孫悟空、猪八戒、沙悟浄、三蔵法師が取経の旅で天竺に向かう途中、足元がどんどん熱くなってきました。これ以上は歩き続けられないというとき、熱源が現れます。火焰山が燃え盛り空を埋め尽くし、地上を焦がしていたのです。
火焰山周辺には何も成長しません。ここを横切ることは考えられません。地主神が現れ、芭蕉扇を用いれば炎を消すことができると勧めます。芭蕉扇は遠方の芭蕉洞に住む鉄扇公主の大切な宝物です。この芭蕉扇をふた振りもすれば、炎は完全に消せるということでした。
旅の一行に挨拶し、孫悟空は芭蕉扇を借りに旅に出ます。これほど大切な取経の旅のためならどんなに貴重なものでも貸してくれるに違いない、と。
しかし、鉄扇公主は、悟空に対する恨みがあり、冷たくあしらい偽物の扇子を与えます。
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