25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

保水層、空中井戸など

2018年11月19日 | 社会・経済・政治
あれ、もしやと思い、炭酸カリウム、硫酸第二鉄、塩化アンモニウム、塩化カルシウム、25%苛性ソーダをアマゾンで検索してみた。実験用に使うのに各品を25kgも買うのは高いし、容量も多すぎるからで、薬局に頼むと25kgのものが最低の量だと言ってくる。するとアマゾンでは硫酸第二鉄だけがなかったものの、それぞれ500gのものがある。硫酸第二鉄も試験薬として500gで売っているところがあった。よかった。やれやれ、と気分がよい。やはりアマゾンは便利である。
化学はほとんどわからないが、それぞれの利用法を読んでいると、人間もこんなものをよく調べ、開発し、利用してきたものだと驚いてしまう。

 これは来年のための準備である。ぼくはどうしても、砂漠を農地に変えることの実例を示したい。縁あって、民間の故老研究家が尾鷲を去る前にぼくに頼んだ。試験を継続し、完成させることを。
 現在はその故研究家の頭の中を覗いている感じで、頭の中の理屈をぼくの頭の中に、ぼくの納得の仕方で移すことをボチボチとやっている。だいたい整理がついてきて、砂漠の砂の性質。土壌というもの、混和物である土の特徴的なこと。保水層に溜まる水質の栄養のこと、つまりは植物にはどんな栄養がいるのか、ということ、砂漠における砂防提が必要な理由。砂漠を開墾するための簡易道路建設のこと。保水層を作ったとして何を植えるのがいいのか、いくつか植物をピックアップしてみることなど、ポツポツを思いを巡らし、時には調べ、頭の中だけで構想を練っている。

 自宅でやっている実験から実際の内モンゴル黄土高原でやってみる必要がある。あるいはやってみたい企業なり農家があれば、やってもらいたいが、そういう企業や人を見つけるのは困難なことで、面倒臭いから、実際に村に行って、一坪ほどをお借りしてやってしまうのが一番早いと思っている。

 懸案のことだったので、このことは失敗するにせよ、成功するにせよ、来年で決着させる。気分もよい。魏の国を復活させるのだ。砂漠を緑化できれば、中国政府も大開墾事業を始めることだろう。上空からいくら種や苗を蒔いても、どれほどの成果が上がっているものか、実際に視察もし、その効果のなさを実際に見た。

 砂漠化は北京市に迫っている。
 農民は都市生活者と同等の生活が保証されなければならない。都市で貧窮な暮らしをする農村出身の若者も農村に帰り、開墾すればよい。葡萄でも作れる。それをワインにすることもできる。
 日本からいくボランティアの人達がやっているのは苗を植えて待つ、というものだ。水が地下にあるらしいところしか成功できない。

 こんなアイディアもある。ビニールハウスを作り、室内を太陽光で温め、室外との温度差を作る。氷が入ったコップの外側には水ができる。これと同じだ。この水を自動的に集まるようなものにして、農地には点滴のようにその水をやればよいのだ。

 この原理なら井戸を掘っても重金属などが出てくるような地域は保水帯を作り、小便もそこでし、気化させて再び水滴を作って取水する空中井戸を作る方がよい。

 ふむ、と一人で考えている。 

 


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