女医EMIのJOY HAPPY LIFE

旅行・映画・イベントなどとにかく遊びが(遊びも)好きな毒舌ママ女医EMIが楽しくすごす毎日のエッセイ。株もはじめました

読書

2012-11-13 17:19:39 | Weblog

藤木稟さんの「バチカン奇跡調査官 黒の学院」。奇跡認定のために事件を奇跡かどうか科学的に調べる調査官の平賀とロベルト。セントロザリオ学院に次々に起こるスティグマータや殺人の謎を解いていくが、ナチスまで絡んで大変です。多少想像も入っているだろうがバチカンの雰囲気が分かるのはなかなか面白い。囲碁ふうの天使と悪魔ゲームは私もやってみたい(笑)


桜庭一樹さんの「伏 贋作・里見八犬伝」。里見八犬伝をベースにした狂暴な犬人間の伏たちと漁師の戦いの話。伏が哀れだが人間の見方も納得だし、伝説と物語が混じってなかなか面白い。続編が出ても違和感ない終わりかたなので楽しみです。


鳥羽亮さんの「幕末浪漫剣」。千葉周作の弟子の柘植と、海舟の父の勝小吉か主人公。なかなか面白い。


真瀬もとさんの「シャーロキアン・クロニクル 3」「4」。3はちょっと話が込み入っていまいち。ワトスンが切れ者で多少意外。4はワトスンが急に短気な単細胞にされていてまた違和感。でもやっとシャーロックが登場したり、悪党みたいだったりして目がはなせない。

七尾与史さんの「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」。主人公の代官山刑事の前に現れたのは、ドSで口が悪くて猟奇趣味な美人の黒井マヤ刑事。バタフライエフェクトをたどる連続殺人で発送が非常にユニークな作品でした。結末も意外。他人に八つ当たりしたらイカンです。しかし黒井マヤ、証拠を盗んだり、死体が好きだからって犯人の目星がついても事件を解決しようとしなかったり、さぼろうとしたり、これも犯罪だ。続編が出たらぜひすぐ読みたいもの。


イアン・マキューアンの「アムステルダム」。魅力的なモリーが痴呆を起こして死んだあと、所有欲の強い夫のジョージがモリーの愛人三人を社会的に抹殺するために政治家ガーモニーの女装写真をヴァーノンに渡す。しかし、ガーモニーの妻の機転でガーモニーは栄光をつかみ、残りの愛人のヴァーノンとクライヴは死ぬことに。ほくそえむジョージがちょっとだけ心理的ホラー。知能を失うのは普通の人にとっては(恋人にも)苦痛ですね。

イアン・マキューアンの「贖罪」。上巻は子供時代でローラのせいでブライオニーは姉セシーリアの恋人ロビーを冤罪に落とし込む。下巻では成長後だがセシーリアやロビーと和解したいブライオニーがナースになったり小説を書いたり必死で贖罪する。必死すぎて哀れに思える。最後にマーシャルと結婚したローラは非常に厚かましく、不幸をつい願いそうになる。そしてラスト、老いたブライオニーが姉を思う部分は意外な展開でした。

有吉佐和子さんの「悪女について」。優しく気前が良いかと思えば、二人の子供を3人以上にあなたの子供だと言ったりして相手からお金や土地を奪ったりする女性の人生を27人が次々に語る手法の面白い小説でした。


鳥羽亮さんの「蛮骨の剣」。始末屋の宗二郎が世間を騒がす閻魔党と戦うが、美少女剣客の秋乃と恋愛しそうな雰囲気で終わる。なかなか裏読みもあって良かった。


鳥羽亮さんの「三鬼の剣」。直二郎が猿鬼、水鬼、幻鬼の三人の戦いに巻き込まれ、幻鬼を倒すために特訓。なかなか面白く、剣道をしたくなりました。


桐野夏生さんの「I'm sorry,mama」。娼館ヌカルミハウスに生まれたアイ子が、育ての親や保育士や同級生や母親と、出会った人間を次々殺していく。怖い話ですが、ラストでまだ逃亡しそうだからすごい。


鳥羽亮さんの「柳生十兵衛武芸録」。1では十兵衛が偽物の加藤清正を担ぎ上げた風魔小太郎を倒すが2ではまた小太郎が生きていて(風魔は頭領が代々同じ名前をついだ気がするから違う小太郎かもしれないし、影武者もたくさんいたからよくわからないが)ちょっと混乱しました。悪くないけど他の作品のほうが良い。


