My Painting Life

絵付けに係る日々の出来事を徒然なるままに、、、。

パディングとパッティング

2011-07-27 20:57:30 | 日記
今日も暑かったですね。本の方はついに今日、編集者の方でも最後のチェックが終了し後は印刷に回し完成を待つのみとなりました。昨日は、私も最後のチェックで原稿に目を通していたのですが、パディングのことについて書いた文章のところで、突然、以前友人が言っていた言葉がよみがえってきました。確か友人は「皆、パディング(Padding)って呼ぶけれどあれは間違いで本当は、たたき技法なのだからパッティング(Patting)が正しいのよね。」と言っていたのです。私はその時確か、「あらそうなの。でも皆パディングっていっているのだからそれもありなのではないの。」と曖昧な返事をしてその話を終わりにしていたのを思い出しました。本の中で私は日本語ではパディング、英語ではPaddingを使い、英文チェック担当の友人(ポーセリンペインター)にも特に直しの指摘を受けていませんでした。万が一間違いが有ったとしたらこの日が最後の直しのチャンスでしたので、私は突然不安にかられ、本棚からアメリカの本を引っ張り出して調べると、ちゃんとPaddinngとの表記で叩き技法の説明が有りましたのでほっと一安心。しかし、自分の本の英文部分のパディング表記を全てチャックし直すと、叩きを、patと間違えて書いて直しが入っていない部分を2か所も見つけてしました。動詞になったらはたしてpatもありなのか、確認せずにはいられなくなり、友人を電話で探しまくり夕方やっと連絡を付け確認しました。
以下はその結果のお話です。
ポーセリンペインティングの技法においては、Paddingが正しい。動詞として使う場合にもPadを使うべきである。Patは『肩をたたく、など直接手などで叩く場合の表現である。』一方、Padは『詰め物を使って叩く場合の表現である。』
友人から分かりやすい説明を受け私もやっと安心して編集者にお伝え致しました。読者の皆様の中にももしかしたらこの二つの単語の意味を正確にわかりかねている方がいらっしゃったらと思いお伝え致しました。
明日は明後日からの作品展の準備のために軽井沢へ行きます。あちらで読者の方とお会いできましたら嬉しいです。

7月29日から31日の作品展

2011-07-24 22:00:10 | 日記
猛暑の後の涼しさも一段落して再び夏を迎える気分の今日この頃です。
本の方は、ここ一カ月お友達や生徒さんから「まだか、いつか」の催促に答える毎日でしたが、明日いよいよ最終稿が出版社から送られてきて、8月5日の刊行を目差して最後の最後のチェックを致します。表紙も決まりました。表表紙にはIPATのNashville 大会で金賞を頂いた『花筏』とDallas大会で金賞を頂いた『夕暮れの薔薇』の二作品をデザイナーの方にうまくアレンジして頂きました。裏表紙は、今年のまぼろしの陶画舎展に出品予定していた『棗型壺』を載せて頂きました。(この作品は今年の札幌でのマスタークラブの作品展でも展示させて頂く予定です。)
来週の金曜日29日~31日まで軽井沢追分の『ギャラリー望月』で開催する恒例の『母と娘の二人展』では、本に掲載された全作品と本の最終稿を見本として展示致しますのでご都合の付く方は是非おいで下さい。お待ちしております。時間は9時から5時です。三日間とも私は会場におります。

