワゴンがまたタイヤを鳴らしながら突っ込んできて…。
車外へ飛び出して蹲ってた泉井を、轢かずに壁ギリギリまで追いやる。
渡草ってさー、地味キャラ(例の方向以外は)な感じなんだけど、
なにげにドライビングテク凄いよね。
カッコイイじゃん。
ゆまっちをすばやく回収して逃走。
「あんまり動かさない方が良いね」
すぐに病院に運んだ方が良いという狩沢に、
「お前ら本当にこれでよいのか」
ドタチンが振り向く。
「俺ら、門田さんに付いてってるんスから。
ブルースクウェアには未練は無いっスよ」
すると渡草も、
「正直、泉井とか法螺田とか、ほんと苦手だったんだよね」
ほらほら、ここでなにげにサラッと法螺田の名が出てるんだよな。
ただのメンバーじゃなくて、幹部っぽいですよね。
そんなのが黄巾賊に居るってのも嫌な予感。
コイツにたいした力はあるとは思えないけど、
泉井が報復を考えていたら…。
矛先は黄巾賊じゃなく、門田チームだよね。
「右に同じだよーっと」
ニッと笑う狩沢。ちょっとペコちゃん顔。
それを黙って受けたドタチンは、帽子を取ってゴミ箱に捨てる。
車内にちゃんとゴミ箱があるのが凄い。
いや皆さんコンビニ袋なんかを引っ掛けてゴミ入れは作ってると思うけど、
ちゃんとゴミ箱にコンビニ袋をかぶせた、部屋のゴミ箱仕様なんだもの。
渡草の几帳面さが出てるかしらね、これは。
帽子を取ると、ドタチンの凛々しい眉毛が出て、
顔の印象が凄く変わるんだよねぇ。
私としては、いつも取っていて欲しいところなのだが。
ゆまっちが、助手席へと身を乗り出し、
窓から捨てればカッコよいのにとドタチンを見る。
「俺は街は汚さない主義なんだよ」
素敵だ…ドタチンっ。
そして、彼は窓の外へと視線をやり、そこに立ち尽くしている紀田の姿を
眼の端で捉えた。
やがて目を覚ました沙樹による証言で、泉井は逮捕され、
リーダーを失い弱体化したブルースクウェアは、
強制的に解散に追い込まれたようです。
泉井はしばらくムショ暮らし?
でも出てきたら…ねぇ…。
紀田は病院へと足を運ぶものの、中には入らず窓を見上げるだけ。
そんな彼に声を掛けたのがドタチン。
「おい、お前、黄巾賊の紀田だろ?」
「あの…貴方たちは…」
「うん…なんて説明したもんかな。俺は、門田ってんだけどよ」
仲間を裏切って沙樹を助けた男達の名は、
紀田の耳にも入っていたようで。
「あの…ありがとうございました」
礼を言う紀田ですが、沙樹にまだ会いに行ってない事を
ドタチンに突っ込まれます。
「貴方達には関係ないじゃないですか」
感謝はしててもそこは突っぱねる紀田。
そんな彼にドタチンは沙樹からの言伝があると言う。
沙樹の病室からはこのあたりは丸見え。
だから紀田がこうして来ているのは分かっているわけです。
「いつも来てくれてありがとう、だとよ」
ドタチンが沙樹に付いた優しい嘘。
紀田は駆けつける途中でブルースクウェアの連中に囲まれて
ギリギリ間に合わなかった。
だから助けられなかった、そういう事にしたんだね。
素晴らしき配慮。
「彼女はお前を憎んだりはしてなかったぜ」
じゃあなと背を向けたドタチンに、なんで…と紀田は声を震わせる。
「なんでそんな事、言ったんだよ。そんな事俺がいつ頼んだ!?」
「止めろって頼まれても、俺は彼女にそう伝えただろうぜ?」
分かってるんだろうと半泣きのような声で紀田は訴える。
「俺は!俺は逃げたんだ。足がすくんで動けなかったんだ」
「あぁ知ってる。ついでに言うなら今もあの子から逃げてるしな」
「俺に!そんな彼女を騙せって言うのかよ。
ホントは彼女を見捨てて逃げた俺に!!」
つかつかと紀田へと足を戻したドタチンが彼の胸倉を掴む。
「おい、調子に乗んなよ。逃げた事に罪悪感を覚えてんなら、
一生嘘を付いてるって気まずさぐらい背負い続けろ。
それが彼女にしてやれる償いだろうがよ。
それでもあの子に嘘は付きたくねぇってんなら、
逃げねぇで、ちゃんと向き合って言ってやれ」
あぁ凄い…ドタチンの台詞がけっこう長い。
まとまって声聞ける機会って、ほんと少ないよね。
ドタチンって余分な事言わないタイプだからさぁ。
そうそう、理想の男性はどんな人と聞かれて
「男は黙って○○○○ピールな人」って、よく応えてた時代がありました。
大昔のビールのCMなんだけどね。
なんかそのキャッチがツボというか、
まさに私の言いたい事代弁してる!と気に入って、
よく使ってたんだけど、周囲には全く理解してもらえなかった。
どーいう意味?って真剣に首傾げられたなぁ。
今だったら、ドタチンみたいな人って言えばいから簡単だな。
「過去から逃げるのは許してやる。
だけどな、せめて今と明日からは逃げんじゃねーよ!」
カッコ良いよぉ~っ~っ~っ。
前半の憂鬱気分が吹き飛んだ瞬間でした。
「あっれぇなんか門田さんがカッコ良い事言ってる」
「すっごぉい。これからドタチンの事をぽえまーぽえたんって呼んでやろー」
(最後らへん紀田の独白と重なって聞こえづらく不明確デス ↑ )
茶化すゆまっちと狩沢がいいわね。
-結局俺は行けなかった。
行こうとした。何度も足を運んだ。
ただ一言、別れようと告げるために。
でも出来なかった。
俺は黄巾賊を離れた。
そして帝人とのチャットで、高校はどこを受けるかって話しになると、
紀田は来良学園を賛美する言葉を打ち込んで帝人に興味を持たせた。
-寂しかったんだ。
帝人と話すと心が落ち着いた。
拠り所にしていたのは、紀田の方だったんだね。
帝人と再開し、杏里とも出逢い、このまま平穏な高校生活が続く。
それが紀田の望みでもあった。
なのに、決して戻るつもりの無かった場所に、
彼は戻らざるを得なくなった。
杏里を、仲間を傷つけた切り裂き魔を倒す。
そのことに囚われている。
-切り裂き魔がダラーズならダラーズも倒す。
俺はもう立ちすくまない。
今度こそ、きっと必ず…。
その時「誰だ!?」とメンバーの声。中を覗いていた女が居たらしい。
メンバーが追っている。ダラーズのメンバーかもしれない。
話しをしたいから穏便に捕まえろと紀田が指示する。
その女ってもしかして…
あぁやっぱ杏里だったか。
-どうして?…どうして?