東野圭吾さんの「学生街の殺人」。さびれていく学生街の殺人の謎を解いていくが、ラストがちょっと切ない。しかし主人公が元恋人を殺した人を通報しないのは意外だが、すぐあちこちと寝てしまう男が主人公だと仕方ないか。良い作品でした。


真瀬もとさんの「シャーロキアン・クロニクル2」。やはりモリアーティとホームズがかぶっていて、気になります。しかしマイクロフトが出てもシャーロックがまだ出ないのが気になります。アイリーン・アドラーの話などなかなか面白く、セシルのところで出たバイロンと義姉オーガスタの禁断の愛と私生児の話も興味深い。


東直己さんの「坂口安吾盗難事件」。前半は安吾の推理小説集だが原文のままでも割と読みやすく面白い。昔のだから160センチ台の人を大男のように書いてあって興味深い。東さんの解説つき。ラストは東さんの作品で世の中から坂口安吾の名前や作品の全てが消えてしまう不思議な話。


DVD「SHINOBI」。とにかく仲間さんが美しい。ロミジュリ的に敵のような忍びの男女が恋愛するのですが、権力者にとって不要な忍びを叩き潰すために2つの忍びが住む谷同士の戦いを家康にしかけられ、仲間由紀恵さん演じる頭領おぼろと敵の頭領ゲンノスケのオダギリジョー。ゲンノスケはおぼろのために手を出さずに殺されてやる。トップ5同士が殺しあい死んで弱くなった谷を家康が爆破させ潰そうとする。おぼろは、2つの谷の命乞いをするが「お前たちは普通の民ではない。お前の目も危険だ」と却下されてしまう。そこで眼力で家康を殺そうとするかと思いきや、自分の眼を指で潰して戦わないことを自ら示す。家康はその血の涙を受け入れ、谷から兵を引き上げさせる。何度か見ましたが、とても切なくて強い素敵な映画です。ちなみに、夜叉丸が綺麗で強くてかっこよかったけどラーメンイケメン芸人の狩野さんに似てて気になります。しかも沢尻エリカさんも出てるけど当時は普通の地味に可愛いおとなしそうな女の子という感じで感慨深い。美人だけど今や顔が怖
すぎてこんな役をやっても合わない気がするから昔の作品で良かった。


鳥羽亮さんの「剣の道殺人事件」。女子大生の自殺と剣道試合中の不思議な殺人事件。元恋人が謎を解いていきますが、今時の大学生が切腹していたり、かなり珍しいサムライな小説。剣道やってみたくなります。


高里椎奈さんの「フェンネル大陸 偽王伝 1~7」。王女フェンベルクが尊敬する実の兄に裏切られて犯罪者として罰を受け、奴隷として売られます。テオやサチなど仲間と出会い、成長して、まわりも成長させていく。非常に面白かったです。


湊かなえさんの「告白」。女中学教師の告白から始まり、比較的珍しい手法で、教師の四歳の娘の死因にからむ犯人の少年たちの謎が暴かれていきます。被害者が娘と同じ年齢なだけにいやな犯罪です。少年犯罪はしっかり罰したほうが良いですね。でもラスト、結局、犯罪者の母が死んだかどうか気になります。しかも誰が爆弾を扱ったか、八坂准教授がどんな反応したか気になります。嘘というのも前半しか分からず気になります。

原秀則さんの「冬物語」。受験生なのに不真面目で暗い流れで苦手。





鳥羽亮さんの「隠猿の剣」。千手の剣を身につけた直二郎が紀枝らの手を借りて夜盗をうちます。居合いってかっこいいけど一度抜いてしまうと威力がなくなるって本当ですかね。いろんな小説で出てましたが、かなり気になります。


赤川次郎さんの「スクリーンの悪魔」。女子高生三人娘シリーズ。映画にスカウトされた少女を守るためにそばで見守る三人。軽く読めるミステリーで、なかなか予想外な犯人で面白かった。


トルステン・ハーフェナーの「心を上手に透視する方法」。元通訳のマジシャンが明かすリーディングの本だが、日本人の心理学者が出した本のほうが良い本がたくさんあり、正直いまいち。否定語を使わず信念を持てば事は成る、という点と、視覚的に想像していたら目線が上、聴覚的に想像していたら目線が横、触覚など肉体を想像していたら目線が下を向く、など書かれていました。


