美と知

 美術・教育・成長するということを考える
( by HIGASHIURA Tetsuya )

クラス通信 2006年6月27日

2006年06月26日 | クラス通信Ⅰ(C組高2~高3)


◆1学期も、進路研修や遠足、大学学部説明会等あっという間に過ぎていった感じです。
一人一人が、3年生の目標、課題を持って4月のスタートを切りましたが、現状はどんな感じでしょうか。

◆クラブ活動で思うように成果が出せていない人もいます。大学進学を希望しながら、十分にがんばれないでいる人もいます。
 「がんばっている人には、きっと奇跡が起こる。」
私はこの言葉を信じたいと思います。誰のためでもない、自分に嘘をつかない、自分をごまかさない生き方を大切にしたいと思います。
人は誰でも、つらいことより楽しいこと、しんどいことより楽なことを選択したいと考えます。でも、心の深いところで自分が本当に望んでいるものは何なのかをしっかりとみつめて、そこに誠実にありたいと考えます。
二度とない自分の人生です。人生の乗り換え切符はありません。今乗っているレールをどういう方向に向けていくか、少しずつ、少しずつしか歩めません。しかし、確実に自分の人生の方向が決まりつつあるのです。

 高校時代は、高校生であることを存分に生きてほしいと願います。つらいことも楽しいことも、後で、あの時にやっておけばよかった、という後悔をしないために・・・ 


◆大人になるということは、甘え心を取り払っていくことです。
「このぐらいのことは許してもらえるだろう・・・」「何とかしてもらえるだろう・・・」「自分ひとりぐらい大丈夫だろう・・・」といろんな甘えがあります。そこを自分で自分に厳しくできなければ、精神的に子どもだということです。
中学、高校と6年間で精神的に大きく成長できます。たのもしくもあり、うらやましくもあります。

今一度、本気で自分の生き方をみつめ、残りの高校生活をしっかりと歩んでいこうではありませんか。

「人と比べるのではなく、自分自身の本気との勝負を!」
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クラス通信 2006年5月16日

2006年05月12日 | クラス通信Ⅰ(C組高2~高3)


◆3年生のこの1年間のしっかりとした歩みを作ろう。
何事も物事の本質をつかむことが大切です。表面的なわかりやすいところで止まり、物事の核心に迫りきれない人が沢山います。何のために学ぶのか、学びによって得られるものを大切に考え、枝葉末節に振り回されず、骨太な思考ができる人になってほしいのです。
高校時代の最大の課題は、自分の生き方、自分の進路を見つめることです。これなくして高校時代の意義を見つける出すことはできません。推薦で大学に進学する値打ちは、大学での学びを見つめたうえで学部学科を選択できることです。しっかりとした進路選択ができるように毎日の生活にアンテナを張り巡らせてください。

自分の生き方を真剣に考え、大切にできる人こそが(Mastery)、社会や他者への深い思いやりの心を発揮できる(Service)のです。
 
 まだまだ、甘えの気持ちが抜けてない人がいます。大人になるということはこの甘えを取り去っていくことなのですよ。大勢の中に逃げ込むのではなく、一人の人間としての判断(自分からすすんで、考えて、決める)をしっかりとしていこう。

◆1・2年次の総合席次配布
 学部希望アンケート集計と照らし合わせ、この学年の動向をしっかりと読み取り、具体的にどうすべきかを考えよう。
自分を過小評価せず、自分の中に秘められた可能性を存分に引き出そう。

「人間の総合的な能力には、本来それほど個人差はない。もしあるとすれば、それはどの程度活用しているかの差がでているにすぎない。」(チャールズ・ダーウィン)

「人間の真の力にくらべれば、自分の用いた力などとるにたらないものです。」(アインシュタイン)

「天分とは天から与えられた1パーセントのインスピレーションと、自分の流す99パーセントの汗から成る。」(エジソン)

自分の流す汗には嘘はないのです。



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クラス通信 2006年4月18日

2006年04月17日 | クラス通信Ⅰ(C組高2~高3)


