美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

クラス通信 2010年2月16日

2010年02月16日 | クラス通信Ⅲ(高1)
◆2010年度高等部入試がありました。
入試期間中の休みがありましたが、みんなどんな過ごし方をして、どんなことを考えたのでしょうか・・・

◆君は入試の日のことを覚えていますか・・・?

毎年入試の時期になると、私はある感動がこみ上げてきます。入試に向けて様々なことを思い、いろんな我慢もして必死に勉強してきた中学3年生。
合格発表の時、そのがんばってきた沢山の思いが集約されます。

発表を見て、合格を確認できて喜びの涙する者がいます。がっくりと肩を落とし涙する者がいます。現実を受け止めなければならない瞬間です。

教師をしていて一番罪深いことをしている瞬間でもあります。本当は真剣に頑張ってきた人すべてに報いてあげたいのですが・・・

喜びも悲しみも大きいからこそ、その人のその後の歩みに大きな影響があります。
合格者も不合格者も結果をしっかりと受け止めて次の自分の人生を歩みだす出発点にしてほしいと心から願います。

その現実の中に一人一人の受験生のドラマが見えてきます。
合格発表には、そこに凝縮した15歳の涙が流れます。そしてその家族の涙も流れます。私自身その彼らの姿を忘れずにいる教師でありたいと気持ちが引き締まる瞬間です。

1Cの君たちにも、合格した時の感動をぜひ思い出してもらいたいです。
君たちは中学入試、高校入試にチャレンジしてきました。そして1Cの全員が、合格という大きな感動を経験した人たちです。
自分が経験してきたドラマをぜひ思い出してください。

毎日の生活の中で常に新たな感動を生み出すということはなかなか難しいことですが、感動した経験を思い起こし、感動の気持ちを新たに持つということはできます。
気持ちを新たに持つということも含めて、人はその感動の数だけ成長し、深まると私は信じています。

毎日の学校生活の中にも自分が経験してきたさまざまな感動を思い起こす場面がきっといくつもあります。それに気づき、そのことを大切にできる感性をもつことができるか、それとも鈍感になってしまい全く何にも感じなくなった、気づかなくなった自分がいるのか。
両者の人生はきっとずいぶん違ったものになるでしょう。

素直な気持ちで、自分の心に問いかけよう。
忘れかけていた大事なものを失わないように・・・
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