カレン・マキナニーの「注文の多い宿泊客。原題とはだいぶ違う邦題ですがコージー系にインの女性オーナーが殺人事件を解決します。しかしアメリカのはなぜこう甘いものが多いんでしょう。クッキーはともかく、ブラウニーとか甘すぎて私は苦手。メイン州が舞台ですが名物ロブスター食べたくなりました。


スティーブ・コレンの「ブルース・オールマイティー」。キャスターになりたいリポーターのブルースはある日、神様に悪態をついて神様の仕事を肩代わり。忙しくて大変で、自分の幸せを見失いますが、神様の機転で上手くいきます。他人をうらやんでしまう人にオススメ。



海堂尊さんの「極北ラプソディ」。潰れた地方医療を建て直す話。これに出てくるような(お金はなくはないのに)お金を払わない患者が実は結構いるので対策をとって欲しいものです。この登場人物が50万近い未払いがあるのに診察しろと脅迫するのですが、普通、50万近い未払い金があれば恥ずかしくて受診出来ないだろうに、面の皮が厚い人が意外にたくさんいます。薬だってタダじゃないのだし、治療されて払わないのは、食い逃げと同じです。

鳥羽亮さんの「剣客春秋 里美の恋」。道場の娘、里美が侍崩れのような彦四郎に出会い、二人が変わっていきます。なかなか軽く読めて良かったです。

東野圭吾さんの「新参者」。小伝馬町を舞台に起きた殺人事件を刑事の加賀が人形町を歩き回って解き明かしますが、風変わりで、事件とは関わらないはずの謎をたくさん解き明かし町の人に好かれます。しかし手土産を持って聞き込みする刑事なんて聞いたことないです(刑事の知り合いいないけどテレビドラマ的に)。意外性が面白いです。


貴志祐介さんの「鍵のかかった部屋」読み直し。ドラマにもなりましたが、違和感を感じて読み直しました。ドラマでは新人で先輩弁護士につきそっていた青砥弁護士は小説ではプロで単独で登場していました。あの決め台詞も小説では使用頻度が少なく、また作品中で事件は3つだけ。どちらも面白かったですけどね。


高橋由太さんの「唐傘小風の幽霊事件帖」。美少女幽霊の小風ややた丸や猫骸骨に守銭奴の少女幽霊しぐれに出会った頼りない師匠の伸吉。いい感じにゆるくて軽く読みやすいです。「恋閻魔」では更に信長の幽霊やら紫陽花の精やら閻魔まで出てきます。が、小風に求婚した閻魔は怠けたいだけというオチはちょっと笑えた。「妖怪泥棒」は火付けと幼児誘拐がからんできます。赤猫というのは初めて知りました。

鳥羽亮さんの「首売り」「骨喰み」「血疾り」。刀十郎と小雪シリーズの、小雪が子供のころの宗五郎の首屋商売中の話。居合の源水がカッコよくて好み。ラストは宗五郎が道場主になりそうで初江とも所帯を持ちそうだが、先を知っているのでたぶん続編で断るんだろうなぁ。



高里椎奈さんの「ユルユルカ」。妖と人間の不思議な友情の話。シリーズだが突然読んでもそれなりに楽しめた。ただ登場人物がやや多め。


ディケンズの「大いなる遺産」。名作のはずだけど私好みじゃあなかった。あまり面白くなくて飛ばし読みしてしまいました。


DVD「最高の人生の見つけ方」。余命半年の癌患者がバケットリストを作り、スカイダイビングをしたり、スピードカーを乗り回してみたり。ラストが泣けますが、墓参りのハンサムな秘書が意外に良い味を出している。ラストシーンはジャック・ニコルソンかと一瞬、勘違いした(笑)


いいもの?

2012-11-13 07:33:17 | Weblog

頭をコンコン叩く人が出るDVDを見て、あいりが「頭を叩いちゃダメなんだよ。頭にはいいものが詰まってるんだから」と言うので、とっても楽しくなりました。いいものって可愛い!(笑)

今朝は二人でローソンに行って、ツバキシャンプー4パックをポイントでもらってきました。ラッキー(^_^)うちの大人用シャンプーはちょうど、ツバキ白なんです。赤も良いですね。