広島の人・エポカわ~るど編集日記

広島の人に関する情報誌HP「エポカわ~るど」の姉妹編として、情報を提供します。

あなたに言葉の贈り物/路上詩人・アート書家/大杉剛巨さん

2012年07月18日 20時09分27秒 | 日記

 
 大杉剛巨(おおすぎ まさなお)さんは、2年前から広島市で路上詩人・アート書家として創作活動を展開しており、現在では活動範囲が中四国九州まで広がっています。
「あなたに言葉の贈り物」が創作の原点で、お客さんと対面して作品を書いています。そのほかにデザインも、看板・名刺・Tシャツなど幅広く手がけています。


詳細⇒http://www.epocaclub.com/


<一言メモ>
 
 大杉さんが脱サラしてから2年しかならないのに、作品の制作力が急速に向上し、活動範囲も飛躍的に伸びている。その秘訣を尋ねたら、彼は次のように答えた。
「 書道は正式に習っていません。『あんな字が書きたい』『こんな字が書きたい』と意識して、ただひたすら継続することを心がけてきました。まだまだ未熟です。正式に書道も習いたいと思っていま
す」

 大杉さんは、地元の皆実高校に入学し、それから天理大体育学部に進学した。体育の先生になりたかったが、教師の免許はとったものの採用試験に不合格、残念ながら志を果たせなかった。
 注文住宅販売のサラリーマンになり、2年後、携帯電話販売会社に転進。さらに住宅リフォーム会社に変った。

 2005年結婚、2010年待望の第一子に恵まれたので、これを機にサラリーマンを辞める決心をする。

Q その動機は?
A 仕事は好きでしたが、会社員である以上、会社のやり方を尊重しないといけません。自分のやりたいやり方と徐々にひらきが生じ、それと比例して辞めたい思いがふくらんできました。息子には、嫌々会社に出勤する父親の姿を見せたくないという思いで退職を決断したんです。

Q よく決断できましたね。
A 決断したらやるしかありません。『あの時辞めなければ良かった』と思うか、『あの時辞めて良かった』と思うかは、その後の自分の行動で決まります。『あの時辞めて良かった』と思えるように、ガムシャラに頑張りました。

Q 創作にあたって心がけていることは?
A 前向きになれる言葉を書くように心がけています。その人を安心させる言葉も必要かもしれませんが、その言葉でその人の成長を
止めてしまってはいけません。例えば『今のままでいいよ』ではなく、『今のままでも素敵だけど、もっと磨いてもっと輝こう』とい
う感じの言葉を書くようにしています。
 看板やTシャツのデザインは『この看板でお客様が集まるように』『このTシャツでみんなが頑張れるように』と、魂を込めて書いています。

Q この仕事を始めて変わったことは?
A 考え方が変わりました。自分らしい字を書いているうちに、『自分らしく生きていいんだ』ということが分かってきました。
また、意識して字を書き続けているうちに字の成長を実感でき、『意識して自分を磨き続ければ、もっともっと成長できる』ということに気づくことができました。
 これからも、型にはまらず自分らしく自分を磨いて生きていきたいと思っています。