5月3日に始まった関ジャニ∞の「えっ!ホンマ!?ビックリ!!TOUR 2007ツアー」(通称47都道府県ツアー)、
この日、沖縄コンベンションセンターにて、無事ゴールイン!
ツアー日程の8月分見たときゃ、
「こら、小動物は危ないな…」と思ったが、いや、見事生きのびたねー。
明日のワイドショー、予約しなくちゃ、しなくちゃ。
ところで沖縄といえば、教科書問題である。
「集団自決は軍の強制」削除問題である。
数年に一度、こういう問題が世間をにぎわせる。
問題にされる箇所は、秀吉の朝鮮出兵だったこともあったが、たいていは日韓併合~太平洋戦争あたりの記事である。
教科書検定というのは、文部科学省に提出された教科書の見本を「教科書用図書検定調査審議会」というところが審査する制度らしい。ここ参照。
で、いま検索して知ったが、審議会のメンバー名も審議内容もここに開示されている。
いま読んでみたが、議事録で一番新しいのは18年度第一回議事録(2007年3月)なのだが、沖縄については「南京事件の犠牲者数、沖縄戦の実態などの記述について、現在の学説状況に照らして、修正を求めました」とあるだけ。
誰が言い出しっぺなのかは不明。
「現在の学説状況」についての参考文献等へのリンクも貼られてねえなあ。
何年か1回、世間が大騒ぎするのはわかっているのに、「教科書用図書検定調査審議会」というところは、こういうことをやらかす。
なんで?
騒がれるのはわかっているのにやらかすからには、
そこには強い動機があるはずだ。
そして、マスコミはこういう場合、「文部科学省」とか「教科書用図書検定調査審議会」という顔の見えないおおざっぱな集団を「犯人」にするわけだが、単独犯か複数犯かは不明ながら、集団を形成するのは個々の人間であり、「なんとなーく」な漠然とした流れで総意が決まっているように見えても、個人の意思の介入なしには「流れ」ださないことは、誰しも「さしたる議題のないときの、誰ひとりやる気のないホームルーム」で経験済みだろう。
で、動機である。
ミステリ小説にこういうパターンがある。
殺人が起こる。
犯行場所は開かれた場所で、大勢の人がおり、その場にいた誰にでも犯行は可能だった。
その場合、犯人決定の決め手は「動機」である。
いますぐ思い出せるものとしては、清水義範の『やっとかめ探偵団あやうし』。あの犯行動機は、ほんとうにせつなく、ものがなしかった。
で、動機である。
今回の問題に限ってみると、「教科書から『沖縄の集団自決は軍の指導によるものである』を削除したかったのはなぜか?」ということになる。
可能性その1.審議会の議事録どおり、「集団自決は軍の指導によらない」ことが、最近の現代史学会では定説である。
(が、それならマスコミもそう言うよなあ?)
(定説になるためには、調査結果をまとめた論文を発表、学会全体に承認される必要があるよな? この場合の調査のメインはやはり現地での聞き取り調査だべ? でも現地の人たちはあんなに「違うーっ」つってんだよな?)
可能性その2.集団自決を強制した当事者の1人で、今もそれなりの権力を持っている人が、あの世からのお迎えが近づくにつれ、そのときの夢ばかり見るようになり、なんとかしてなかったこと、「あれは沖縄人が勝手にやったこと」にしたかった。
(あ、これ、ありそう。そのときもし30歳だったら、いま92歳だもんな)
可能性その3.集団自決を強制した人が近親者にいる人で、いまそれなりの偉いさんが、世間にばれたら体裁が悪いので、なかったことにしたかった。
(うーん、苦しいな、これは。騒がれるのはわかってんだから、どう考えても藪蛇だもんな)
(が、「喉元過ぎれば暑さを忘れる」「人のうわさも75日」な人間特性を考えれば、それほど無茶でもないか?)
可能性その4.太平洋戦争の記憶を風化させないため。マスコミが騒ぎたてることによって、太平洋戦争についてほとんど何も知らない若い人たちにも、太平洋戦争とはどんなものだったのか、そのせいでどんな悲惨なことがあったのか、興味をもってもらうため。
可能性その4、なんか臭くね?
