25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

世襲政治家

2019年07月13日 | 社会・経済・政治
 政治の世襲はダメだと思う。職人や芸能人の世襲とはわけが違う。国のあり方を決めていくのである。合格は選挙で決められる。後援会を継ぎ、事務所の資金を継ぎ、党員を継ぐ。これでは志をもち、あわせて才能をももつものの台頭が世襲によって阻まれることになり得る。小泉進次郎のどこが優れているのか、麻生太郎のどこが能力があるのかちっともわからない。
 
 生徒会では世襲はない。つまりまともである。自由・平等・人権、それに民主主義選挙においてまともである。18歳になって選挙権を行使するとき、まず戸惑うのは、18歳以上の世界はまともではないということを知ることである。がしかし大勢がそれはいけないことだと言わない。世襲で選挙に勝ったもの恥ずかしい顔をせず、どうどうとしている。この姿が日本国である。地方の隅々にまで世襲のネットワークがある。

 世襲政治が続く限り、大改革はできない。予算を作るにも、新しい産業を生み出すにも、制度を廃止するにせよ、新制度をつくるにせよ、敢行はできない。日本はこの30年でしなければならないことをしてこなかった。
 政治家に才あるものはなく、企業のトップに生み出す力がない。
 
 生み出す力がないというのは才あるものの頭が理解できない。でしゃばらず、凡庸な者が社長になるという緩い慣習がある。

 世襲政治家への規制が必要に思える。せめて事務所資金の継承と選挙区の継承はできない、とんsらなければ公平ではない。