◆3年生となりました。今、「学ぶ」ということをもう一度考えてみよう。

学習をすることにより、二つのものを身に付けます。一つは、学習した内容の「知識や技能」。もう一つは、学習するという行為そのものにより得られる「人格成長」です。
「知識や技能」は、習得された場合、目に見える成果となって現れます。もう一つの「人格成長」は、何かを習得しようとする過程で自分自身が体験することでしか習得できないもので、他人からは見えません。
 たとえば、頑張ることで得られる「忍耐」や「感動」はその人自身を成長させるもので、何かを学んだ際の知識や技能習得の成果は別として、自分なりにがんばったということが力になって、次の機会に役に立つかもしれない能力になります。これは、自分が努力をするという経験を積んだ人にしか蓄積されない力で、知識のように決して他人に伝授されることはありません。また、なにかを学ぶ「喜び」そのものは体験で、いくら面白いからと人から説明をうけても、聞いた人が面白いと感じることは出来ません。
「効果的な学習」ということがよく言われます。これは短時間で少ない努力で学習できるような内容を連想しますが、これによって習得できるものは、ほとんどが上記の「知識や技能」で、本来人間の成長過程で大切にされなくてはならない後者の何かを学習するときに得るべきものがどこかに忘れ去られているような気がします。
社会においては、多くの知識や技能がものをいいます。社会で生き抜くとき、有利か不利かを考えると、大方は知識も技能も多くある方が有利に決まっています。しかし、学校や教師や保護者、あるいは学ぶ生徒本人がその効率よさを大切にするあまり、ゆっくりと身につく「人格成長に関わる変化」の部分を待てなくなるならば、これは大きな問題です。
学校で効率よく学べる類の内容は、全生涯に渡って必要とされる知識や技能全体ではありません。それよりも大切なことは、卒業してからも社会の変化に対応して、一人で深く的確に学習し続ける能力であり、努力し続ける能力です。
暗記したり、自分の手で書き写したり、辞書を引いたり、ノートにまとめてみたり…時間がかかって、面倒くさいことの中に一人一人の忍耐や努力、工夫や方法が生まれてきます。その実感、経験の積み重ねが、社会に出たときの大切な能力に結びついていくのではないでしょうか。
自分の学習姿勢が、単に目先の点数のためだけのものになっていないか・・・学ぶとは自分を鍛えることなのです。自分自身が変わることにつながるものなのです。厚みのある深い学びを目指していこう。
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クラス通信 2006年3月20日

2006年03月20日 | クラス通信Ⅰ(C組高2~高3)


◆今日終業式をもって2年生終了です。
この1年間はどんな1年でしたか。いろいろな決意を持って高校に入学して、まる2年が過ぎ、高校生活も正味今年の12月までの9ヶ月間と考えてください。

『人生の必要なときに、その道しるべとなる人を神様は与えてくださる。
クラスやクラブの友達との出会い、いろいろな先生との出会い。偶然のような出会いの中に、その人の生き方を左右するような意味が生まれることがある。』

 高校時代の一番大切な課題は自分の生き方を見つめることです。答えはすぐにはみつからないかもしれませんが、自分と向き合う、人の生き方を見つめる、人の言葉に耳を傾ける、そのような姿勢の中にきっと人生の道しるべとなるすばらしい出会いが生まれると信じます。
 
◆ 2年生の「自己推薦書・振り返りシート」があります。
大学推薦の資料としても扱われる大切な書類です。自分をしっかりと見つめて、思いをこめて丁寧に記入してください。そうすれば自分の心を整理し、伝える大切な書類となります。心がこもらなければ単なる紙切れになってしまいます。大学進学を含めた人生の選択のときです。今までの一人一人の様々な歩みが豊かな実を結ぶようにがんばっていきましょう。

物事を為すときは、心がこもらなければ、それは意味の無い雑用になってしまいます。でも、どんな些細なことにも意味を見出して心をこめて取り組んだなら、自分を磨くきっかけとなります。心と身体のバランスよい成長を目指して一つ一つのことに丁寧に取り組んでください。担任は応援しています。

◆ 3年生になると英語力判定試験が実施されます。
勝負してください!
今、勝負しなければ、いつ勝負するのか・・・逃げたら負け。

『物事をしない理由(言い訳)を探してはいけない。』
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クラス通信2006年2月21日

2006年02月19日 | クラス通信Ⅰ(C組高2~高3)


◆2006年度高等部入試が終わりました。
2月13日A方式入試合格発表。2月16日B方式入試合否郵送通知。で入試は終わりました。入試期間中の休みがありましたが、みんなどんな過ごし方をして、どんなことを考えたのでしょうか。

◆君たちは入試の日のことを覚えていますか。
毎年、入試の時期になると私は感動がこみ上げてきます。入試に向けて様々なことを我慢して、必死に勉強してきた中学3年生。合格発表の時、そのがんばってきた沢山の思いがそこに集約されます。
発表を見て、合格を確認できて喜びの涙する者がいます。自分の番号が確認できずがっくりと肩を落とす者がいます。現実を受け止めなければならない瞬間です。合格者も不合格者も結果をしっかりと受け止めて次の自分の人生を歩みだす出発点にしてほしいと願います。
その現実の姿の中に一人一人の受験生のドラマが見えてきます。
合格発表の日には、そこに凝縮した15歳の涙が流れます。そしてその家族の涙も流れます。私自身その彼らの姿を忘れずにいる教師でありたいと気持ちが引き締まる瞬間です。
2Cの諸君にも、合格した時の感動をぜひ思い出してもらいたいです。君たちは中学入試、高校入試にチャレンジしてきた諸君です。そして2Cの全員が、合格という大きな感動を経験した人たちなのです。自分が経験してきたドラマをぜひ思い出してください。
毎日の生活の中で常に新たな感動を生み出すということは難しいことですが、感動した経験を思い起こし、感動の気持ちを新たに持つということはできます。
気持ちを新たに持つということも含めて、人はその感動の数だけ成長すると私は信じています。
毎日の学校生活の中にも自分が経験してきたさまざまな感動を思い起こす場面がきっといくつもあります。それに気づき、そのことを大切にできる感性をもつことができるか、それとも全く鈍感になってしまい何にも感じなくなった、気づかなくなった自分がいるのか。両者の人生はきっとずいぶん違ったものになるでしょう。

素直な気持ちで、自分の心に問いかけよう。
忘れかけていた大事なものを失わないように・・・
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