ところで本読み月記のほうには何度か書いたのだが、
わたしは小学校高学年~高校生くらいにかけて、戦争関係の本はわりといっぱい読んだ。
なぜ読んだかといえば。
ごめんなさい、ごめんなさい、怖い話読みたさからです。
怖い猟奇な話読みたさから、原爆も、特攻隊も、回天(海軍版特攻)も、ひめゆりも、空襲も、ナチスの強制収容所も、戦艦大和の沈没も、読んだんです。
(時代違いだと「島原の乱」とかも怖かったよ~)
特攻隊および回天については、前にも書きましたが、怖いというより、腹が立って、腹が立って、腹が立って。
ほんでどれが一番怖かったかというとナチスの大量虐殺ですが、その次はひめゆりです。
電気も水道もない洞窟で、
傷病兵のうめき声のたちこめる洞窟で、
もう長く風呂に入っていない人間の体臭と、膿んだ傷口の悪臭と、起き上がることすらできない重体の兵士の排泄物の匂いが、むっとたちこめる洞窟で、
ひめゆり部隊の少女たちは兵士を手当てするのだ。
ガスもないから、器具や包帯を消毒するにも、火を焚かなければならなかったろう。
水はどうしたんだろう。近くに汲みに行けるような川があったのだろうか。それとも井戸を掘ったのだろうか。
トイレは外に穴を掘ったんだったろうか。
手当ての甲斐もなく息を引き取った兵士の遺体はどうしたんだったっけ?
読んだのがかなり昔のことなので、覚えていない。
が、最後の結末だけは覚えている。
米兵の上陸した頃だったか、敗色が濃厚になった頃。
誰の指示だったかは覚えていないが、彼女たちは配られた青酸カリを動けない兵士たちに飲ませてまわらねばならなかったのだ。
そのあと、米兵たちから「生きて辱めを受けない」(※)ために、数人づつ輪を作り、その真ん中で、軍から支給された手榴弾のピンを引き抜くのだ。
(※ この頃、沖縄だけでなく日本国じゅうで、「米兵が来たら、男と子供は全員殺され、女は陵辱される」と信じられていた。政府のプロパガンダによるものか、教育によるものか、単なる風評だったのかは不明)
たぶん小学校か中学校の図書館で借りて読んだ本だ。
ので、まだ廃棄されていなければ、登美丘西小学校および登美丘中学校の図書館を探せば、まだあると思う。
この日、沖縄コンベンションセンターにて、無事ゴールイン!
ツアー日程の8月分見たときゃ、
「こら、小動物は危ないな…」と思ったが、いや、見事生きのびたねー。
明日のワイドショー、予約しなくちゃ、しなくちゃ。
ところで沖縄といえば、教科書問題である。
「集団自決は軍の強制」削除問題である。
数年に一度、こういう問題が世間をにぎわせる。
問題にされる箇所は、秀吉の朝鮮出兵だったこともあったが、たいていは日韓併合~太平洋戦争あたりの記事である。
教科書検定というのは、文部科学省に提出された教科書の見本を「教科書用図書検定調査審議会」というところが審査する制度らしい。ここ参照。
で、いま検索して知ったが、審議会のメンバー名も審議内容もここに開示されている。
いま読んでみたが、議事録で一番新しいのは18年度第一回議事録(2007年3月)なのだが、沖縄については「南京事件の犠牲者数、沖縄戦の実態などの記述について、現在の学説状況に照らして、修正を求めました」とあるだけ。
誰が言い出しっぺなのかは不明。
「現在の学説状況」についての参考文献等へのリンクも貼られてねえなあ。
何年か1回、世間が大騒ぎするのはわかっているのに、「教科書用図書検定調査審議会」というところは、こういうことをやらかす。
なんで?
騒がれるのはわかっているのにやらかすからには、
そこには強い動機があるはずだ。
そして、マスコミはこういう場合、「文部科学省」とか「教科書用図書検定調査審議会」という顔の見えないおおざっぱな集団を「犯人」にするわけだが、単独犯か複数犯かは不明ながら、集団を形成するのは個々の人間であり、「なんとなーく」な漠然とした流れで総意が決まっているように見えても、個人の意思の介入なしには「流れ」ださないことは、誰しも「さしたる議題のないときの、誰ひとりやる気のないホームルーム」で経験済みだろう。
で、動機である。
ミステリ小説にこういうパターンがある。
殺人が起こる。
犯行場所は開かれた場所で、大勢の人がおり、その場にいた誰にでも犯行は可能だった。
その場合、犯人決定の決め手は「動機」である。
いますぐ思い出せるものとしては、清水義範の『やっとかめ探偵団あやうし』。あの犯行動機は、ほんとうにせつなく、ものがなしかった。
で、動機である。
今回の問題に限ってみると、「教科書から『沖縄の集団自決は軍の指導によるものである』を削除したかったのはなぜか?」ということになる。
可能性その1.審議会の議事録どおり、「集団自決は軍の指導によらない」ことが、最近の現代史学会では定説である。
(が、それならマスコミもそう言うよなあ?)