…どうして!?紀田くんがっ!?
杏里の心に象徴するように、
広がった暗雲から大粒の雨が降り始めた…。
これは…良いのか悪いのか。
3人のボスの内1人でも、他のボスの正体が分かったってのは
良かった気もするんだけど、かといって事態はもう収拾出来ないよね…。
今の所杏里が一番進んだ情報を持ってる。
黒幕の臨也と、黄巾賊のトップが紀田という事実。
だけど杏里が情報持ってても、どーしようも無いんだよなぁ。
黄巾賊もダラーズもターゲットは切り裂き魔なんだから。
今後は鬱展開なのかな…嫌だな。
※PM7:50 以下の名称、勘違いしてたみたいなんで、修正しました。
ブルースクエア→ブルースクウェア
いやー今回は臨也ほんっとに
イライラムカムカしました。でもほんと声優さん
お上手ですよね。すごいです。
紗樹は何なんでしょう。臨也のほうに
行けばいいのに怒
私も原作未読でwikiでちょっと見ちゃった
ところもあるんですけどこれから
どうなるんですかね泣
来良3人組にはなかよくしててほしい
のに...クソウザ也のせいでっ!
まだまだ気になります
ゆまっちの開眼怖かったけど
なんかかっこよかったw
ドタチンはほんと男の中の男って
感じですね!かっこいいわー!
来週も楽しみにしてます☆
長々と失礼しました。
今はもう夢中でイナズマイレブンを観ている。
なんかもうさあ…もとまな女がダレもいないよ。なんなのこれ。
臨也は…なんかもう興味無い…。
ドタチンとワゴン組の話だったんで、レビュー結構書いたんだけど、来週は絶望的だわ…。
ドタチンさいこー!!
早く幽出てほしいよーん♪
あ、ナムコナンジャタウンでヘタリアの料理フェア
とか始まるんだよ。
多分かなり高い値段だろうけど、ちょっといってみるさ。
コメントありがとうございます。
レスがとっても遅れてごめんなさいね。
>臨也
りんさんも苛々ムカムカしましたかっ。
ほんとにねぇ。あの顔だから余計…って気がしてるんですけどね、私は。
挿絵を無視して、小説で文字だけ見てると
またもう少し印象違うのかもしれません。
うん、でも神谷さんの演技は聞き応えあって、
楽しめますねぇ。
>沙樹
沙樹にとって臨也は教祖様だから(笑)
恋愛対象とは別なんでしょうね。
そのあたりの心理は想像つくかな。
>来良三人組
仲良しな姿が微笑ましかったですけどね。
確実に壊れそうな気がしちゃいます。
鬱展開になるのかなぁ。
>ゆまっち
あの眼は怖かったよね(笑)
でも救出はカッコ良かった。うんうん。
ドタチンは理想だぁ~。
あんな人、どこかに居ないですかねぇ。
居ないよねぇ…。
シズちゃんよりは現実的なキャラだけど(笑)
また遊びに来てくださって嬉しいです。
前半鬱々したので、
感想書きたくなぁいとかゴネ気味だったんですけど
そういえばりんさんがいつも見に来てるって
言ってくださってたな…と思いなおしました。(笑)
また良かったら遊びに来てやってくださいませ。
コメありがとう~。
レスが遅れてごめんなさいっ。
今回は私もけっこう辛くてですね。
ほんとドタチンのあのシーン無かったら、
感想書いてないかもです。
誰が登場する回かでこんなに差が出るアニメってのも
凄いよなぁ。
この作品の女性キャラ達、なんとかして欲しい…。
「あ、この子は私、好きじゃないわー」
で済ませられないトコが困るんだ。
嫌いなのにこれでもかこれでもかと見せ付けられて
すっかり鬱に…。
>ヘタリアの料理フェア
おー、そんなのやってるんだ。
空想野郎さん、記事書いたかしら。
すみません土曜日からプライベートがちょっとドタバタで
時間なくて、空想野郎さんトコ、
デュラ記事しか見てないんだ。
また落ち着いてから見に行きます。
お許しを~。