MIN LEKPLATS

& Patrick Chan is the ONE

ベルントソン今ひとつのインタ

2010-05-22 10:21:24 | Season09/10
motoさんにHärryda-Postenという地方誌にクリストファーのインタビューが掲載されているのを教えて頂きました。もうご存知の方も多いでしょうし、今更私などがとは思ったのですが、内容が今までにない角度からのとても深いものだったので、差し出がましいのは承知の上で敢えて紹介させて頂くことにしました。どうかご了承ください。



クリストファー・ベルントソンもう一年現役に賭ける

2010-05-17
長年エリート選手としてきたクリストファー・ベルントソンだが、今回タイムアウトを取り、未来について考えた。
「しばらく(フィギュアについて)何も考えない時間が持てたのは良かったと思う」
そして今、彼はもう1シーズン現役生活に賭ける決意をした。


ユーロの失敗と五輪への切符を入手できなかったことはクリストファー・ベルントソンにとって厳しい逆境だった。
「良いほうに向かっている、向上しているという自覚があったんだ、なのにユーロでちょっと焦点の結び方を誤って試合を台無しにしてしまった、そしてそれでお仕舞いだった」
試合シーズンが終わった時点で、彼は暫くエリートとしての投資を止めて、好きなことをやってみようと決めた。
「唯一決めたのは何も決めないってことだった」
この休止は、通常24時間日夜彼の全ての行動を規制してきたフィギュアスケートに対して、必要な距離を置くことを可能にしてくれた。
「エリートのスポーツ選手にとっては、生活の万事がそのスポーツ中心だからね。何か食べたり飲んだりする度に、良いか悪いかと分析してしまう。何をやっていても意識は絶えずスイッチオンなんだ」とクリストファーは言う。

休止は2ヶ月に渡った。その間、初めて食事でビール一杯、あるいはワイン一杯を飲むことが出来た。翌日の練習への影響を考えることなく夜更かしすることが出来た。
同時に勉強に集中することが可能になり、シャルマーズのエネルギー&環境部門の卒業論文に取り掛かった。電気モーターを駆動する直流から交流へのコンバータの設計と構築を主旨とした論文だ。
「夏中作業して秋には完成させようと考えていた」
卒業の後は、社会の電気消費減少に貢献できる様々な技術的解決法を見つける仕事がしたいと思っている。

とはいえ、この数ヶ月フィギュアスケートを完全に棚上げしていたわけではない。練習はしていた、が、より気まぐれに、楽しいからという理由で。
トップを維持しようと思うなら、行動に100パーセントのフォーカスを持たざるを得ない、だが、時々一歩下がって視点を変えてみるのは良いことだと思う。
「成り行き任せ状態でプロ選手相手の競争を出来るわけはない、だけどそんなに深刻に考えない時期を、時々ちょっと入れるのなら可能だ」とクリストファーは言う。
いつもより自発的に練習したことにより、彼は自分にとってフィギュアスケートが如何に貴重なものであり、何故ずっと続けてきたのかを理解した。
「幸せになれる、スケートするのが楽しいんだ。そういうことは成果に向けて集中し切ってる時には気づかない」とクリストファーは言う。

最終的に、来シーズンもフィギュアに賭けようという決定が生まれてきた。
「依然として楽しいし、身体もそれを望んでいる。今までにないくらい体調も良いんだ、もう1年やる基盤は良好だ」と彼は言う。
フィギュアスケート連盟はこの(フィギュアへの)投資に対し援助すると約束してくれた。フィギュアを普通のフルタイムの仕事と兼ね合わせるのは、練習と試合にどれほどの時間が必要かを考えれば先ず不可能。
クリストファーは既に、翌年のユーロとワールドに導いてくれるであろう期待の懸かった、新しいプログラムを構築し始めている。目標はもちろんこれまでと比べて、更にもう一段階高いレベルに至ることだ。
「安定性を高める必要がある、そしてプログラム全ての要素に対して作業する。滑走の流れとラインを良くして、コレオグラフィーももう少しレベルアップさせる」と彼は言う。

JENNY FÖRANDER

最新の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
拍手ご返事 ()
2010-05-25 03:24:54
> 05/24 18:42 にコメントくださった方へ

激励有難うございます。
たまたま住んでた処がSWEだっただけのことですが、それで多少なりともお役に立てるんだから嬉しい限りです。
創作もべるシュルのご縁で多くの方に読んでいただけます。彼らにも感謝しないと。

これからも宜しくお願いします。
返信する
拍手ご返事その2 ()
2010-05-29 15:18:58
>ぺと蓮子さん
この記事はほんと深いですよね。
人はみんなそれぞれ苦労しながら頑張ってるわけで、なにも彼が特別ってことはないのでしょうけど、ずっと軌跡を追ってきた者にとってはやはり感慨深いです。
スケートのプレッシャーから離れたとたん学業に熱中ってのもいかにも彼らしい(笑)
それから、も一人ドルフ愛好家に遭遇できたようなのも嬉しいです。もう忘れ去られたかと思いきや、なんととYoutubeやニコニコにもかなり出てる。50を越えた現在もかっこいいです。
(だから27歳で年寄り扱いは勘弁してくれって

>motoさん
教えてくださって本当に有難うございました。
とっても貴重なインタビューですよ、これは。

そうか、インタビュアーがカメラマンも兼ねていたのですね。雰囲気のある、いつものクリスとは一味違った写真でした。
そして、そうですね。まさか遥か日本で読まれてるなんて夢にも思ってもいないでしょうね(笑)

>スケ連も、せめて英語のページがあるといいのにな~と思ったりもします。
>スケ連の記事で日本人に向けて色々言ってくれているけど、それもスウェーデン語ですし(笑)

これ、私も??でした。どう読んでも日本のファンへのアピールですからね。なに考えてんだスケ連(笑)
でも、マジな話ぼちぼち英語にしてもいいんじゃないか、するんじゃないかって気もするな。

SWE人、特に若い子は英語先ず問題ないです。
クリスが日記を英語で書いてるのも、ファン分布が国際的(というかむしろ国内のが希薄)なのがわかってるから不満をもつ者はいないでしょう。そういう意味でのプライドやこだわりはあまりない国です。なにしろ小国ですから。
返信する

post a comment