ふきは数少ない日本原産の山菜で、8世紀から栽培が始まったと言われている(雲水 / PIXTA)
千年の歴史を持つ春の薬膳「ふきの煮物」
中医学において、ふきはその全体が薬として利用されるとされています。古文書によると、ふきは主に肺を潤し、痰を排出して咳を和らげる効果をもたらします。また、体の熱を冷ます効果や、腫れをやわらげ血行を改善する効能もあるとされています。これらの特性により、ふきは肝臓や心臓、脾臓、肺などの健康を促進するための食材として重宝されています。
なぜふきにはこれほどまで多くの健康効果があるのでしょうか?それは、ふきが腎臓の水分を心臓や肺などの上部の器官に運び、気血の流れをスムーズにし、栄養素や水分、そして体のエネルギーを全身の細胞にスムーズに送り届けることで、内臓を健康に保ち、体力を回復させ、機能を正常化するため、不調を感じる症状が自然と解消されるからです。
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