(定説になるためには、調査結果をまとめた論文を発表、学会全体に承認される必要があるよな? この場合の調査のメインはやはり現地での聞き取り調査だべ? でも現地の人たちはあんなに「違うーっ」つってんだよな?)
可能性その2.集団自決を強制した当事者の1人で、今もそれなりの権力を持っている人が、あの世からのお迎えが近づくにつれ、そのときの夢ばかり見るようになり、なんとかしてなかったこと、「あれは沖縄人が勝手にやったこと」にしたかった。
(あ、これ、ありそう。そのときもし30歳だったら、いま92歳だもんな)
可能性その3.集団自決を強制した人が近親者にいる人で、いまそれなりの偉いさんが、世間にばれたら体裁が悪いので、なかったことにしたかった。
(うーん、苦しいな、これは。騒がれるのはわかってんだから、どう考えても藪蛇だもんな)
(が、「喉元過ぎれば暑さを忘れる」「人のうわさも75日」な人間特性を考えれば、それほど無茶でもないか?)
可能性その4.太平洋戦争の記憶を風化させないため。マスコミが騒ぎたてることによって、太平洋戦争についてほとんど何も知らない若い人たちにも、太平洋戦争とはどんなものだったのか、そのせいでどんな悲惨なことがあったのか、興味をもってもらうため。
可能性その4、なんか臭くね?
ところで本読み月記のほうには何度か書いたのだが、
わたしは小学校高学年~高校生くらいにかけて、戦争関係の本はわりといっぱい読んだ。
なぜ読んだかといえば。
ごめんなさい、ごめんなさい、怖い話読みたさからです。
怖い猟奇な話読みたさから、原爆も、特攻隊も、回天(海軍版特攻)も、ひめゆりも、空襲も、ナチスの強制収容所も、戦艦大和の沈没も、読んだんです。
(時代違いだと「島原の乱」とかも怖かったよ~)
特攻隊および回天については、前にも書きましたが、怖いというより、腹が立って、腹が立って、腹が立って。
ほんでどれが一番怖かったかというとナチスの大量虐殺ですが、その次はひめゆりです。
電気も水道もない洞窟で、
傷病兵のうめき声のたちこめる洞窟で、
もう長く風呂に入っていない人間の体臭と、膿んだ傷口の悪臭と、起き上がることすらできない重体の兵士の排泄物の匂いが、むっとたちこめる洞窟で、
ひめゆり部隊の少女たちは兵士を手当てするのだ。
ガスもないから、器具や包帯を消毒するにも、火を焚かなければならなかったろう。
水はどうしたんだろう。近くに汲みに行けるような川があったのだろうか。それとも井戸を掘ったのだろうか。
トイレは外に穴を掘ったんだったろうか。
手当ての甲斐もなく息を引き取った兵士の遺体はどうしたんだったっけ?
読んだのがかなり昔のことなので、覚えていない。
が、最後の結末だけは覚えている。
米兵の上陸した頃だったか、敗色が濃厚になった頃。
誰の指示だったかは覚えていないが、彼女たちは配られた青酸カリを動けない兵士たちに飲ませてまわらねばならなかったのだ。
そのあと、米兵たちから「生きて辱めを受けない」(※)ために、数人づつ輪を作り、その真ん中で、軍から支給された手榴弾のピンを引き抜くのだ。
(※ この頃、沖縄だけでなく日本国じゅうで、「米兵が来たら、男と子供は全員殺され、女は陵辱される」と信じられていた。政府のプロパガンダによるものか、教育によるものか、単なる風評だったのかは不明)
たぶん小学校か中学校の図書館で借りて読んだ本だ。
ので、まだ廃棄されていなければ、登美丘西小学校および登美丘中学校の図書館を探せば、まだあると思う。