猫のタマとチビ

2011-07-08 20:29:58 | 日記
我が家には雉猫のタマ(雌)と灰虎猫のチビ(雄)が居ます。両方とも息子が連れてきた捨て猫で、タマは12年前に、チビは昨年の秋に我が家へやってきました。今年息子が就職して家を離れた後も二匹は家に残り、代わりに私と夫の相手をしてくれています。
タマはマイペースな猫で人間様にあまりべたべたすることなく、気が向いたときしか近寄ってきません。チビは甘え上手な猫で家に帰ると必ず玄関でお出迎え、家の中では私の後を付いて回ります。
タマはチビが来るまでは悠々自適の老猫生活を送っていたのにチビが来て以来、静かな生活がひっくり返されて思いもよらない厳しい老後になりました。しかしその厳しい生活にもやっと最近慣れてきたようでじょうずにチビをあしらうようになってきました。
タマは薬品のにおいが嫌いなのか、私の絵付け部屋には、よほど差し迫った用が無ければ入ってこないのに、チビは好奇心いっぱいで私が絵付け部屋にこもろうとすると必ずいっしょに入ってきてうろうろしてあちこち探索します。万が一作品を割られでもしたら大変なので、今では部屋から締め出すようにしています。でも何とかして入りたがって背伸びしてガラスドアから覗いて鳴きながら「入れて欲しいニャン」と訴える姿はおかしくもあり、いつも笑ってしまいます。
そんなチビも例外の日が有ります。それは生徒さんがいらっしゃる日です。私が準備のために掃除機をかけ始めると何かを察知するのか、とたんに二階に逃げていき、生徒さんが到着し、夕方、最後の生徒さんがお帰りになるまで絶対に一階に降りてきません。玄関で生徒さんをお見送りし終わり、振り返るといつのまにか、待ちかねたように足元にチビが居ます。どうやって最後の生徒さんであることを識別しているのか本当に不思議です。いつもこっそり二階で人数を数えているのかもしれません。
昨年、まだ子猫だったチビを生徒さんに見せるためにお稽古の場へ連れて行き、チビはびっくりして怖くてぶるぶる震えていたので多分それがトラウマになってしまったのでしょう。チビにはかわいそうなことをしましたが、おかげでお稽古の邪魔をするようなことはありませんので結果的に良かったです。
今年の夏はチビにとって初めての夏で、この暑さには相当こたえているようです。先週はやんちゃなチビが日課のようにタマに絡んでいたのもやめて、ぐったりして餌も食べずにいたのでさすがに心配になりました。タマも、いつもと違うチビの様子をじっと窺っていました。月曜日に近所の動物病院に連れて行き点滴してもらうとやっと元気を取り戻し、今週は餌を食べるようになりました。
縁あって巡り合った二匹の猫が我が家で元気に暮らせるようこれからも見守っていきたいです。

早くも7月  本の題名が正式決定致しました

2011-07-01 20:15:58 | 日記
夏至も過ぎ、今年も半分終わりましたね。本の製作も最終段階に入り、今日、英文部分の最終チェックのために原稿をNYへ送りました。
今回の経験を通じ、本を作ると言うことはいかに多くの人の協力を経て作られていくのかということが良く分かりました。自分自身も大変きつい作業が続いた時期があり、地震のニュースを見ながら泣きながら作品制作に励んだ経緯も考えると、まさに汗と涙の結晶です。そしてやっと間もなく完成です。今までお世話になった先生方や励まして下さった友人知人、そして本の製作段階ごとにお世話になったその道のプロの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。
正式決定した題名は『ポーセリン・アートの装飾テクニック』副題「和洋のモチーフ50点と技法解説」英文題名は『THE ECLECTIC SENSE OF EAST-WEST PORCELAIN ART DECORATION』副題「Elucidation of Fun and Easy to follow Decoration Techniques」
題名からお分かりのように、この本は単なる作品集ではなく、ポーセリンペインターの方々が実際の作品制作で使える技法の解説をふんだんに盛り込んでおります。編集者のKさんといっしょに今日「こんな親切な本にはなかなかお目にかかれませんよね。買った人は絶対にお得です。」とたがいに自画自賛しました。8月5日発売予定ですので皆様どうぞ楽しみにお待ちください。
残念ながら7月29日(金)~31日(日)に軽井沢ー追分の『ギャラリー望月』で行われる作品展には新刊本は間に合わないことがはっきりしました。しかし、作品展では本に掲載された作品を全て展覧致します。会場では製本前の最終稿を本の見本としてご覧頂き、事前にお申込み下さった方には発売と同時に送料無料でお送り致します。全日程、私はギャラリーにおりますので皆様ぜひ、ドライブがてら遊びにいらして作品をご覧下さい。