梶ヶ野弘美さんは、平成16年、財団法人中央義士会の第1回忠臣蔵講師検定試験に合格してから、忠臣蔵講師として年間約20回、公民館や企業などで講演している。ちなみに梶ヶ野さんは現在2つの会社で役員をしているため、講演活動は土・日・祭日に行っているとのことだった。忠臣蔵講師検定を受けた経緯や忠臣蔵の今日的な意義などについて伺った。
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<一言メモ>
忠臣蔵については、小説を何冊か読んだことがあるしテレビでも見たことがあるが、講演は聞いたことがない。ましてや忠臣蔵講師検定も忠臣蔵専門の講師があることも知らなかった。今回、縁があって忠臣蔵講師の梶ヶ野弘美さんのお話を伺ったが、同じ忠臣蔵でもこんな切り口があるのかと興味深かった。
Q 講演内容については、いろいろ工夫されていることでしよう。
梶ヶ野 現在、13通りの話ができます。講演内容を充実するため、関連するお寺などに行って写真をとったり事実関係を調べたりしています。初めて話す内容については、中央義士会の了解をとっています。
Q 忠臣蔵については、たくさんの小説も出ていますね。
梶ヶ野 中央義士会は、政治・宗教・思想に左右されずに史実を追求する立場をとっています。ご承知のように、元禄赤穂事件が起きたのは、絢爛たる経済・文化・政治が行われていた元禄時代です。
この時代的な背景を正確に把握しない限り、忠臣蔵を正確に語ることはできないと思います。
Q 忠臣蔵の今日的意義というと、とんなことなんでしうか。
梶ヶ野 非常に困難な環境にあり多くの脱落者を出しながら、主義主張の異なる47人の集団をまとめ、本懐を遂げた大石内蔵助の人間性・能力については、今も価値を失っていません。その戦略・戦術は企業経営だけでなく、現在の困難な時代を生きていくうえの指針にもなると思います。