肺がん末期の母

2011年1月末に肺がん末期と診断された母のことを綴っていこうと思います。

1回目の検査「CT」

2011-01-31 08:59:41 | 2011年1月
~31日までの母は日に日に痛みの範囲が広がっているという。

初診の頃は肋骨の右下部分(差込)が痛いと言っていたが
その範囲は広がり、背中にまで来ていた。

癌だとしたらそんなに進行はやいわけないから!w
っと、母に言うと
「本当にいたいんだって!w」っと母も笑っていた。

いたって冷静。
母はかなり落ち着いている。
その落ち着きが逆に怖かった。

10年前、胃癌かもしれないといわれたときは
かなり動揺していたのに・・・。
今回は冷静すぎる。

なんだか嫌な予感がぬぐえず。
そうなる覚悟の話を母としながら検査1日目を迎えた。

1日目の検査はCT。
検査だけのつもりだったが先生に痛み止めが切れたことを
伝えてもらうと面会したいといわれ、面会することに。

CTを見ながら先生からの説明をうける。
右肺に5cm程度の腫瘍。
右胸膜全体に転移している。
骨への転移もあるかもしれない。

とのことだった。
PET検査を終えるまでははっきりとは言えないが
悪性の場合最悪で余命1-2ヶ月とのことだった。

この言葉を聞いて初めて涙が出た。
母が居る前で涙は見せたくなかったが
ぶわっとあふれ出てしまった。

最悪でも余命1年半はあると思っていたからだ。

「完治するんですか?」
と聞く母に
「完治はありません。
 腫瘍を小さくしたり、痛みを抑えて
 癌と付き合って生きていく方法を探すことになると思います」
と、はっきり言う先生の言葉に
ますます涙は止まらなかった。

その言葉が出るということは
ステージⅣは確定だと思ったから。

まだ60歳なのに。
なんで?
なんで?と頭がぐるぐる。
母は冷静にこれからのこと考えなくちゃねっと
前向きだった。