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日本人として日々の暮らしの中で思うこと、知りたかったこと

歴史の真実⑥

2019-03-02 06:22:26 | 韓国・北朝鮮

19世紀の李氏李氏朝鮮のソウル
土木工学や建築学、その他自然科学などは発達せず、ほぼ中世のままであった



碁を打つ両班。彼らは儒学問答に明け暮れていた




染色文化がなく、王以外は両班も民衆も白衣


さて、歴史のおさらいです。山川出版の詳説世界史によれば、日清戦争での清の敗北をきっかけに、欧米列強は清朝領土での鉄道敷設・鉱山採掘なので利権獲得競争に乗り出します。

シベリア鉄道の建設をすすめ、南進の機会をねらていたロシアは、下関条約で日本が清から獲得した遼東半島を、独・仏を誘って三国干渉によって圧力をかけ、日本は返還。ロシアはその代わりに清朝から、東清鉄道の敷設権を獲得。(1896年)

清朝中国の衰退は止まらず、1898年には膠洲湾をドイツが、遼東半島南部をロシアが、威海衛・九竜半島をイギリスが、1899年には広州湾をフランスが租借します。

平たくいえば、政治制度や、軍備の近代化をせず中世状態のままの中国は、列強の草刈り場となっていたのです。

朝鮮半島情勢も同様でした。19世紀末から20世紀初頭にかけ、李氏朝鮮の大韓帝国はまさしく中世以前の状態。「植民地期朝鮮における識字率」という論文(板垣竜太1999年)(ネットでも見れます)によれば、当時の朝鮮は士族(両班)階層が識字階層を形成していたものの、漢字や訓民正音(ハングル)などの文字文化は、支配階層及び男性中心の限られた社会階層のものであった」ようです。

厳重な鎖国体制にあった19世紀の朝鮮にあえて浸入し、そこで生活した殆んど唯一欧米人であるパリの外国宣教協会所属のフランス人宣教師たちの通信を素材としており、資料的価値が極めて高いとされるシャルル・ダレの「朝鮮教会史」(1874年刊行)の中で以下のように19世紀の李氏朝鮮の様子が描かれています。

「ソウルは、人口が多い大都市であるが、見るべき建築物はなく、空気も流れることのない曲がりくねった路地ばかりで、足元にはゴミが散乱しているとし、道路を作る技術がほとんどないため、利用しにくい道は商取引の障害になっているとしている。また役人の地位は売買されており、その地位を購入した人は、その費用を取り戻そうと特権を濫用して体裁かまうことなく行動するという。」

「女性の地位については極度に低く、男性の奴隷や労働力となっているだけとし、また学問については、書物はすべて中国のもので、学ぶ言葉は朝鮮語でなく漢語で、歴史に関しても朝鮮史でなく、中国史ばかり研究しており、科学技術については数世紀の間、まったく進歩していない」と伝えている。

「朝鮮人の衣服については、白衣が一般的であるが、多くの場合、汚れて色変わりしており、富裕な者でも不潔なことが多く、これは朝鮮人の特徴であるとしている。朝鮮は1871年、72年には酷い飢饉におそわれ、朝鮮人の中には娘を米一升で売る者もあらわれたほどであったが、朝鮮政府は己の利得のみのために、鎖国と固守し、中国や日本からの食料買い入れを許すよりも、むしろ国民の半数が死んでいくのを放置する道を選んだ」と伝えている。「朝鮮教会史」(原典全2巻)「本論」の内容。

つまり人口の大半を占める非支配階層の民衆は書物が読めず「学ぶ機会」を与えられず、近代化に必須である自然科学、土木工学、建築学、機械工学、化学、医学その他の分野が発展せず、中世以前の世界であったようなのです。

そして、この国の王や支配階層は民の生活や国の発展を促す気力もなかったようなのです。




コメント

9世紀のソウルの写真をみると、例えはよくないかもしれませんが戦争地域の難民キャンプのようですね。
ちょっとびっくり。
日本でも19世紀には裸足や鼻水を垂らした子がいたとは思うものの建物は官公庁や商業施設、神社仏閣を中心に栄えていたことと思いますし、日本の知識・文化水準が高いのは江戸時代かた続く寺子屋の存在があるからなのでしょう。
2018/8/24(金) 午前 8:28 泉城


> 石田泉城さん
おはようございます。今「マイページ」が開けなくなっていますね。
いつもコメントを頂きありがとうございます。この写真は本当にその当時のソウルがイザベラバードのいう「世界で最も不潔な場所」という表現が事実だったのだと思える写真ですね。
知識や文化水準の高さもそうですが、日本人は仕事に誇りを以てものづくりをやっていこうとする傾向があるためか、明治や大正時代の建造物などがきちんとつくってあり、今でも保存されて(あるいは復元されて)各地に残ってますね。特にその当時の建造物が美しいデザインの西洋式建造物であったりで、美観からも長く残っているものも多いですね。
泉城さんがこの前写真でご紹介して下さったあの建物なども、美しいですね。東京駅の復元された駅舎とよく似ているなと思いました。
2018/8/24(金) 午前 8:41 kamakuraboy


> 石田泉城さん
実は泉城さんの以前の記事であの建物の外観なども拝見させていただきました。私も泉城さんのブログを最初から読ませて頂きたいと思っております。
2018/8/24(金) 午前 8:59 kamakuraboy


2018年1月28日ヤフーブログに投稿した記事より

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2 コメント

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Unknown (北朝鮮拉致被害還せ)
2020-09-13 22:05:41
北朝鮮は李氏朝鮮のコピー。まるで金日成や金正日が牛耳る国家……と、言いたいが李氏朝鮮は国家として成立していない。三権分立と言うのも存在せず(北朝鮮もだが……)、建築士や土木工学科、そして工業人すら存在しない。学校の教科書やテレビ番組では日本人は朝鮮の文化を奪ったとか銀行や工場が日本人手に取られたとか、大量殺戮があったとか嘘ばっかり。資本家すらいない勿論銀行もない!貧困層の非文明国!農業機や農業学もない生産性がない搾取しょうがない。韓国の発展は全て先人の日本人が初等教育を施し、産業人を育て、法整備とインフラ整備し農業生産と医療発展の礎を築いたお蔭。今の韓国の発展は日本国あっての大韓民国だと理解しました。韓国朝鮮民族は日本人と日本国に感謝すべきです!
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こんにちは (kamakuraboy)
2020-09-16 19:16:04
コメントを頂いていることに気づかずに、失礼いたしました。仰る通りなのですが、日本はこれまで「自虐史観」の土下座外交をしてきたので、歴史的な客観的事実に基づかない過分な援助を韓国に行ってきました。

ですが、既に多くの日本人はそのことに既に気づいておりますし、韓国の言い分の異常さにこれ以上つきあうわず、「丁寧な無視」で距離をとりながら、普通の二国間関係でよいと思います。

北朝鮮との国交正常化は拉致問題の解決と北が核の完全かつ不可逆放棄したあとの話で、しかも(日本が賠償するべき根拠は元々ないので)韓国に支払った独立支援金名目の賠償金を韓国政府が北朝鮮の元徴用工の未払い賃金として補填してもらえばよいと思います。それがいつになるのかわかりませんが。
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